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2.9のメディア機能アンケート結果発表

2009年8月7日, Naoko Takano

以下は、2009年7月31日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「2.9 Features Vote Results」を訳したものです。本文内のリンク先はすべて英語ページです。


7月の初めに、3500人以上の皆さんが2.9のリリースのために提案されたメディア機能の一部に優先順位をつけるためのアンケートに協力してくれました。2.9向けの機能は、現在新機能を開発する人をマッチングしている最中のため、最終的には確定していませんが、アンケート結果を共有し、どういったアプローチを考えているかを知ってもらえればと思います。

まずは結果です。唯一の入力必須項目だった冒頭の質問では、バージョン2.9に含めるメディア機能を一つだけ選ぶならどれにしますか?と尋ねました。もっとも投票率が多かったのは、(現在の投稿ごとのギャラリーではなく)独立した、編集可能なフォトアルバムの17.5%でした。かなり接近して次にきたのは、動画ほか、サードパーティからのコンテンツをより簡単に埋め込む機能で、16.5%の票を獲得しました。続いて基本的な画像編集機能(回転、トリミング、サイズ変更)の12.9%。それ以外はそれぞれ10%以下でした。全体の結果一覧は以下の通りです。

Results of question 1

次の質問はオプション回答で(3406名の方が回答してくれました)、各機能の実装優先順位について、最優先から絶対反対までの間の段階で評価してもらいました。結果は質問1と一致したものになり、ほとんどの機能があったら良いという評価を一番多く受けました。質問1で多くの票をとった機能は最優先の評価を多く集めましたが、あったら良いよりも最優先の評価が多かった機能はありませんでした(しかし、メディアアルバム、埋め込みの簡易化、投稿サムネイルはかなり近いところまでいっていました)。完全なまとめの表は、以下で見ることができます。

Results for question 2

質問3は同様の内容をさらに詳しくしたもので、11の機能を皆さんにとって優先順位が高い順に並べてもらう質問でした。各機能の順位が重複しないようにしなくてはならなかったので、複数の機能を同順位にできなくなっていました。これにより、違った結果が得られるかどうか私たちは疑問に思ったのです。一部の機能はこの質問でより高い評価を受けましたが、全体的な結果はやはり質問1と一致したものでした。各機能・順位の結果は以下の通りです。

Results for question 3

質問4では、新しいメディア機能をどのようにコアに含めるかについて尋ねました。コアパッケージにそのまま機能を含める、プラグインとして開発しコアパッケージには含めない、プラグインとして開発してコアパッケージに同梱する、といういずれかを選択してもらいました。

この投票結果は見ていてなかなか興味深かったです。アンケート参加のお願いがまず開発者コミュニティに告知され、その後ユーザーコミュニティに行ったため、投票傾向の変化を観察することができました。投票の最初の方では高度なメディア機能の「コアプラグイン」とする選択肢に票が集中し、後半では機能をそのままコアに含める選択肢に票がかたよっていきました。

この投票結果は、開発者とユーザーの考え方の大きな違いを表していると思います。開発者はコアのコードをすっきりと保ち、高度な機能はプラグインに頼ることに大きな関心を持っているのに対して、多くのユーザーは欲しい機能をプラグインではなくコアに含めてほしいと思っているようです。この質問は最終的に、56.2%がコア機能、38.1%が同梱プラグイン、5.7%が非同梱プラグインを望んでいるという結果になりました。実際の数字は以下です。

Results for question 4

この問題については、明らかにさらなる議論が必要です。また、カノニカル(標準)プラグインシステムや、異なる利用ケース(CMS、フォトログ、作品ポートフォリオなど)に向けたコア「パッケージ」への移行というコンセプトは、今後数ヶ月間の重要な話題となるでしょう。

さあ、それでは、これは今後の機能追加にどういう影響を与えるのでしょうか?投票が終了したあと、結果を #wordpress-dev IRC チャット(開発チャット)で機能開発を分担する話し合いを行いました。

最高得票の機能の独立フォトアルバムは、このプロジェクトは、WordPress 主要開発者のマーク・ジャクィスの指導のもとに、Google サマー・オブ・コード(GSOC)参加者のルドルフ・ライが作業中です。GSOC は2週間足らずで終了する予定ですが、その時点でルドルフのプロジェクト進捗を評価する予定です。できれば、2.9の開発にこれを組み込み、テストを行い、コードや UI の修正を適宜行い、2.9のリリースに含めたいと思っています(コア内またはプラグインのどちらになるかは未定)。他の機能も、メディア用プラグインを作ってきたコア貢献者によって提供されることは間違いないでしょう。

次に人気があった埋め込みの簡易化機能は、複数の方法で検討中です。一つ目は、サードパーティサービス用のショートコードを増やすというアプローチです。こちらの作業はすでに始まっています。さらに、Viper’s Video Quicktags plugin(Viper 動画クイックタグプラグイン)で有名な Viper007Bond は、コアの埋め込み機能を改善する作業を引き受けてくれました。実際にどのように動作するかはまだはっきり分からないのですが、楽しみにしていてください。

画像の90度のローテーション、トリミング、サイズ変更など、基本編集機能の追加は、開発チャットでは目立った支持を得ました。また、これらの機能を持ったプラグインはすでに複数あるため、近いうちの実現が有望だと我々は考えています。

投稿サムネイルは、以前にこの機能を作成したことのあるマーク・ジャクィスが担当しています。公式レポジトリに同様のプラグインを置いているScribuも協力中です。

下位にランクインした機能も無視されているわけではありませんが、他に作業進行中の(メディア関連以外の)機能よりも優先度が低くなるかもしれません。私がお気に入りの2.9の機能のひとつはすでにトランクのコードに含まれていて、コンテンツを削除する方法に変化をもたらします。コメントや投稿などを「本当に削除しますか?」と聞く、うっとおしいポップアップにはもうさよならです。代わりに、すばやくてわずらわしくない上、間違って削除してしまった場合にコンテンツを元に戻すこともできるゴミ箱を使った削除処理を導入します。Gmail のスタイルのような感じです。また、固定ページ管理も改善できればと考えていますが、技術的な問題がいくつかあるため、これは3.0の機能になってしまうかもしれません。

いつも通り、いくつもの方法で開発の進捗を追うことができます。

  1. Trac を追跡してください。パッチを貢献したり、パッチをテストしたり、時間があればチケットを読むだけでも構いません。 現在、2.9マイルストーンに向けた500以上のチケットがあります。パッチ作成とテストにより、この数を減らす協力ができます。
  2. Twitter で Trac のコミットをフォローしましょう。細かいところには関わりたくないけれど、何がコミットされているかだけ知りたいという場合は、Twitter で wpdevel をフォローすれば、コミット情報をタイムラインでつかむことができます。
  3. 開発の検討課題を知りましょう。毎週の IRC Dev チャットごとに、開発者の提案をもとにした検討課題を wpdevel.wordpress.comに投稿しています。このブログでは、特定の開発課題に関する話し合いも行っています。
  4. Dev チャットに参加しましょう。今週からヨーロッパの方のスケジュールに合わせるため、チャットの日程が変わりました。チャットは、UTC時間木曜日21時(日本時間午前6時)に、irc.freenode.com の #wordpress-dev チャンネルにて開催します。
  5. このブログを見守っていてください。もしあなたが開発者ではなくて、主要な告知や機能決定のためにたまに行うアンケート、セキュリティ通知などだけ知りたいという場合は、いままでどおりこのブログを読んでもらえればそういった情報が得られるはずです。
  6. バージョン2.9機能の優先順位決定にご協力ありがとうございました。今年後半、皆さんのサーバーにお届けできることを願っています!