2012年の振り返り

以下は、Jane Wells が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「2012: A Look Back」を訳したものです。


新しい年を迎えるにあたって、2012年について振り返ってみたいと思います。WordPress コミュニティはこれまで以上に力強く成長しており、過去12ヶ月の間に達成できたことはもう一度思い返してみる価値があるものだと思います。

ソフトウェアリリース

2012年には WordPress ウェブアプリケーションのバージョン 3.43.5 というメジャーリリースを公開しました。また、セキュリティバグフィックスリリースは5回でした。3.4 にはテーマカスタマイザーを追加し、3.5 には長い間待ち望まれていたメディア関連のリニューアルを行いました。こちらには、新しいメディアアップローダーとギャラリー管理ツールが含まれています。3.5 ではコードを貢献してくれた人の数が過去最高となりました。これからも貢献者のグループをさらに成長させていきたいと思っています。現在、iOSAndroidBlackberryWindows PhoneNokiaWebOS という6つのモバイルプラットフォームのネイティブアプリが公開されていますが、これらのアプリでも数多くの更新がありました。

プラグインディレクトリ

プラグインディレクトリの改善も数多く行いました。プラグインページヘッダーの導入によるプランディングのような体裁を整えるためのリニューアルによって、プラグインを探すとき見やすくなったという効果がありました。さらに、サポートフォーラムの連携改善、プラグインレビュー、お気に入りプラグイン機能といった改善で、ディレクトリをより便利なリソースとして使えるようになりました。

“Make” ネットワークとチーム代表

2012年は、Make.wordpress.org を立ち上げた年でもありました。これは、WordPress プロジェクトの異なるエリアに関与する貢献者のチームのためのサイトネットワークです。誰でも core(コア)、theme review(テーマレビュー)、forum support(フォーラムサポート)、documentation(ドキュメンテーション)といったチームのアクティビティを追ったり、参加したりできるようになりました。2013年にはこれらのサイトをさらに改善し、貢献がしやすくなるようにしたいと思っています。各チームに代表(Team Rep)という新しい役割の人が置かれるようになったことで、チームの相互コミュニケーションがより活発になっています。チーム代表は毎週 Updates blog に投稿し、活動を他のチームに共有しています。

WordPress コミュニティサミット

10月の終わりに、約100名の影響力があり尊敬すべきコミュニティのメンバーたちが初のコミュニティサミットに参加し WordPress の現状や今後についての話し合いが持たれました。「会話の会議(conference of conversations)」として、このアンカンファレンスでは誰もが活発な参加者となりました。持ち込まれたすべての課題がイベント中に解決に至ったわけではありませんが、適切な質問が出されたと言えます。

Meetup.com

WordPress ファウンデーションでは現在、Meetup.com にアカウントを持っています。数十個の既存の Meetup.com グループにパイロットテストとして参加してもらい、有料アカウントの会費免除プログラムをスタートしました。これで、ローカルコミュニティ運営者が無料でサービスを利用しながら WordPress プロジェクトからのサポートを受けることができるようになります(訳注: 日本では Meetup.com の有料アカウントを使っているローカルコミュニティはあまりないため、WordBench でのグループ作成が中心となっています)。

インターネット・ブラックアウト・デー

私たちは2012年1月18日に、SOPA/PIPA への抗議としてインターネット・ブラックアウト・デーに参加しました。通常政治的な問題は取り扱わないようにしていますが、この活動は重要なものだと考えたため WordPress.org のサイトをブラックアウトし、他のサイトにも参加してもらうよう呼びかけました。ブラックアウトするための機能を持つプラグインをおすすめしたりもしました。インターネット・ブラックアウト・デーは、史上最大のオンライン抗議運動となったそうです。

WordCamp

最後に、もちろん WordCamp のことに触れなければなりません ! 2012年には世界中で67回の WordCamp が行われ、WordPress ユーザー、開発者、ファンが集まりました。去年 WordCamp に参加できなかった方は、今年の新年の抱負として参加を計画してみてはいかがでしょう。スケジュールをこまめにチェックして、世界の WordCamp の開催情報を見つけてください。