以下の内容は Chloe Bringmann さんによる WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.0 Beta 2」を日本語に訳したものです。
誤字脱字、誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください。
WordPress 6.0 ベータ 2 が公開されました。ダウンロードして試用することが可能です。
このバージョンの WordPress ソフトウェアは未だ開発段階にあるものです。本番運用中の重要なウェブサイトへのインストール、実行、テストの実施はリスクが大きいので絶対に避けてください。テスト専用のサーバーを立ち上げてその上でテストを実施することが推奨されます。
WordPress 6.0 ベータ 2 のテストには以下の三通りの方法があります:
方法その1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する (「最前線」チャネルと「ベータ / RC のみ」ストリーム設定を選択) 。
方法その2: こちらからベータバージョンの zip ファイルを直接ダウンロードする。
方法その3: WP-CLI を利用してテストする:wp core update --version=6.0-beta2
この方法は大文字と小文字が区別されないファイルシステムでは利用できないので注意。
WordPress 6.0 の正式版リリースは5週間ほど先の2022年5月24日を予定しています。
6.0 リリースサイクルに関する追加情報が利用可能です。
これからの数週間、Make WordPress Core ブログの 6.0 関連の開発者ノートにさらなる変更についての詳細が掲載されるのでチェックしてください。
ベータ 2 における変更点
WordPress 6.0 では110の新機能と既存機能の強化を含む209件のチケットがこれまでに修正されました。それぞれのベータサイクルでは主にバグ修正が行われますが、より効果的なバグ修正のためにあなたを含むテスターの貢献が求められます。ベータ 2 で加えられた変更のうち主要なものを紹介します:
- ブロックエディター: スタイルがサイトエディターに追加されることを防止する (#55567)
- パターン REST API: スキーマに ‘inserter’ を追加 (#55567)
- WP_REST_Block_Patterns_Controller::get_items でリモートパターンが二度ロードされないようにする (#55567)
- retrieve_password 通知メールの全体をフィルターする機能を追加 (#54690)
- 内容のないプラグインヘッダーを翻訳しないようにする (#54586)
Web フォント API についての注意
WordPress 6.0 ベータ 1 の告知にありました「Web フォント API: PHP または theme.json によるローカルフォントの管理」は ベータ 2 から除外されていますが、RC (リリース候補版) で復活する可能性があります。
手伝ってください
WordPress の開発過程においてリリースの安定性を高める上でテストの実施が非常に重要になります。テストに協力することはまたプロジェクトへの大きな貢献にもなります。ベータリリースのテストにこれまでに参加したことがない方には、まず最初の一歩を踏み出すための足がかりとしてこちらの詳細なガイドが役に立つでしょう。
問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。