以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.8 Beta 1」を訳したものです。
誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください。
WordPress 6.8ベータ1の準備ができました。ダウンロードして、テストをお願いします。
この WordPress ソフトウェアのベータ版は開発中です。このバージョンの WordPress を本番環境やミッションクリティカルなウェブサイトでインストール、実行、テストしないでください。新機能を試すには、代わりにテスト環境やローカルサイトをセットアップしてください。
WordPress 6.8ベータ1をテストする方法
ベータ1は以下のいずれかの方法でテストできます。
WordPress Beta Tester プラグイン | WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームを選択します。 |
直接ダウンロード | Beta 1 version (zip) をダウンロードして、WordPress ウェブサイトにインストールする。 |
コマンドライン (WP-CLI) | WP-CLI コマンドを実行する。wp core update –version=6.8-beta1 |
WordPress Playground | 6.8 Beta 1 WordPress Playground instance を使用する。ブラウザで直接ソフトウェアをテストできます。セットアップは必要ありません。クリックするだけで起動します ! |
WordPress 6.8の最終リリース日は2025年4月15日を予定しています。今後6週間、ベータ版と RC 版のテストにご協力いただくことは、最終リリースを安定した、パワフルで直感的なものにするために必要不可欠です。
あなたのテストが重要です !
問題点のテストは、あらゆるソフトウェアの開発において重要です。また、誰もが貢献できる意味のある手段です。経験の有無は関係ありません。WordPress 6.8でテストする内容の詳細については、こちらをご覧ください。
問題に遭遇したら、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。
リリースのテスト全般について知りたければ、Make Core におけるテスト関連タスクをフォローし、Making WordPress Slack の #core-test チャンネルに参加してください。
WordPress 6.8には、これまで Gutenberg プラグインでのみ利用できた多くの新機能が追加されます。WordPress 6.7以降の Gutenberg の更新については一連の What’s new in Gutenberg 投稿 (19.4, 19.5, 19.6, 19.7, 19.8, 19.9, 20.0, 20.1, 20.2, 20.3 20.4) を参照してください。
WordPress 6.8ベータ1の新機能
これは洗練されたリリースであり、最新の Gutenberg アップデートに、ユーザー向けの機能強化が随所に組み込まれています。WordPress 6.8は、洗練されたリリースならではの輝きと光沢をもたらします。
WordPress 6.8ベータ 1にはエディターに関する370件以上の拡張と520件のバグ修正、デザインの改善やクエリーループのブラッシュアップ、さらに WordPress 6.8 Core に関する230件のチケットが反映されています。以下に、近日中に予定されている機能の一部をご紹介します:
エディターの改善
データビューでオプションをより簡単に確認できるようになり、クエリーループでは先頭固定表示投稿を無視することも選択可能です。さらに、エディターに多くの小さな改善が加えられています。
スタイルブックがクラシックテーマに登場
スタイルブックは、構造化されたレイアウトを採用し、サイトカラー、タイポグラフィ、ブロックスタイルをより簡単にプレビューできるようになりました。スタイルブックは、editor-styles または theme.json ファイルを使用してクラシックテーマで使用でき、さらにラベルが明確になり、[外観] > [デザイン] で見つけることができます。
Speculation Browser API のサポート
WordPress 6.8 では、Speculation Rules API を活用したネイティブな推測的読み込みをサポートし、サイトのパフォーマンスを向上させます。この機能により、ユーザーの操作 (例: リンクにマウスホバー) に基づいて URL を事前に取得 (プリフェッチ) またはレンダリング (プリレンダー) し、次のページの読み込み時間を短縮できます。結果として、ほぼ瞬時のページ遷移が可能になります。
デフォルトでは、WordPress 6.8は保守的なプリフェッチ戦略を適用し、パフォーマンスの向上と効率的なリソースの利用との間でバランスをとります。API に UI ベースのコントロールはないため、開発者は新しいフィルターを使用して、投機的な読み込み動作をカスタマイズできます。既存の Speculative Loading 機能プラグインはコアの実装に適応し、より深いカスタマイズを可能にします。 実装の改良のため、サポートされるブラウザー (現在は Chrome 108+ と Edge 108+、さらに多くのブラウザーで評価中)でこの機能をテストし、#62503にフィードバックしてください。
セキュリティの大幅強化
WordPress 6.8では、パスワードのハッシュにbcryptを使用し、WordPressを大幅に堅牢化します。その他のハッシュも、セキュリティ全体で強化されています。ただしあなたは日々のワークフローを何も変更する必要はありません。
この最初のベータ版に含まれる機能は、WordPress 6.8の最終リリースまでに、あなたのようなテスターの発見に基づいて、変更される可能性があります。
6.8のリリースサイクルの概要と、今後数週間の Make WordPress Core ブログの6.7関連記事をチェックして、追加の詳細情報を確認してください。
6.8ベータ1を5.1より古いバージョンでテストする場合の注意点
このリリース中にアップグレードルーチンが更新されたため (r59803参照)、WordPress 5.1より古いバージョンからのアップグレードは失敗します。現在、この問題の解決に取り組んでいますので、ベータ1リリースをテストしている間は、この件に関する報告を控えてください。
ベータ & リリース候補期間中は脆弱性報告報奨金が2倍に
WordPress コミュニティは未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金をスポンサーしています。2024年10月1日のベータ1から2024年11月5日に予定されている最終のリリース候補版 (RC版) までの期間、この報奨金は2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。
あなたのためにベータ 1で一句
March winds shift the tide.
Hands unite in open source;
WordPress moves ahead.
三月の風は潮の流れを変え
手と手が結ばれオープンソースの世界で
WordPress は前へ進み
この投稿のレビューとコラボレーションに対して感謝します。
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協力者: @atachibana @nukaga