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WordPress 6.3 ベータ 2

WordPress 6.3 ベータ 2


以下は、Dan Soschin が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.3 Beta 2」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.3 ベータ 2 のダウンロードとテストの準備が整いました。これは 6.3 サイクルの最初のリリースです。ベータ 1 は、パッケージ化に技術的な問題があったため存在しません。リリースチームでは、ベータ版のリリースを遅らせるよりは ベータ 2 を出す、という決断をしました。

このバージョンの WordPress は開発段階のものです。本番サイトやミッションクリティカルなサイトでこのバージョンの WordPress をインストール、実行、または、テストしないでください。ベータ 2 の確認は、テストサーバー、テストサイトで行うことを推奨します。

フェーズ 2 最後のメジャーリリースである WordPress 6.3 は、ロードマップの目標達成に向けて大きな進歩を見せています。フェーズ 2 は主にサイトエディターに重点を置き、サイト制作者が複数の設定エリア間を行き来したり、コードを編集したりすることなく、ウェブサイトを構築し、魅力的なレイアウトデザインを行い、コンテンツを管理できるようにしました。

過去の What’s New in Gutenberg の投稿 15.215.315.415.515.615.715.815.916.016.1 を確認することで WordPress 6.2 以降の Gutenberg のアップデートについて詳しく知ることができます。

WordPressは、世界中のユーザー、開発者、支援者による貢献で成り立っています。コミュニティが新機能を求めるにしたがって、サイト編集機能やその他の機能について、プラットフォームは進化し続けます。6.3 リリースサイクルの概要をご覧ください。さらなる詳細については Make WordPress Core ブログの 6.3 関連の記事を今後数週間チェックしてください。

6.3 の概要

この最新の WordPress では、プラットフォーム全体に渡る多くのアップデート、編集エクスペリエンスの強化、また、ユーザビリティの改善が行われています。本リリースには、500以上の新機能と機能強化、400以上のバグ修正が含まれています。

パフォーマンス

6.2 における大幅なパフォーマンスの改善に続き、このリリースでは、WP Scripts API への defer と async サポートの追加、画像の fetchpriority サポートを含む、170以上のパフォーマンス関連のアップデートが含まれています。ブロックテンプレートの解像度画像の遅延読み込み絵文字ローダーの最適化が行われ、これらのすべては LCP のパフォーマンスに役立ちます。PHP バージョン 8.08.18.2 のサポートも改善されました。

サイトエディター

サイトエディターは、ページスタイルテンプレートコンテンツのナビゲートと編集を含むように拡張されました。統一されたサイト編集エクスペリエンスには、集中モード、強化されたナビゲーション改善されたローディングが含まれます。さらに、サイトエディターを使用してブロックテーマをプレビューし、新しいテーマを有効にする前にサイトを調整することができます。このリリースには、スタイルのリビジョンも含まれており、保存された異なるスタイルを切り替えてプレビューすることができます。また、6.3 では、新しくコマンドパレットが追加され、サイト編集のさまざまな場面でコンテキストを切り替えて素早くアクションを実行できるようになりました。

コマンドパレットのプロトタイプ

ブロック

このリリースでは、詳細脚注のための新しいブロックが追加され、画像のアスペクト比処理とフォールバックの改善が行われました。スペーサーブロックにはプリセットが、カバーブロックには文字色とレイアウトのサポートが追加されました。

スペーサーブロックの新しい高さコントロール

パターンとデザイン

再利用ブロックは、同期パターンに名称変更されました。この変更は、エディター内での再利用ブロックと従来のブロックパターン(同期されていないパターン)の統一を反映したものです。新しいオプションでは、テンプレートにパターンを割り当てることができ、作成プロセスを効率化するスターターパターン機能が追加されました。サイト制作者は、カスタム同期パターンや非同期パターンを簡単に作成、保存、管理できるほか、厳選されたパターンのディレクトリを閲覧できるようになりました。さらに、デュオトーンフィルターキャプションをスタイルインターフェースから編集できるようになりました。

新しいスタイルインターフェイスからキャプションのスタイルを変更

ユーザビリティ

主なユーザビリティのハイライトには、ツールバーの改善新しいテンプレート説明リストビューのドラッグ & ドロップの強化、パディングとマージンコントロールの改善、パターン管理(今後は同期パターンと呼ばれる再利用ブロック含む)のための新しいエリアなどがあります。リンクのコントロールについてもいくつか改善が行われ、6.3 のユーザビリティ強化を高いレベルに仕上げました。

テンプレート説明文の追加と修正

アクセシビリティ

WordPress は、誰もがアクセシブルなサイト構築体験ができるよう目指しています。6.3 では、プラットフォーム全体で 50 を超えるアクセシビリティの改善が行われています。改善されたラベル、最適化されたタブと矢印キーのナビゲーション、見出し階層の見直し、また、画像エディターの新しいコントロールにより、スクリーンリーダー、キーボードナビゲーション、その他アシスティブテクノロジーを使用している方がより簡単にナビゲートできるようになりました。ログインフォームインストール手順、リストテーブル(ソート選択)に改良が行われました。その他のアクセシビリティに関するチケットは WordPress Trac で見ることができます。

その他

このリリースには、テーマとプラグインの手動更新が失敗した場合の自動ロールバック機能が含まれています。

ご注意: こちらの記事に掲載された機能は、最終リリースまでに変更される可能性があります。

テストが WordPress を堅牢にします!

問題がないかテストすることは、あらゆるソフトウェアの開発において重要な部分であり、経験の有無に関わらず、誰もが WordPress に貢献できる有意義な方法です。

アップグレードプロセスのテストは不可欠ですが、新機能のテストも重要です。上記の多くの新機能を確認し、特にその部分についてテストを行ってください。

問題に遭遇したと思った時は、サポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告してください。再現可能なバグレポートの作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグ一覧で問題の確認もできます。

テストは初めてですか?ベータリリースをテストしたことがない方は、こちらの詳細なガイドから始めてみてください。

リリースのテスト全般についてもっと知りたいですか? Make Core のテストの取り組みを参考にしてください。また、Making WordPress Slack#core-test チャンネルにも参加してください。

ベータ 2 期間中は脆弱性報奨金が2倍

WordPress 新バージョンの ベータ 2 から最終リリース候補(RC)までの間、未発表の新しいセキュリティ脆弱性を報告した場合の報奨金が 2 倍になります。HackerOne のページセキュリティ白書で説明されているプロジェクトのセキュリティ慣行とポリシーに従って、責任ある情報開示を行ってください。

WordPress 6.3 ベータ 2 の入手方法

WordPress 6.3 Beta 2 は、以下の3通りの方法でテストできます:

方法その1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する (「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリーム設定を選択) 。

方法その2: ベータ 2 の zip ファイルを直接ダウンロードする。

方法その3: 以下の WP-CLI コマンドを利用する:

wp core update --version=6.3-beta2

WordPress 6.3 の正式版リリースは、約 6 週間先の 2023 年 8 月 8 日を予定しています。このバージョンのテストへの皆様のご協力があって、このリリースのすべては最高のものとなります。

6.3 初めの haiku

A chapter closes
Excitement yet much newness
Phase 2 finale

この投稿に協力してくれた次のコントリビューター達に感謝します: @DanSoschin, @Meher, @JPantani, @CBringmann, @AudrasJB, @annezazu, @ndiego, @davidbaumwald, @desrosj, @priethor, @flixos90, @wildworks, and @JPantani for authoring the haiku.

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