以下は、2010年3月21日に Jane が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「Summer of WordPress 2010: Act I」を訳したものです。
訳注: Google Summer of Code (Wikipedia 日本語版) は Google が2005年から毎夏行っている学生向けのプログラミングイベントです。
大学の教室にて (以下は架空のストーリーです):
教授: 今年、Google Summer of Code (GSoC) に応募する者はいるかね ? もしいれば、授業のあと私のところに来なさい。自主研究として単位を与えられるかどう検討しましょう。
ジャック (生徒): それって選ばれるのがすごく難しいプログラムなんじゃないんですか ? Modern Warfare 2 でレベル70くらいの難易度でしょ ?
ソフィー (生徒): 私なんて70は超えてるわよ。一流並みね。
ジャック: (ソフィーへ向けて) うるさいな、うそばっかり !
ソフィー: ほんとだもん !
教授: ほらほら君たち、関係ないだろ。で、誰か GSoC に挑戦してみる者はいないのか。
アンドレア (教授助手): 今年もいいオープンソースプロジェクトがいくつか参加してますよ。誰かこのクラスから WordPress プロジェクトに参加してくれたらいいんですけど。
ジャック: WordPress いいよね。でも去年、友達のビリーは選ばれなかったんだよねー。
ソフィー: ビリーは自分で思ってるほど頭良くないわよ。
ジャック: じゃあ、自分の方ができるって思ってんの ?
ソフィー: そりゃそうよ ! サルでもビリーとかあんたよりましでしょ。
ジャック: なんだよ、コード書きで対決したら俺が勝つに決まってるだろ。
アンドレア: 教授、なかなかフレンドリーなクラスの競争が発生しているようですが…。
教授: アンドレア、君の言うとおりだね。君たち、よく聞きなさい。4月26日に合格した生徒が発表されるらしいんだが、これは学期終了前だ。クラスのプロジェクトとして取り組んでみないかね ?
ジャック: (いぶかしげに) どういうことですか ?
教授: クラスの課題として、1週間以内に全員でそれぞれ Google Summer of Code の WordPress に関するプロジェクト提案を書く。これは通常の課題と同じように採点しよう。A を取った者は、GoSC プロジェクトに応募するとき、私の名前を照会先として書いて良い。応募の締切は4月9日だから、課題を採点したあとに修正を入れる時間もある。
ソフィー: なにかもらえるんですか ?
アンドレア: GSoC を夏の間に無事完了したら、$5000 もらえるわよ。
ソフィー: (ジャックに対し、にやにやしながら) 市役所の横でホットドッグ売るより高給じゃない。
ジャック: そうだといいけど。よし、挑戦してみる。今年はお前がホットドック売ることになるだろうよ。
教授: それから最初に言いかけたように、GSoC プロジェクトは自主研究の単位として認めるつもりだ。そうだな、おまけとして、WordPress GSoC プログラムに実際に応募して合格したら、年度末の平均点にも追加単位をやろうじゃないか。
ソフィー: (目を光らせて) ほんと ? 私もやるわ !
ジャック: ありえない。俺の方が選ばれるに決まってる。
これから Google Summer of Code の WordPress プロジェクトに応募するジャックとソフィーの冒険を引き続きお楽しみに。
WordPress は 今年 Google Summer of Code に参加している150のオープンソース組織の一つであることを誇りに思います。学生の皆さんは夏の間、WordPress コア開発者の指導を受けながらプロジェクトに取り組みます。そしてプロジェクトを完成させた場合には、Google が$5000を支払ってくれます ! みんなにとってメリットがありますね。昨年のプロジェクトの結果、とてもいいコードがいくらかできました。例えば 3.0 に向けて完成を目指している新しい検索 API や、Elastic テーマジェネレーターなどです。
先生方へ: 私たちや学生さんのために、GSoC を告知して応募を応援してあげてください。WordPress のプラグインを書いたり、コア用パッチを書くクラスの課題を出してコードベースを知るきっかけを作ることを検討してください。夏季自主研究のアドバイザーとしての登録を申し出てあげたり、GSoC の作業に対して単位を与えてあげてください。
学生さん: アイディアページを見て、提案したいプロジェクトについて考え始めてみましょう。このブログに今後ライブチャットセッションの情報を公開します。チャットでは、指導者(メンター)候補の開発者に質問したり提案へのフィードバックをもらえます。
このプログラムは全員が参加できるわけではありませんが、プログラミング関連ではもっともすばらしい機会の一つと言えるでしょう。オープンソースコミュニティの一員として、実践的な経験を積むことができる上に、なかなか悪くない対価の見返りもあります。業界のリーダーと知り合いになれますし、Google からの注目も受けけられます。もちろん、かなり自慢できるというのはいうまでもありません。さあ、もう待つ必要はありません。応募受付は3月29日から4月9日までですので、プロジェクトについて考え始めてください !
“Summer of WordPress 2010: 第一幕” への1件のコメント
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