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WordPress 6.1「ミーシャ」

WordPress 6.1「ミーシャ」


以下は、Matt Mullenweg による WordPress.org 公式ブログの記事 WordPress 6.1 “Misha” を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


「ミーシャ」へようこそ

WordPress 6.1 「ミーシャ」が登場しました。ソビエト・ノルウェー出身のジャズピアニスト、ミハイル “ミーシャ” アルペリンの人生と作品にインスパイアされたリリースです。ミーシャは、ソビエト連邦のジャズアンサンブルの活動を世界的に紹介しました。また、モスクワ・アート・トリオの創設メンバーとしても知られています。

「ミーシャ」は、サイト構築の体験をさらに洗練されたものに進化させます。WordPress 6.1 では、これまで以上に直感的なサイト制作が可能になり、ユーザーのクリエイティビティをこれまでになく向上できるでしょう。ミーシャのジャズピアノを聴きながら、WordPress 6.1 の世界をお楽しみください。

これは2022年のメジャーリリースの第3弾です。ぜひ今すぐダウンロードしてください。このリリース時点で、WordPress は世界中のサイトの43%を支えています。

サイトオーナーや管理者の方は、安定性、パフォーマンス、およびユーザビリティの強化を最大限に活用するために、すぐにアップグレードすることをおすすめします。また、WordPress のコンテンツ制作者には、執筆やデザイン体験を向上させるための新機能の数々を楽しんでいただけるでしょう。

このリリースには、WordPress コミュニティがプロジェクト開始以来、最も待ち望んできた機能が含まれています。エディターに追加された機能拡張と改善により、サイトオーナーにはより多くのコントロールと簡単なカスタマイズが可能になり、ユーザーはより一貫性のある使い心地を体験できるようになります。このリリースには、文章に焦点を当てた多くの改良が含まれています。「声なき人に声を与える」ためには、文章を書く人々にフォーカスする必要があるからです。

私が特に気に入っている改善は、ブロック内の段落を部分的に選択できるようになったこと、リストビューをデフォルトで開いたままにできる設定、内部リンクを追加するキーボードショートカットがすべてのブロックに拡張されたことなどです。

Josepha Haden Chomphosy、エグゼクティブディレクター

6.1 のみどころ

Twenty Twenty-Three:
10種類のスタイルバリエーションを持つ、新鮮なデフォルトテーマ

バージョン 5.9 と 6.0 のリリースでブロックテーマとスタイルバリエーションの基本要素を導入した後、WordPress サイトビルダーは、10種類のスタイルと「アクセシビリティ対応」のタグを持つ新しいデフォルトテーマ、Twenty Twenty-Three (トゥエンティ・トゥエンティスリー) を迎えました。すべて1つのテーマ内に含まれている意図的にユニークなスタイルにより、ユーザーはワンクリックでサイトに異なる外観を適用できるようになりました。

クリエイター体験を向上する新テンプレート

さらに洗練された新しいテンプレートにより、サイトビルダーでサイト制作をより自由にコントロールできるようになりました。この新しいテンプレート群では、サイトエディターで投稿とページのカスタムテンプレートを見つけることができます。新しい検索と置換ツールを使ってより素早くヘッダーやフッターなどのテンプレートパーツの作成や編集を行い、新しいサイトを簡単に表示することができます。

デザインツールによる一貫性とコントロールの向上

デザイン要素やブロックのコントロールに配慮したアップグレードにより、新しいサイトのレイアウトや構築がより一貫性のある、完全で直感的な体験になります。

簡単にメニューを管理

ナビゲーションブロックの新しいフォールバックオプションにより、開いているメニューを編集でき、検索は不要になりました。さらに、メニューの選択と作業用のコントロールは、ブロック設定内に置かれます。モバイルメニューシステムも、さまざまなアイコンオプションを含む新機能でアップグレードされ、自由にメニューを作成できます。

レイアウトや文書設定ビジュアルをもっとクリーンに

テンプレート選択ツールやスケジューラーなどの機能を使って、投稿やページの設定をより整理された表示で確認し、管理することができます。

すべての内部ブロックに対するワンクリックでのロック設定

ブロックのロック時に、グループ、カバー、カラムブロックなど、ブロック内のすべてのブロックにロック設定を適用する切り替えが追加されました。

ブロックのプレースホルダーを改善

各種ブロックのプレースホルダー (仮コンテンツ) を改良し、カスタマイズオプションを反映させることで、サイトやコンテンツのデザインをさらにお手伝いします。例えば、画像ブロックのプレースホルダーでは、画像を選択する前でもカスタム枠線や「デュオトーン」フィルターを表示できます。

内部ブロックを使ったリッチなリストや引用文の作成

リストブロックと引用ブロックが内部ブロックに対応し、引用ブロックの中に見出しを追加するなど、より柔軟でリッチな構成が可能になりました。

流体タイポグラフィでテキストをさらにレスポンシブに

流体タイポグラフィで、どのような画面サイズでも読みやすいように調整されたフォントサイズが定義できます。

あらゆる投稿タイプにスターターパターンを追加

WordPress 6.0 では、新しい固定ページを作成する際に提案パターンが表示され、白紙のページから始める必要がなくなりました。6.1 では、どんな投稿タイプのインスタンスを新規作成する際でもスターターパターンのモーダルが表示されるようになりました。

ブロックテーマをより素早く検索

テーマディレクトリにはブロックテーマ用のフィルターがあります。また、パターンプレビューもあり、さまざまなテーマやパターンを確認する際にテーマがどのように見えるかが分かりやすくなっています。

サイトエディターの設定を後で使えるよう保存

サイトエディターの設定がユーザーごとに保持されるようになりました。つまり、ブラウザーや端末間で設定が共通化されるということです。

効率的なスタイルシステム

スタイルエンジン内のマージン、パディング、タイポグラフィ、色、枠線の CSS ルールを1か所にまとめました。レイアウト関連のタスクに要する時間を短縮し、セマンティックなクラス名生成を支援します。

管理画面設定と機能の更新

アップデートには、ボタン、引用、リンクなどのグローバルなスタイル要素や、リンクのホバー、アクティブ、フォーカス状態の theme.json を使用した制御 (インターフェースではまだ制御できません)、ブロックと要素のアウトラインサポートのカスタマイズ、その他の機能が含まれます。

レイアウトオプションの継続的な進化

テーマによって提供されるデフォルトのコンテンツサイズを、スタイルサイドバーで上書きできます。サイト構築者は、全幅コンテンツを的確に制御できるようになりました。開発者は、これらのコントロールを細かく制御できます。

クラシックテーマにおけるブロックテンプレートパーツ

ブロックテンプレートパーツはクラシックテーマでも定義できるようになりました。テーマのルートの parts ディレクトリに、適切な HTML ファイルを追加してください。

クエリーループブロックの拡張サポート

新しいフィルターの導入により、クエリーブロックのバリエーションで、より強力なバリエーションと高度な階層型の投稿タイプ絞り込みオプション用のカスタムクエリーをサポートできるようになりました。

すべてのスタイルに対するフィルター

スタイルサイドバーのフィルターを使用して、サイトの4つのレベルすべて、コア、テーマ、ユーザー、ブロックで、大域から詳細まで設定を制御できます。

スペーシングのプリセットでより早く、より一貫したデザインへ

複数ブロックへのマージンとパディング値のプリセットを使用すれば、時間を節約でき、値をテーマにハードコーディングする必要がなくなります。

コンテナブロックのコンテンツのみ編集のサポート

コンテンツのみ編集の設定により、コンテナブロック内でレイアウトをロックできます。コンテンツ専用ブロックでは、その子ブロックはリストビューに表示されず、編集も一切できません。そのため、執筆者をコンテンツに集中させながら、レイアウトを制御できます。

その他特記事項

  • 6.1 では、コンテンツ作成者にページ、投稿、カスタム投稿タイプのおおよその読了までの時間を表示する新しい機能が追加されました。
  • サイトのキャッチフレーズは、新しいサイトではデフォルトで空になっていますが、一般設定で変更できます。
  • 新しいモーダルデザインでは背景をぼかす効果を提供し、目の前のタスクに集中しやすくなっています。

WordPress 6.1 のアクセシビリティ向上

アクセシビリティは、包括的なコミュニティを育成し、世界中のあらゆるタイプのユーザーをサポートするという WordPress のミッションの不可欠な部分です。この信念に基づき、WordPress 6.1 では60件を超すアクセシビリティ強化を目的とした更新が行われています。アクセシビリティの向上を目指した継続的な取り組みについて詳しくは、これらのアップデートについてお読みください。

WordPress 6.1 でのパフォーマンス改善

WordPress 6.1 では、あらゆるタイプのサイトに対して改善されたパフォーマンス向上のための25件以上のチケットを解決しています。詳細な内訳は、パフォーマンスフィールドガイドで確認することができます。

WordPress 6.1 についてもっと学ぶ

WordPress 6.1 を動画で知りましょう ! WordPress 6.1 でお披露目された主要機能のいくつかをハイライトした概要動画をご覧ください

learn.wordpress.org を探索して簡単なハウツー動画や WordPress の新機能の情報を得ましょう。あるいは特定の WordPress トピックについてのインタラクティブなオンライン学習セッションに参加しましょう。

開発者の方は WordPress 6.1 フィールドガイドをチェックしましょう。これは WordPress を拡張したり、その上で開発をおこなう際に役立つ情報が山盛りの、詳細な開発者ノートです。

WordPress 6.1 リリースノートには本リリースでの機能強化、解決済みの課題、インストール関連情報、開発者ノートと資料、リリース貢献者、変更のあったファイルの一覧等、より詳細な情報が掲載されています。

WordPress 6.1 リリース・スクワッド

コンセプト設計から本番リリース、さらにその先へ、休む間もなくこのリリースのためにはたらき続けた皆さんです。

リリースリード: Matt Mullenweg 
リリースコーディネーター: Héctor PrietoJonathan Desrosiers 
コア技術共同リード: Mike SchroderDavid BaumwaldJeff Paul
エディター技術共同リード: Michal CzaplinskiBernie ReiterCarlos Bravo
コアトリアージ共同リード: JB AudrasAhmed Chaion
エディタートリアージ共同リード: Nick DiegoAnne McCarthy
ドキュメンテーション共同リード: Birgit Pauli-HaackMilana CapFemy Praseeth
マーケティングおよびコミュニケーション共同リード: Jonathan PantaniDan Soschin
テストリード: Brian Alexander
デザインリード: Rich Tabor
デフォルトテーマ共同リード: Beatriz FialhoSarah Norris

最高の WordPress 体験を皆様にお届けするために、時間とエネルギーを捧げてくださったコントリビューターの皆様に感謝いたします。

Josepha Haden Chomphosy

[訳注: スペースの都合により貢献者一覧は割愛しています。英語版原文をご参照ください。]

WordPress 6.1 は、60カ国以上、800人以上の方々の貢献なしには実現できませんでした。非同期協調による何百もの機能強化と修正によって形成された安定リリースは WordPress コミュニティの能力と可能性を証明するものです。


6.1 の俳句

Another release,
Mark it down as completed.
Breathe, relax, and cheers!