WordPress への貢献、その 2 : グラフィックデザイン

以下は、2009 年 4 月 6 日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「Contributing to WordPress, Part II: Graphic Design」を訳したものです。


前にも書いた通り、アイコンコンテストが大きな成功を収めたため、我々はグラフィックデザイナーの皆さんが WordPress オープンソースプロジェクトに貢献できる機会をもっと作らなければと感じるようになりました。WordPress コミュニティには多くの才能あふれる方々がいて、皆さんがプロジェクトに参加したくてうずうずしています。そこで、いくつかのアイディアを試してみる事にしました。

まず最初に、Trac に新しいグラフィックデザイン用の「コンポーネント」を作ります。このコンポーネントレベルを、画像ボタンなどのようなものを作るためのチケット発行に使うつもりです。こういった画像の例としては、青バージョンの管理画面に映える新しい「お気に入り」メニュー画像などが挙げられます。一部の場合では、グラフィックデザイン関連のタスクは CSS 関連のタスクと重なることもありますので、貢献したいデザイナーの方は、両方のコンポーネントレベルで未解決のチケットを検索する事ができます。始めるにあたって PSD ファイルが必要な場合は、私たちがチケットにそのファイルを添付します。

こういった流れで、もし修正が必要な画像を発見した場合は(例えば先ほど書いた、お気に入りメニューボタンの青バージョン)、グラフィックデザインのコンポーネントレベルを利用して Trac に報告してください。気に入らないグラフィックに対するチケットは発行しないようにお願いします。壊れていたり、見落とされていたりと言った部分に関してのみの報告に留めていただきたいと思います。

グラフィックデザイン関連のタスクは、開発関連のタスクと同じ手順で処理されます。ボランティア参加者は、コアチームの監督のもとに作業を進めます。マット・トーマス(2.7 のアートディレクター)および私(訳注: 原文を書いたジェーン・ウェルズ)は、コア開発チームと協業しながら、デザイン関連のタスクを特定し、報告されたチケットを審査します(例: コミット前に表示がきちんとされているかどうかを私たちが確認するなど)。この手順を早くからボランティアしてくれている方々と共に試していましたが、なかなかいい感じで進んでいるようです。個別の Trac チケットを発行するのに加え、大量のグラフィック要素が必要なプロジェクトが発生した場合は、貢献者候補の皆さんにこの開発ブログであらかじめお知らせするつもりです。

グラフィックデザイン関連で参加する二つ目の機会は、個別のタスクについてのものというよりも、進化していく WordPress の視覚デザインへの貢献になります。例えば管理画面の作成や、新しいメディアアップロード方法の設計といった大きなデザイン関連のタスクが発生した場合は、画面デザインに関わる機会もあります。このような状況では、貢献者候補のみなさんがワイヤフレームや仕様書などの文書を見る事ができるようにし、デザインアイディアのカンプを応募してもらえるようにしたいと思います。良い応募作品が複数あった場合は、アイコンデザインコンテストのときのように、コミュニティの投票も加味して最終的な決断を下したいと思っています。

現在は 2.8 を仕上げている最中なので、今のところデザインタスクはそれほどたくさんありません。しかし、2.9 の開発を始める頃には、グラフィックデザイナーの皆さんが開発に貢献できる機会がもっとたくさんあるでしょう。

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