以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.6 Beta 1」の翻訳です。
誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください。
WordPress 6.6ベータ1がリリースされました。ダウンロードして、テストをお願いします。
この WordPress ソフトウェアのベータ版は開発中です。このバージョンの WordPress を本番環境やミッションクリティカルなウェブサイトでインストール、実行、テストしないでください。深刻なエラーが生じる可能性があります。
代わりにローカルサイトやテスト環境に、以下の4つの方法のどれかでインストールしてください。
プラグイン | WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択します。 |
直接ダウンロード | ベータ1バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。 |
コマンドライン | 次の WP-CLI コマンドを実行する。wp core update –version=6.6-beta1 |
WordPress Playground | 6.6 Beta 1 WordPress Playground インスタンスを使用する。ブラウザで直接ソフトウェアをテストできます。おそらく最も簡単な方法で、個別のサイトやセットアップは必要ありません。クリックするだけで起動します ! |
WordPress 6.6の最終リリース日は2024年7月16日を予定しています。今後6週間、ベータ版とRC版のテストにご協力いただくことは、最終リリースを安定した、パワフルで直感的なものにするために必要不可欠です。
あなたのテストが重要です !
このベータリリースの機能は、現在から最終版までの間に変更される可能性があります。あなたのようなテスターが発見し、報告した問題に対して、開発者はバグを修正し、使いにくい部分を改善します。
したがって経験の有無にかかわらず初期バージョンでのテストは、WordPress に貢献するかけがえのない方法です。
問題をみつけたら
問題に遭遇したと思ったときは、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。
WordPress リリースのテスト全般について知りたければ、Make Core におけるテスト関連タスクをフォローし、Making WordPress Slack の #core-test チャンネルに参加してください。
2018年の WordPress 5.0以降のすべてのバージョン同様、WordPress 6.6も最新の Gutenberg プラグインから新しい機能を統合しています。WordPress 6.5以降のGutenberg の更新については一連の What’s new in Gutenberg 投稿 ( 17.8, 17.9, 18.0, 18.1, 18.2, 18.3, 18.4。最終バージョンでは Gutenberg 18.5も含まれる予定です。ベータ2の告知ではそちらもリンクする予定です) を参照してください。
WordPress 6.6 ベータ 1にはエディターに関する約97件の拡張と101件のバグ修正、約206件の WordPress 6.5コアチケットが含まれます。
ベータ1期間中は脆弱性報告報奨金が2倍に
WordPress コミュニティは未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金をスポンサーしています。6月4日のベータ1から6月25日に予定されている最終のリリース候補版 (RC版) までの期間、この報奨金は2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。
WordPress 6.6の新機能
今年2回目のメジャーリリースは、磨き上げと技巧がテーマです。過去数回のリリースで登場した機能に、新たな柔軟性とスムーズな操作フロー、いくつかの新しい機能が追加されています。そして、もちろん、完全な新機能も加わっています。
データビューの更新
データビューは、フェーズ3の前準備の一環として、サイトエディターでの情報操作のエクスペリエンスを新しく改善しました。新しいレイアウトでは、パターンとテンプレートパーツが統合され、より少ないクリックで汎用の管理ビューにアクセスできるようになり、さまざまな改良が加えられました。
上書き可能な同期パターン
もしも同期パターンを挿入したすべての場所でパターンの見た目やスタイルを保持しながら、異なるコンテンツを持たせたければどうすればよいでしょう ?
例えば、レシピのパターンを作っているとします。理想的には、レシピが掲載されたすべての投稿で、レシピカードの全体デザインは一貫性を保ちたいところです。しかし一方で、レシピそのもの、たとえば材料、手順、注意すべきポイントは、レシピごとに異なるでしょう。
また将来、他の人がレシピパターンのデザインを変更したくなるかもしれません。このとき既存のレシピのコンテンツはそのまま保持したいはずです。
WordPress 6.6の同期パターンの上書きは、こうしたニーズに応えてくれます。
すべてのブロックを表示
これまでは、ブロックを選択した状態でブロックインサータを開くと、選択したブロックに追加可能なブロックだけが表示されていました。では、他のブロックはどこにいったのでしょう ?
WordPress 6.6では、ブロックを選択すると、2つのリストが表示されます。まず、選択したブロックに挿入可能なブロックのリスト。続いて、その他のすべてのブロックのリストが表示されます。このため、選択したブロックの中で何が使えるか、そして他のエリアでどんなブロックが使えるかが分かります。ここで2番目のリストからブロックを選択すると、WordPress 6.6は選択したブロックの下に追加して、次の構築フローへの下準備となります。
新しい公開フロー
WordPress 6.6では、投稿エディターとサイトエディターがこれまで以上に接近しました。投稿エディターで記事を書く場合でも、サイトエディターでページを書く場合でも、操作性はほとんど変わりません。
スタイルバリエーション
ブロックテーマにスタイルバリエーションが付属していれば、WordPress 6.6では、インストールや構成の手間を一切かけずに、デザインの選択肢を大きく広げられます。テーマがインストールしているバリエーションからカラーパレットとタイポグラフィのスタイルセットを取り出し、自由に組み合わせてクリエイティブな表現を広げられます。
セクションスタイル
あなたはテーマの作成者ですか ? インナーブロックを含む複数のブロックの個別セクションに、スタイルオプションを定義できます。
ユーザーはブロックスタイルのバリエーションをブロックのグループ全体に適用し、サイト全体でキュレーションできる、サイト独自のセクションを効果的に作成できます。
CSSの詳細度に関する注意
バリエーションがグローバルスタイルのCSSを上書きしやすくするために、これらのスタイルは :root
でラップされます。このため詳細度が制限されます。完全な議論については GitHub を参照してください。
ネイティブのグリッドレイアウト
グリッドはグループブロックの新しいバリエーションで、ブロック内のブロックをグリッドとして並べられます。今までプラグインを使用していた人も、これでネイティブにグリッドを作成できます。
クラシックテーマ内での改良されたパターン管理
驚きましたか ? クラシックテーマでも、ブロックテーマで可能なすべてをパターンで行えます。利用可能なすべてのパターンを単一ビューで表示し、その場でパターンを挿入できます。
ネガティブマージン
ネガティブマージンがサポートされました。マイナスのマージン値を設定することで、デザインの中でオブジェクトをオーバーラップできます。安全のため、マイナスのマージンを設定するには、スライダーを使用するのではなく、実際に負の数値を入力する必要があります。これは、意図しない負の値の追加を防止するためです。
自動更新のロールバック
これで、すべてのプラグインを自動アップデートに設定できる利便性と、何か問題が発生しても WordPress 6.6がロールバックしてくれるという安心感の両方が手に入ります。自動的に。
この記事は、2024年6月4日現在の最新の変更点を反映したものです。
繰り返しになりますが、この最初のベータ版の機能は、あなたのようなテスターの発見に基づいて変更される可能性があります。
6.6のリリースサイクルの概要と、今後数週間の Make WordPress Core ブログの6.6関連記事をチェックして、追加の詳細情報を確認してください。
あなたのためにベータ 1で一句
Negative margins
Embellish all the new ways
To design and build
ネガティブマージン
新しい方法ですべてを飾る
デザインとビルドのため
この投稿のレビューとコラボレーションに対して感謝します。@meher, @audrasjb, @fabiankaegy, @colorful-tones, @dansoschin, @desrosj, @atachibana, @ehtis, @adamsilverstein, @joedolson, and @webcommsat