ユーザビリティテストリポート: WordPress 2.5 と Crazyhorse

以下は、2008 年 10 月 29 日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「Usability Testing Report: 2.5 and Crazyhorse」を訳したものです。以下のリンク先はすべて英語のページとなっています。


「2.5 で管理パネルのデザインが変わったばかりなのに、どうしてまた変更するの?」という質問をかなりよく耳にします。数ヶ月前にサンフランシスコでの WordCamp に参加した皆さんはすでにその答えを知っていると思いますが、そうでない方のためにこの投稿を書きました。

2.5 で管理パネルのデザイン変更に対するコミュニティの反応が賛否両論だったのを受け、ユーザビリティテストをやってみるのがいいのではないか?と考えました。指摘された部分のうち、実際のインターフェース上の問題と、単に変更が気に入らないことからくる不満を見極めるためです。偏りを避けるため、テストは第三者機関 (ベル州立大学メディアデザインセンター・インサイト&リサーチ部門) に委託して行いました。長い名前ですよね!早口で3回言うことができますか?名刺にすべて収めるのもきっと難しいですね。時間を節約するため、ここでは一般的に使われている CMD という名称で呼ばせてもらいます。

私たちはまず、一連のテストセットを数回行い、しっかりしたプロトタイプを2つ作るという計画を立てました。この計画では、最初の段階で CMD が 2.5 のユーザビリティレビューを実施し、結果について主要開発者と話し合いを行うことにしました。その後、小規模な問題点のいくつかを解決するための簡単なプロトタイプを作成し、テスト参加者が 2.5 を自分のブログに使い、プロトタイプをテスト用サイトに使えるようにします。次の段階の改善提案を導き出すためにこの結果を分析・比較します。次に1〜2週間かけて2つめのプロトタイプを作り、同じ参加者にテストしてもらい、最終的なリポートを提出する、という流れでした。でもまあよく話に聞くと思いますが…デザイナーや開発者が立てた最高の計画というのは、うまくいかないことが多いものです。

最初のテストセットを終えてみると、1〜2週間でコーディングできるような修正を含めたプロトタイプを作っても、全体的に言ってほとんど意味がないことは明らかでした。全員が、もっと大掛かりなプロトタイプを作る方がふさわしいと決断したのです。このプロトタイプでは、画面上のエリアのまったく違った使い方の実験や、数週間の時間の中で可能な限りたくさんの問題を解決するための試みを含めることにしました。こうして、素早い設計過程と、さらに素早い開発サイクルの末、Crazyhorse というニックネームがつけられた2つ目のプロトタイプが誕生しました。

2回目のテストセットはみんなをびっくりさせました。リサーチチームも、これほど一貫性のあるテスト結果を目にしたことはなかったそうです。まだ動作が完成したアプリケーションではないにも関わらず、テスト参加者たちはタスクをより短い時間で完了し、新しいプロトタイプをより高く評価し、インターフェース要素の動作に対する理解度が高まりました。見た目が全然きれいでなかった (Crazyhorse の原型を覚えている人ならそう断言するでしょう) にも関わらず、参加者の一人残らず全員が現在の管理パネルよりもプロトタイプを選択すると答えました。

この過程の最初から最後までを説明したプレゼンが WordCamp 2008 (サンフランシスコ) にて行われましたし、スライドはオンラインで見ることができます。しかし、よくあることながら、ビデオやライブデモ、ナレーションを伴わないスライドのみでは伝えられることが限られています (Google を使えば観客の撮影したプレゼンのビデオを見つけることができるはずです)。

ということで、今回のユーザビリティテストプロジェクトの要点を少し掘り下げた手頃なサイズの PDF を、ダウンロードして時間のある時にじっくり読んでもらえるように用意しました。本当はアイトラッキング (視線追尾) のビデオも含めたかったのですが、ダウンロードするのがばかばかしいほどファイルサイズが大きくなりすぎてしまうので、ゲイズ・トレイルズ (訳注: gaze trails、凝視跡) と呼ばれるアイトラッキングの結果を図解したものを含めています。また、50時間以上のテストビデオからは尋常でないほどのデータが明らかになりましたが、比較的顕著な点以外の文章は削減するようにしました。さらに、Crazyhorse のデザインについてのセクションも、25ページ以下に抑えています。これがちょうどいいバランスだと受け取っていただければ幸いです。数週間したら、初期の Crazyhorse 関連の内容も含め、2.7 のデザインプロセスについても別の文書をまとめたいと思います。

では、2.7 の管理パネル開発のきっかけとなった、この夏のユーザービリティテストを通して私たちが学んだことを知りたい方は、どうぞリポートをご覧下さい。

WordPress 2.5/Crazyhorse Usability Testing Report (PDF)

WordCamp Tokyo 2008 アンケート結果公開のお知らせ

みなさん、大変お待たせしました!先月開催しました、WordCamp Tokyo 2008 にて皆さんから戴いたアンケートの結果を公開致しました。


WordCamp Japan » WordCamp Tokyo 2008 アンケート結果

WordPress ユーザの実態に迫る興味深い結果をぜひご覧ください。

WordPress が大好きなアイコンデザイナーのみなさんへ

以下は、2008 年 10 月 24 日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「Calling All WordPress-loving Icon Designers」を訳したものです。以下のリンク先はすべて英語のページとなっています。


2.7-almost-beta(2.7-もうすぐ-ベータ)の”日に日にきれいになっているメニュー”にお気づきですか?本当に日に日にきれいになってるんです。フォントを入れて角や色をもう少し磨き上げれば、メニューシステムは滑らかなものになります。最後に必要な作業は代替として使用しているアイコ ンを置き換えることです。いまのところ、メニューでは Crystal Project からのアイコンを使用していて、LGPL のもとでリリースされている(オープンソースばんざい!)ので申し分はないのですが、2.7 の新しいビジュアルスタイルには完全にはマッチしていないので、カスタムなアイコンの使用を考えています。

WordPress に何かお返しができればいいのにと思いながら、PHP 開発者ではないのでこのオープンソースプロジェクトに参加する機会がないと感じているとのお話を WordCamp でお会いした方たちやメールでよく聞きます。というわけで、これはすばらしい機会です。WordPress の新しいアイコンをデザインしませんか?

アイコン:
必要なアイコンはメインナビゲーションの各セクション、さらに投稿編集のような表形式画面用の一覧/抜粋表示アイコンの一そろいのペアです。全部で13個で、ナビゲーションアイコン用には画面ヘッダーに使用する大きいサイズのアイコンが必要です。自然な図像のあるセクションもありますが、その他のセクショ ンはかなり困難なものになるでしょう。セクションは、ダッシュボード、投稿、メディア、リンク、ページ、コメント、外観、設定、ユーザー、プラグイン、 ツールです。

スタイル:
アイコンは繊細で、標準的/意図的で、マンガっぽくない見た目でなくてはなりません。細い線で、おそらく少し昔風の見た目です。デフォルトではグレイスケールで、メニュー項目が有効なとき用のカラー版もできるだけ用意してください。

スケジュール:
早め、早め、早めに。2.7 のリリース予定は11月10日です。ということは、2週間前後以内にアイコンが用意できている必要があります。

必要な経験:
真剣に受け止めてもらうため、アイコンデザインの経歴を示してもらう必要があります。ウェブデザインやアプリケーションデザインとは別のスキルですし、 2.7 のリリースまであまり時間がないので、経験(そしてできるだけ利用できる既存の作品)をお持ちの方が一番の候補者になります。

興味をお持ちですか?なぜアイコンをデザインしたいのかをお書きになり、ご自分のポートフォリオへのリンクを入れたメールを私たちに送ってください。アイコ ンデザイナーの選択をどのように終わらせるかはどのくらいの人数の応募があるかによりますが、その過程はお知らせするようにします。とりあえずは、 2008年10月25日(訳注: 米国西海岸時間?)土曜日の夜までにポートフォリオのリンクを送ってください。今週末に検討して月曜日にご連絡いたします。できれば来週の前半にはデザイ ンを開始したいと考えてます。

WordPress 2.6.3 日本語版リリースのお知らせ

WordPress 2.6.3 の日本語版をリリースしました。以下からダウンロードできます。

WordPress 2.6.3 にはダッシュボードでフィードを取得するために使用している Snoopy ライブラリのセキュリティフィックスが含まれています。

WordPress 2.6.2 日本語版をお使いの方でセキュリティフィックスのみを適用する場合は、以下の2つのファイルを上書きするだけでかまいません。

  1. wp-includes/class-snoopy.php
  2. wp-includes/version.php

——
WordPress 日本語版作成チーム

WordPress 2.6.3

以下は、2008 年 10 月 23 日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 2.6.3」を訳したものです(日本語版パッケージのリリースはしばらくお待ちください)。以下のリンク先はすべて英語のページとなっています。


本日、Snoopy ライブラリの脆弱性が発表されました。WordPress は、ダッシュボードでフィードを取得するために Snoopy を使っています。WordPress ユーザに対してはリスクの低い脆弱性とは言えますが、更新ファイルをすぐに公開したいと思いました。現在、2.6.3 がダウンロードできます。リリースパッケージをダウンロードせずにセキュリティフィックスのみを入手したい方は、以下の2つのファイルをダウンロードして 2.6.2 インストールのファイルを上書きして下さい (訳注: これらのファイルのみを使ったアップグレードは、日本語版をお使いの場合でもご利用いただけます)。

  1. wp-includes/class-snoopy.php
  2. wp-includes/version.php

WordPress 2.7 の新しいダッシュボード

以下は、2008 年 10 月 20 日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「The New 2.7 Dashboard」を訳したものです。


まず、先週公開したスクリーンショットについての反応のほとんどがとても好意的だったことを非常にうれしく思っていることをお伝えしておきたいと思います。これほどはっきりものを言う人が多いコミュニティでは、何か変化を取り入れる前にはいつも少し緊張するものです。でも今回の場合の変化は喜んで受け入れられたようで、すばらしいことです。これからの数週間、バージョン 2.7 の新しい機能をご紹介し続けていく間も、皆さんのそんな気持ちが変わらないことを願っています。それでは前回お約束した通り、リリース前の数週間の間にダッシュボードがどのようになっていくかをひととおりご説明しましょう。

メニュー
メニュー機能については先週もご説明しましたが、あることを言い忘れていました。デフォルトでは、ダッシュボードに初めてアクセスした際、2つのナビゲーション項目が開いた状態になります。そのひとつはダッシュボード (ここが現在いるページのため、開いた状態になります。ハイライト色が適用されます) 、そしてもう一つは投稿のサブメニューです (よく使われる画面が含まれるため、開いた状態になります。また、新しい画面にジャンプしなくてもサブメニュー項目にアクセスできるというヒントを提示するためでもあります) 。

メニュー項目をクリックして開閉すると、ブラウザーの Cookie が保存され、その状態を覚えておいてくれるようになります。例えば投稿とコメントのサブメニューを開いた場合、次回にアクセスした場合もこれらが開いた状態になります。さらに設定をクリックした場合、投稿とコメントはやはり開いたままになります。サブメニューを閉じたい場合は、その項目を手動で再度クリックすることが必要です。

この点をどうするかについてはかなり迷い、コミュニティ内でも「最大二つの項目までをオープンできるようにするのはどうか?」などといった話し合いがたっぷり行われました。しかし最終的には、こういったアプローチはユーザー自身がコントロールできる範囲を狭めてしまうことになるという結論に達しました。 2.7 の開発における合い言葉は「管理画面においてユーザーにコントロールを与えること」ですので、ユーザーが開いたサブメニューは開いたままにしておくという動作を選択しました。

コンテクスト・アクセスタブ
新管理画面の右上にはクリックするとドロップダウン表示されるタブがあり、ヘッダーとメインエリアの間にコンテクスト (今いるページの内容) に基づいた機能が表示されます。表示設定タブを使えば、現在の画面にどのモジュールを表示するかを選択することができます。誰もサイトにリンクしてくれないから、リファラーモジュールは表示させたくない…という時には、表示設定タブ内にあるチェックボックスのチェックを外せばいいだけです。ヘルプタブをクリックすると前回のバージョンからの変更の一部が表示され、FAQ、サポートチームへの連絡 (WordPress.com)、サポートフォーラム (WordPress.org) などへもここからアクセスできるようになります。

モジュール型レイアウト
どの項目を表示させるかを選択する表示設定タブに加え、ダッシュボードにあるモジュールはすべてドラッグ&ドロップで位置を移動できるようになります。モジュールのタイトルバーをクリックすれば開閉することもでき、さらに細かい表示のカスタマイズができます。次回のバージョン 2.8 では、すべてのモジュールが表示する内容の設定も変更できるようにしたいとも思っています。 2.7 ではここまでやる時間はなかったので、今回はフィードモジュールのみが設定可能になっています。フィードモジュールのタイトルバー上にカーソルを合わせると、編集用のリンクが表示されます。

現在の状況
現在の状況モジュールに含まれるデータは今までと同じですが、より分かりやすいように位置を入れ替えました。今までは文章形式でしたが、今回のリスト形式の表示にすることで、英語以外のサイトでもラベルの翻訳がしやすくなるという利点もあります。色分けによって、問題のある状況 (赤) 、保留中の状況 (黄色・オレンジ) 、そして問題のない状況 (緑) がすぐに目に入るようになっています。

統計情報
コア機能以外のものを前回のダッシュボードのカンプ (サンプル画像) に入れてしまったことを謝りたいと思います。カンプを作っている間、私のワイヤフレームと現在私がインストールしている 2.7 のダッシュボードを使ったため、WordPress.com stats プラグインをインストールしてダッシュボードのモジュールに含めていたことを忘れてしまっていたのです。このプラグインはコアパッケージには含まれていませんし、プラグイン自体にもいくらか変更が加えられている最中ではありますが、ログインした際に統計情報が今より目に入りやすくなるようにモジュールを変更しました。

.org (インストール版) ユーザーで、ダッシュボードカンプに .com (レンタル版) のような統計情報が含まれていることを喜んだ方に対して私のミスを申し訳なく思います。カンプにあった、キャンディのようなデザインの統計情報表示をさせたい場合は、WordPress.com stats プラグインなどをインストールする必要があります。同プラグインの次のリリースには、美しいダッシュボードモジュールが含まれているはずです。

QuickPress
QuickPress は、新規投稿画面にあるさまざまな項目が必要ない場合、ダッシュボードから新規投稿を書き始める (または公開する) ことができる新機能です。現時点の QuickPress フォームでは、タイトル、本文、メディア、そしてタグを投稿できます。 2.8 では、このモジュールの設定を変更可能にして、ユーザーごとに必要なフィールドを表示できるようにしたいと思っているところです。ここで下書きとして保存をすると、最近の下書きモジュールにすぐに反映されます。キャンセルボタンをクリックすると、フォームがすべてクリアされます。公開ボタンをクリックすると、公開されます。

QuickPress からの投稿は、他の投稿と変わらず、投稿 > 編集から編集することができます。最後に一つ付け加えると、このモジュールと新規投稿画面の両方で、下書き保存ボタンと公開ボタンの間にできる限りスペースを空けるようにしました。WordCamp やメールでこのリクエストを下さった皆さん、いかがでしょう!これで間違って投稿を公開してしまう失敗が減ることを祈っています。

最近の下書き
今年の夏に行ったユーザビリティテストで、「最近作成した下書きにアクセスしやすくして欲しい」、「できればダッシュボードからワンクリック (現在の状況モジュール内で下書き一覧へのリンクをクリックするのではなく、下書きのタイトルをクリックして調節その投稿へジャンプしたい) で」という声を何度も聞きました。この要望にお応えするため、最新5件の下書きと日付を表示する、最近の下書きモジュールが誕生しました。将来的にはこのモジュールも設定変更できるようにしたいと思います。クロスワードパズルを解くときボールペンを使うような、下書きを書かないタイプの方は、表示設定タブを使ってこのモジュールを表示させないようにすれば、ダッシュボードのスペースを節約できます。

フィード
WordPress 関連ニュースのフィードモジュールは 2.6 の時とほぼ同じような機能で、見た目が変わるだけです。フィードの URL、表示項目数、タイトルなどを自由に設定できることは今までと変わりません。

リファラー
こちらもほんの少し見た目が変わるだけです。

フック
ダッシュボードにモジュールを追加できるプラグインフックもそのままです。必要なら今までのようにトップレベル項目 (サブメニューではなく) を追加することもできます。開閉サイドナビゲーションにアイコンを使っているため、メニュー項目を追加するプラグインでは独自アイコンを使うことができます。プラグインが指定したアイコンがない場合、デフォルトのものが適用されます。しかし、理想を言うと、ほとんどのプラグイン用メニューは現存するトップレベル項目内に収まってくれればと思っています。デフォルトのトップレベル項目は、それ自体がメニュー項目のひとつというよりも、メニューをまとめるセクションヘッダーのようなものだからです。

最近のコメント
2.6 と同様、このモジュールでは最近つけられたコメントを表示します。しかし、今後はこのダッシュボードモジュールからコメント処理 (承認、返信など) を行うことができるようになります。現在のところは最近のコメントを数件表示するようになっているだけですが、 2.8 ではさらに高度な設定を可能にするか、「受信箱」のコンセプト (訳注: Eメールの受信箱のようなモデルを使ったコメント管理システム) を適用したいと思っています。

受信箱よ、さらば!
WordCamp サンフランシスコに来て下さった皆さんや、ダミーの受信箱が含まれたナイトリービルドをお使いだったみなさん、こめんなさい! 2.7 では受信箱は実現しませんでした。このコンセプトを実現するのは予想したよりも複雑だったため、急いで中途半端な機能を実装するよりも次のバージョンに繰り越しすることを決定したのです。代わりにコメントモジュールにコメント処理機能をつけたので、少なくともこの部分は次バージョンまで待たなくても良くなりました。

ということで、これが新しいダッシュボードです。今までよりちょっとだけ使いやすく、ちょっとだけ美しく、ちょっとだけユーザーの皆さんのことが考えられていて、ちょっとだけかっこよくなります。それとも、もしかしてこれらの変化は「ちょっとだけ」ではないかもしれません。その答えは、使ってみた皆さんに決めてもらうことにしましょう。

2.7 のビジュアルデザイン

以下は、2008 年 10 月 17 日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「The Visual Design of 2.7」を訳したものです。


やっと来ました、みなさんお待ちかねの瞬間が!他の機能面とともにハックすることによる無粋さに我慢と自制の長い月日をみなさんに耐え忍んでもらいましたが、Crazyhorse の残りのインターフェースの実装がほぼ終わりつつあります。(本当にそんなにつらかったのかしら?)

Automattic の年2回のオフサイトミーティング(私たちにはオフィスがないので)の今週、みなさんが切望していたビジュアル(訳注: 管理画面の見た目、インターフェース)がプレゼンができる段階まで完成し、承認されました。みなさんが気に入ってくれれば幸いです。Matt Thomas と Andy Peatling のビジュアルの才能に最高の敬意を表します。こうしたデザインは 2.7 の他の部分にも及び、今後数週間のうちに実装されると思います。

さて、見た目はついに決まったのですが、どのような動作をするのでしょう?特にメニューシステムはハッカーズとテスターズのメーリングリストで話題となっていたので、この機会に私たちがどのようにプランを立てたのか説明したいと思います。

ご存知のように、2.7 のゴールのひとつは、サブメニューにアクセスするための新しい画面の読み込みの回数を減らすことでした。よく利用される画面を1回もしくは最大でも2回のクリックで表示させるようにしたかったのです。ナイトリービルドをお使いの方は、メニューを広げたり縮めたりすることができる矢印のコントロールに慣れたことでしょう。また、縦にに開閉するばかりではなく、横幅も最小化できるアイコン付きのボックススタイルにも慣れたことと思います。横幅の最小化はある種の「上級者モード」を提供するためにアイコンの断片を残しますが、必ずしも上級者である必要はありません。こうして本物のボタンスタイルができ(アイコンはまだ決定ではありません。すぐにでも新しいアイコンがいくつか追加されると思います)、メニュー機能が確定しました。

2.7 の新しい投稿画面 – 未完成(オリジナルの画像を参照してください)

各セクションのヘッダーは、左側のアイコン、青いリンクテキスト、そして右側のエリアにホバーしたとき、もしくはのメニューが広げられた状態のときに表示される矢印アイコンの3つのパーツから成っています。矢印アイコンはヘッダーに小さく収められていて、お気に入りメニュー(訳注: 右上の「Add New Post」)も同じような構造になっていることがお分かりになるかと思います。この部分をクリックするとメニューが広がり、そのセクションの選択肢が表示されます。もう一度クリックするとメニューが閉じられます。青いリンクテキストをクリックするとそのセクションの最初の選択肢の画面を直接開き、そのメニューのセクションが開いて他の選択肢を表示します。セクションアイコンをダブルクリックするとメニューがアイコンリストを残して水平方向に閉じられます。この状態でそのアイコン上をホバーすると各セクションのメニューを表示するので、1回のクリックでたいていの画面に移動することができます。メニューが閉じているときにアイコンをダブルクリックすると、そのセクションの最初の画面を開きます。メニューグループを分けているラインに付属している小さな矢印アイコンも、水平方向の拡大/縮小機能を使用するための開閉ボタンとして動作します。

メニューシステム利用方法のこの多様さは、上級者にも初心者にも同じように便宜を図ることを目的としています。初心者にとっては通常のように青いリンクテキストをクリックすれば予期されたとおりに動作しますし、上級者にとってはナビゲーションにより多くのオプションを用意することでよりカスタマイズされた操作が可能になります。この成果を私たちと同じくらいみなさんにも気に入ってもらえることを願っています。この成果はまもなく Trunk に実装されます。

下の画像は新しいダッシュボードのスタイルで、来週早々にも詳しく説明したいと考えていますが、こうしてプレビューをすることによってそれまでに新しいデザインへの期待を高めていただければ何よりです。

2.7 ダッシュボード(オリジナルの画像を参照してください)

WordPress 2.7 ワイヤフレーム

以下は、2008 年 10 月 1 日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「 WordPress 2.7 Wireframes 」を訳したものです。


ナイトリービルドをダウンロードしたり、バージョン 2.7 へコードの貢献をしたりしている方は、素早く機能が追加されていっていること、細かいレイアウトの変更が少しずつ実行されていること、そしてアプリケーションがすぐ目の前でどんどん姿を変えていっていることにお気づきかと思います。ほとんどの反応は肯定的なものでしたが、2.7 を強く支持している皆さんでさえも、リリース時にはどんなふうになるんだろう、と不思議に思われています。2.7 はまだ開発段階ですが、最終的に全体がどのようになるのかを提示するためのワイヤフレームを作成してみました。こうすることで、いわばデザインプロセスの裏側をご覧頂くことができるはずです。

この投稿からリンクしている PDF ファイルでは、ナビゲーションモデル、ヘッダー要素、そしてダッシュボードや新しい投稿画面、投稿・コメント・メディア一覧など、他の重要な画面を大まかに説明しています。

ワイヤフレームを見るのに慣れていない方は、以下のことに注意していただきたいと思います。

1. これらはガイドラインであって、要件ではありません。技術面、見た目の美しさ、ユーザビリティなどの理由から、開発者やデザイナーが変更を加えることもあるかもしれません。私たちのようなとてもスピードの速い開発ができるチームにおいては、ワイヤフレームががすぐに古い情報となってしまうこともあります。例えば、ワイヤフレームが承認されてからたったの2時間で項目の位置が移動されたり、メニューのうちのいくつかが変更になったりという事もあります。これから1〜2週間の間、最終フリーズの時までは、細かい調整は行われていくでしょう。現時点ではベータではなくアルファ版のソフトであり、まだ決定されていない部分があります。更新する度に何か新しいものが見られるというのが、わくわくするところです。

2. ワイヤフレームはすべてモノトーンです。これは、デザイナーさんたちが現在、新しい管理パネルの色やフォント、グラフィック要素などを一生懸命作っているところだからです。新しい外観(見た目のデザイン)がお見せできる時がきたらそうしますが、今のところはワイヤフレームはわざと外観を無視したものになっています。

3. すべての画面がワイヤフレームになっているわけではなく、多くの変更がある画面を優先して作成しました。機能とレイアウトがほとんど変わらない画面は、ワイヤフレームには含んでいません。まだどのように変更するか決定していない画面についても、現時点では作成していません。

4. wordpress.com または wordpress.org のみに適用される要素もありますので、安心して下さい(例えば複数のダッシュボードなど)。

個人的に私が WordPress の好きなところの一つに、アプリケーションのことを大事に思っていて、より良いものにしていきたいと思っている優れた開発者やデザイナーがたくさんいる活発なコミュニティが存在するということがあります。今回の変更に対する各地の WordCamp で発表した時やコミュニティからの反応は、極めて肯定的なものではありましたが、他の構成の方がいいと言う人も必ずいるでしょう。そんな時には、プラグインの登場です!

2.7 の変更は、2.5 および Crazyhorse ブランチに対するユーザビリティテスト (両方ともレーザーアイトラッキングを使ったテストで、この結果は後ほど発表します。それまでの間、WordCamp サンフランシスコで公開したスライドをご覧下さい)、コミュニティからのフィードバック、個人やプロからの意見、などに基づいています。また、今後のバージョンに加える新機能のことも考え、拡張していけるようにといった配慮もしています。

それでは、私たちが 2.7 についてどいうふうに考えをまとめているかの内部事情を楽しんでいただけたなら幸いです。そして、コミュニティからのフィードバックが聞こえ始めてきたら、私たちみんなが同じことを望んでいることを思い出して下さい — 可能な限り最高の WordPress を。

WordPress 2.7 UI アンケート第二弾: 検索ボックス、お気に入りメニュー、予約公開

以下は、2008 年 9 月 28 日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 2.7 UI Survey #2: Search box, Favorites menu, Future Publish 」を訳したものです。翻訳が遅くなり申し訳ありませんが、アンケートはすでに終了していますのでご了承ください。


簡易モデル (モックアップ) の提示と選択形式のアンケートを、先着 5000 人の方限定で再び行います。WordPress 2.7 ユーザーインターフェース (UI) アンケート第二弾では、以下に関する皆さんの意見を募集しています。

  • 検索ボックスの配置場所
  • 新規投稿ボタン、お気に入りメニューの配置場所
  • 予約公開、タイムスタンプの編集機能のラベリング

PollDaddy.com にホスティングしてもらっているこのアンケートは、5000 件の返信の後、自動的にクローズされるようになっています。前回のアンケートでは2日でクローズと成ってしまったので、急いで投票して下さいね!(注: 受付は 2008 年 10 月 1 日に終了しています)

WordPress 2.7 ナビゲーションオプションのアンケート

以下は、2008 年 9 月 15 日に書かれた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 2.7 Navigation Options Survey」を訳したものです。翻訳が遅くなり申し訳ありませんが、アンケートはすでに終了していますのでご了承ください。


WordPress 2.7 navigationWordPress 2.7 は現在開発中で、一部の人はご存知のように、画面を有効に使うためのユーザーからのフィードバックをもとにデザインされた左カラムのナビゲーション機能が追加される予定です。このナビゲーションはユーザビリティテストのために作成されたプロトタイプ、「Crazyhorse」がそのまま生かされているため、まだ開発のまっただ中にあります。

現在ナビゲーション部分およびラベルを決定している最中で、いいアイディアが色々浮かんできています。デザインの決定においてユーザーにもっと参加してもらうという目標に向け、ナビゲーションのオプション項目をどのようにグループ化し、ラベリングすべきかを決めるためのアンケートを作成しました。これを通して、WordPress ユーザーの皆さんに決定プロセスへ参加していただくことができます。WordPress をご利用で、意見を表明したいという方は、ぜひアンケートに参加して下さい。

WordPress 2.7 Navigation Options Survey(注: 受付は 2008 年 9 月 18 日に終了しています)