安全なファイルパーミッションの重要性

以下は、2010年4月13日に Matt が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「Secure File Permissions Matter」を訳したものです。


概要: 適切でないサーバー設定を行っていたホスティングサービスの一部のサーバー上で、他のユーザーの設定ファイルを読み取れるようになっていました。一部の「セキュリティ」記者が、これを「WordPress 脆弱性」のストーリーに仕立て上げようと試みました。

WordPress は 他のあらゆる Web アプリケーションと同じように、データベース接続情報を平文でテキストファイルに保存します。暗号化証明書は意味がありません。なぜなら、データを解読するためには暗号解除用のキーも同じく Web サーバーが読み取れる場所に保存しなくてはならないからです。

今回のケースでおそらくそうだったように、悪意あるユーザーがファイルシステムにアクセスできる場合、キーを取得して暗号化を解読するのは容易なことです。ドアノブに鍵を差したままにするのなら、鍵をかけても意味がありませんよね。

正しく設定された Web サーバーでは、ファイルのパーミッションには関係なく他のユーザーのファイルにアクセスできるようなことはありません。Web サーバーの設定は、ホスティング提供者が責任を持つべきことです。これを行う方法(suexec など)は、5年以上前から存在しています。

ここでは問題となる記事にリンクはしません。あまりにも事実と異なる情報だらけで、読めば読むほどバカげているからです。

Web ホスティングサービスを運営している側が、不正なファイルパーミッションの問題を WordPress のせいにするというのは、明らかに間違ったやりかたです。

P.S. Network Solutions さん、「Word Press」ではなくて、正しくは「WordPress」ですよ。

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