WordPress 6.4.1 メンテナンスリリース

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4.1 Maintenance Release」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.4.1 が公開されました !

このマイナーリリースは4件のバグ修正を実施するものです。このリリースで行われるメンテナンス更新の概要についてはリリース候補版のお知らせを参照するか Trac のチケット一覧をご覧ください。

WordPress 6.4.1 はショートサイクルリリースです。自動バックグラウンド更新をサポートするサイトでは更新プロセスが自動的に始まるでしょう。自動更新に対応していないサイトでもダッシュボードからの更新が可能です。

WordPress 6.4.1 は WordPress.org からダウンロードできます。または、WordPress ダッシュボードに移動して、「更新」をクリック、次いで「今すぐ更新」をクリックします。

本リリースについてのより詳細な情報は HelpHub サイトでご確認ください。

WordPress コントリビューターの皆さんに感謝

本リリースは Aaron JorbinTonya Mork の主導で実施されました。RC と 6.4.1 のテストに参加し報告を提出してくださった皆さんに感謝をお伝えします。

(訳註: WordPress 6.4.1 の貢献者一覧については日本語訳から割愛します。ぜひ原文記事をご覧ください。)

貢献するには

WordPress コアの開発に参画するには、Trac にアクセスしチケットを選択、そして #core チャンネルの会話に参加することです。手助けが必要ですか ? Core Contributor Handbook をご確認ください。

WordPress 6.4「シャーリー」

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 “Shirley”」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


Record cover with an image of Shirley Horn, a record sliding down the right side, and the words Shirley WordPress 6.4.

WordPress 6.4「シャーリー」をご紹介します。伝説的ジャズアーティスト、シャーリー・ホーンにちなんで名付けられました。その独特な歌声と非凡なピアノ演奏は、同時代の代表的ジャズミュージシャンとしての確たる評価を彼女に与えました。ワシントン D.C. のジャズシーンから始まり国際的なステージへと至るホーンの旅路は、彼女の献身とたゆまぬ努力の証左と言えるでしょう。その影響はトラディショナルなジャズの領域に止まらず、境界を打ち破り世界中のオーディエンスに刺激を与えてきたのです。

シャーリー・ホーンの名曲の数々をお楽しみいただきながら、6.4 が取り入れるすべての項目について学びましょう。

この WordPress の最新版は新しい、そして多用途のデフォルトテーマと一連のアップグレードを導入し、あなたの創造性のあらゆるステップに命を吹き込みます。またさらなる執筆体験の向上によりシームレスなコンテンツ制作が可能になります。強化されたツール群はビジョンを形にし効率的なサイト編集を実現するための新たな可能性を提供します。「シャーリー」のもたらす新機軸は WordPress 初心者と経験豊富なクリエイターの双方にとって有益なものになるはずです。ブロックによる比類ない柔軟性を体験し、アイデアを飛翔させましょう。

WordPress 6.4 の新機能と機能強化の多くは「小さいけれど強力な」のカテゴリーに分類されるものでしょう。Twenty Twenty-Four テーマの適応的美しさを含むこれらの更新は、これまで必要だった時間と労力を縮小し、コンテンツクリエイターとサイト開発者の双方に等しく価値をもたらします。皆が待ち望んだ苦労の要らない WordPress 体験の到来です。

Josepha Haden Chomphosy、WordPress 最高責任者

WordPress 6.4 の概要

こんにちは Twenty Twenty-Four

Twenty Twenty-Four で最高水準のサイト編集を体験してください。この新しく多角的なデフォルトテーマは、執筆者、アーティスト、そしてアントレプレナーという3つの異なるユースケースを意識して作り上げられました。35点以上ものテンプレートとパターンからなる広範なコレクションを利用して時間と労力を抑えましょう。そしてクリエイティブな可能性の世界をわずかなカスタマイズで解き放ちましょう。優れた柔軟性を備えた Twenty Twenty-Four はどのようなサイトにも理想的にフィットします。こちらのデモで確認してください。

Cropped screenshots of the Twenty Twenty-Four theme, showing its diverse use cases for photographers, bloggers, and small businesses.

流れるような執筆体験

新しい機能強化により、コンテンツ作成の旅がスムーズになりました。リストビューの新しいキーボードショートカット、洗練されたリストマージ、リンク設定の拡張されたコントロールをご覧ください。ナビゲーション、リスト、引用ブロックの凝縮されたツールバー体験では、必要なツールオプションで効率的に作業できます。

Screenshot of a Quote block showing its improved toolbar and the text "Études has saved us thousands of hours of work and has unlock insights we never thought possible."

さらに良くなったコマンドパレット

WordPress 6.3 で最初に導入されたコマンドパレットは、探しものを見つけ、効率的にタスクを実行し、構築ワークフローをスピードアップする強力なツールです。6.4 で刷新されたデザインと新たなコマンドを利用してブロック固有のアクションを実行しましょう。

Screenshot of the refreshed UI of the Command Palette. It displays a search bar with the words "Search for commands" and a variety of shortcuts listed below, including "Add new page," "Preview in a new tab," and "Patterns."

パターンのカテゴリー分けと絞り込み

パターンの利用により、ブロックの可能性が引き出され、サイト構築プロセスを簡略化できます。WordPress 6.4 ではパターンをカスタムのカテゴリーによって整理できるようになります。さらにインサーターのパターンセクションで高度なフィルタリングを使うことで、より直感的なパターン検索が可能になります。

Screenshot of the Site Editor's patterns view which shows a list of patterns with custom categories, such as "About," "Banners," and "Call to Action," patterns.

より多くのデザインツールでクリエイティブに

拡張されたデザインツールで美しく機能的なレイアウトを実現しましょう。グループブロックの背景画像を指定してデザインに個性を与えましょう。プレースホルダーの縦横比を指定して画像寸法の一貫性を保ちましょう。ナビゲーションブロックのボタンもコーディング不要で簡単に追加できます。

Decorative image with text "Background images in Group blocks."

画像を映えさせる

ライトボックス機能を有効化して、インタラクティブなフルスクリーン画像をクリックひとつで楽しめるようにしましょう。全体または特定の画像に適用して表示体験をカスタマイズできます。

Decorative photo of a triangular building structure with a "click to expand" icon on the right top corner.

グループブロック名の変更

グループブロックにカスタム名を設定してコンテンツの領域を整理し、区別しやすくしましょう。グループ名はリストビューで表示されます。

Screenshot of the List View tool. It shows a Group block renamed as "Hero Area" with inner Group blocks also with custom names, such as "Content," "Images," and "Call to action."

リストビューの画像プレビュー

リストビューにおけるギャラリーブロックとイメージブロックのための新しいプレビューが導入されます。リスト項目の視認性を高め、画像がコンテンツのどの位置にあるか一目で確認できるようになります。

Screenshot of the List View tool, showing the new image previews for the Image and Gallery blocks.

サイト間でのパターンの共有

カスタムパターンを他のサイトでも利用できるようになります。サイトエディターのパターンビューから、カスタムパターンを JSON ファイルの形式でインポート、エクスポートしましょう。

Screenshot showing the "Import pattern from JSON files" option from the Site Editor's patterns view.

ブロックフックの導入

ブロックフックにより開発者が指定した位置に自動で動的ブロックを挿入できるようになり、プラグインを介したブロックテーマの拡張が可能になります。この機能自体は開発者が利用するものですが、ユーザーの希望する設定を尊重し、必要に応じた自動挿入ブロックの追加、削除、そしてカスタマイズの完全な制御の実現を目的としています。

Cropped screenshot showing a mini shopping cart (in a red dotted circle) inserted into a navigation menu by Block Hooks.

パフォーマンス

より高速で効率的なユーザー体験を実現するための100件以上のパフォーマンス関連更新が行われています。Twenty Twenty-Four を含むテーマにおけるテンプレート読み込みパフォーマンス、コア、ブロック、テーマにおけるスクリプト読み込みストラテジー「defer」と「async」の使用、オートロードオプションの最適化に特に重点を置いています。

アクセシビリティ

WordPress はそのすべてのリリースにおいて、誰にとっても使いやすいプロダクトを実現するための努力を重ねています。WordPress 6.4 ではリストビューの改善、ナビゲーションブロックにおける aria-label のサポート等が実施されています。管理者ユーザーインターフェースではボタン配置、「新規追加」メニュー項目のコンテキスト、サイトヘルスの音声メッセージに対する機能強化が行われています。アクセシビリティ改善を目的としたすべての更新について学びましょう

その他の重要な変更

  • WordPress 6.4 の推奨 PHP バージョンは PHP 8.1 と 8.2 です。PHP のサポートについての詳細はこちらの投稿で確認してください。
  • WordPress 6.4 より新規インストール環境で添付ファイルページが無効になります。

WordPress 6.4 についてさらに学びましょう

新たに開設された WordPress 6.4 のページをチェックして 6.4 の機能強化と新機能についてさらに学びましょう。

Learn WordPress が提供するハウツー動画、オンラインワークショップ、その他の無料リソースを利用して WordPress の知識とスキルをレベルアップしましょう。

6.4 での変更点に関する詳細な技術的ノートをお探しでしたら WordPress 6.4 フィールドガイドをチェックしましょう。開発アップデート、チュートリアル、その他の最新情報をまとめている Developer Blog の購読もお忘れなく。

インストール、修正、ファイルの変更についての情報は 6.4 のリリースノートを参照してください。

6.4 リリース部隊

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。多様な声を歓迎し力づける WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

6.4 のリリースコーディネーションチームに参加することで、その複雑なリリースプロセスを間近で観察する機会を得ることができました。そこではあらゆる詳細について、大きなものでも小さなものでも関係なく、細心の注意を払って対応する必要があります。それをパフォーマンスや後方互換性のようなさまざまな因子を考慮しつつ同時に進めるのです。まだまだ学ばなければならないことは多くありますが、この機会を通じて WordPress に貢献できたことは幸運なことだと感じています。

Akshaya Rane、WordPress 6.4 リリースコーディネーターチーム

何週間もの長期にわたり 6.4 リリース部隊は共同作業をリードし、アイデアを結び合わせ、障害物を取り除き、軌道を外れないよう注意しながらリリースを前進させてきました。

(訳註: 6.4 リリース部隊のメンバー一覧については日本語訳から割愛します。ぜひ原文記事をご覧ください。)

貢献者にありがとう

パブリッシングを民主化すること、そしてオープンソースに付属する自由という考えを WordPress は信奉しています。そしてこのソフトウェアプロジェクトを支え協力し合う人々のグローバルで多様性のあるコミュニティがこの考えを支援しています。

WordPress 6.4 は56か国からの600名を超える貢献者による数え切れないほどの努力と情熱の反映です。それには170名以上の初参加の貢献者が含まれます。

彼らのコラボレーションにより1,150件以上もの機能強化と修正が実現し、すべての皆さんにとって安定したリリースをお届けすることができました。これは WordPress オープンソースコミュニティの力と可能性の証と言えるでしょう。

(訳註: WordPress 6.4 の貢献者一覧については日本語訳から割愛します。ぜひ原文記事をご覧ください。)

60以上のロケールで WordPress 6.4 の90%以上の翻訳が完了しています。コミュニティ翻訳者たちはより多くの翻訳を提供できるよう今なお懸命に取り組んでいます。WordPress が200もの言語で利用可能になるよう支援してくださった皆さんに感謝します。

そして最後に、世界中の WordPress ユーザーからの質問に回答してくださるサポートフォーラムのボランティアの皆さんに感謝します。

参加しよう

WordPress に参加するというのは何もコード開発に限ったことではありません。貢献することが魅力的に思えるなら、さらに学んで輪に加わるのは難しくないはずです。Make WordPress の各チームの活動について学びましょう。そしてこちらのインタラクティブなツールを利用してどの活動が自分に合いそうか確かめてみましょう。

未来を見据えて

過去20年間、WordPress はデジタルパブリッシングの様相を転換し、手作りの個人的ストーリーから世界を一変させるムーブメントまで、何かを作り共有したいと考えるすべての人々に力を与えてきました。

WordPress の現在そして未来は、個人にも企業に対しても、あらゆる人々にとってエキサイティングな機会を与えます。ロードマップフェイズ3に向けた基礎的な取り組みは続きます。そこではリアルタイムコラボレーションの涵養、そしてクリエイターとチームによる WordPress 上での共同作業を改善するパブリッシングフローの合理化に重点が置かれます。

WordPress NewsWP Briefing ポッドキャストを購読して、最新のニュースと貢献機会について常時把握に努めましょう。

リリース俳句

The smooth feel of jazz
The cutting-edge of the web
Install 6.4

WordPress 6.4 リリース候補版 3

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 Release Candidate 3」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.4 リリース候補版 3 (RC3) の準備が整いました。

このバージョンの WordPress は未だ開発途上の段階にあります。本稼働中のウェブサイトにインストールして使用することは避けてください。リリース候補版の評価はテスト用のサーバーを用意してその上で行いましょう。

WordPress 6.4 のリリースは2023年11月7日に予定されています。1週間を切りました。まだお試しでないなら今がその時です。

WordPress 6.4 RC3 のテストには次の三通りの方法があります:

  1. プラグイン: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択。
  2. 直接ダウンロード: RC3 バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。
  3. コマンドライン: 次の WP-CLI コマンドを実行する:
    wp core update --version=6.4-RC3

6.4 の新機能や見どころについては RC1 の告知をご覧ください。Make WordPress Core ブログ6.4 関連投稿にも情報があります。6.4 の新機能と改善項目に関する詳細な技術ノートをお探しの方は WordPress 6.4 フィールドガイドを参照してください。

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。過小評価されたジェンダーを自認する人々の参加と連帯を促す WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

WordPress 6.4 RC3 の変更内容

WordPress 6.4 のベータ版とリリース候補版のテストにご協力くださった皆さんに感謝します。10月24日の RC2 公開以来、25件を超える問題が解決されました。最近行われた全更新の技術的詳細は以下のリンクから閲覧いただけます。

PHP 互換性のアップデート

6.4 からは PHP 8.1 か 8.2 の使用が推奨されます。詳しくは WordPress 6.4 の PHP 互換性についての投稿を参照してください。

6.4 への貢献

WordPress は協働し開発に貢献する人々のコミュニティによって実現されたオープンソースソフトウェアであり、そこでは技術的な専門性を問わず皆に貢献の機会があります。

テストに参加する

ソフトウェアを開発しその品質を確かなものにするために、テストを実施することは極めて重要です。テストに参加することはまた、経験を問わず誰もがプロジェクトに貢献できる有意義な方法でもあります。こちらの手引きを参照して WordPress 6.4 の主要機能のテストについて学びましょう。

ページ全体の再ロードを抑止する最近の変更が問題なく動作することを確認するために、コアの「クエリー」ブロックにはさらなるテストとフィードバックが必要です。この設定は「強化ページネーション」と呼ばれていましたが最近呼称が変わり、今では「強制ページリロード」と呼ばれるようになっています。

問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。

WordPress リリースのテスト全般について知りたいですか ? Make WordPress Test をフォローする、Making WordPress Slack#core-test チャンネルに参加する、などの方法があります。

脆弱性を見つける

WordPress 6.4 のリリース候補期間中、未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金の額が2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。

テーマやプラグインを更新する

テーマやプラグインを開発していますか ? WordPress の機能を拡張し世界中のユーザーにその価値を広める上であなたの作品が果たす役割は重大です。

すでに WordPress 6.4 ベータ版でテーマやプラグインをテストされていることでしょう。引き続き RC3 で詰めのテストを実施し、正常な動作が確認できたなら、readme ファイルTested up to バージョン指定を 6.4 に上げてください。

互換性の問題を見つけた場合は詳しい情報をサポートフォーラムに投稿してください。

ドキュメンテーション

6.4 のリリースに向けたエンドユーザー向けドキュメント作成の総仕上げに力を貸してください。何が必要でどうやって手伝うことができるかについてはこちらの投稿を参照してください。

翻訳にご協力ください

英語以外の言語を話せますか ? スペイン語 ? フランス語 ? ポルトガル語 ? ロシア語 ? 日本語 ? 100 を超す言語への WordPress の翻訳を手伝ってくれませんか ?


(訳註: 愉快な俳句と執筆貢献者の一覧については日本語訳から割愛します。興味のある方はぜひ原文記事をご覧ください。)

WordPress 6.4 リリース候補版 2

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 Release Candidate 2」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.4 リリース候補版 2 (RC2) の準備が整いました。

このバージョンの WordPress は未だ開発途上の段階にあります。本稼働中のウェブサイトにインストールして使用することは避けてください。リリース候補版の評価はテスト用のサーバーを用意してその上で行いましょう。

WordPress 6.4 のリリースは2023年11月7日に予定されています。まだお試しでないなら今がその時です。

WordPress 6.4 RC2 のテストには次の三通りの方法があります:

  1. プラグイン: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択。
  2. 直接ダウンロード: RC2 バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。
  3. コマンドライン: 次の WP-CLI コマンドを実行する:
    wp core update --version=6.4-RC2

6.4 の新機能や見どころについては RC1 の告知をご覧ください。Make WordPress Core ブログ6.4 関連投稿にも情報があります。6.4 の新機能と改善項目に関する詳細な技術ノートをお探しの方は WordPress 6.4 フィールドガイドを参照してください。

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。過小評価されたジェンダーを自認する人々の参加と連帯を促す WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

WordPress 6.4 RC2 の変更内容

WordPress 6.4 のベータ版とリリース候補版のテストにご協力くださった皆さんに感謝します。10月17日の RC1 公開以来、25件を超える問題が解決されました。最近行われた全更新の技術的詳細は以下のリンクから閲覧いただけます。

6.4 への貢献

WordPress は協働し開発に貢献する人々のコミュニティによって実現されたオープンソースソフトウェアであり、そこでは技術的な専門性を問わず皆に貢献の機会があります。

テストに参加する

ソフトウェアを開発しその品質を確かなものにするために、テストを実施することは極めて重要です。テストに参加することはまた、経験を問わず誰もがプロジェクトに貢献できる有意義な方法でもあります。こちらの詳細な手引きを参照して WordPress 6.4 の主要機能のテストについて学びましょう。

問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。

WordPress リリースのテスト全般について知りたいですか ? Make WordPress Test をフォローする、Making WordPress Slack#core-test チャンネルに参加する、などの方法があります。

脆弱性を見つける

WordPress 6.4 のリリース候補期間中、未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金の額が2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。

テーマやプラグインを更新する

テーマやプラグインを開発していますか ? WordPress の機能を拡張し世界中のユーザーにその価値を広める上であなたの作品が果たす役割は重大です。

すでに WordPress 6.4 ベータ版でテーマやプラグインをテストされていることでしょう。引き続き RC2 で詰めのテストを実施し、正常な動作が確認できたなら、readme ファイルTested up to バージョン指定を 6.4 に上げてください。

互換性の問題を見つけた場合は詳しい情報をサポートフォーラムに投稿してください。

翻訳にご協力ください

英語以外の言語を話せますか ? スペイン語 ? フランス語 ? ポルトガル語 ? ロシア語 ? 日本語 ? 100 を超す言語への WordPress の翻訳を手伝ってくれませんか ?


(訳註: 愉快な俳句と執筆貢献者の一覧については日本語訳から割愛します。興味のある方はぜひ原文記事をご覧ください。)

WordPress 6.4 リリース候補版 1

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 Release Candidate 1」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


最初の WordPress 6.4 リリース候補版 (RC1) の準備が整いました。

このバージョンの WordPress は未だ開発途上の段階にあります。本稼働中のウェブサイトにインストールして使用することは避けてください。リリース候補版の評価はテスト用のサーバーを用意してその上で行いましょう。

リリース候補版の公開はリリースサイクルにおけるひとつの重要な節目です。リリース候補版は最終リリースの水準に限りなく近づいた品質にあると見なすことができますが、WordPress 6.4 を最高の状態で世に出すためには引き続きのテストが欠かせません。

WordPress 6.4 RC1 のテストには次の三通りの方法があります:

  1. プラグイン: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択。
  2. 直接ダウンロード: RC1 バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。
  3. コマンドライン: 次の WP-CLI コマンドを実行する:
    wp core update --version=6.4-RC1

WordPress 6.4 の最終リリース目標日は2023年11月7日に設定されています。もっと詳しく知りたい方は、6.4 リリースサイクルの概略Make WordPress Core ブログ6.4 関連記事 を参照してください。

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。過小評価されたジェンダーを自認する人々の参加と連帯を促す WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

WordPress 6.4 RC1 の見どころ紹介

本リリースにはエディター関連の420件の機能強化と445件のバグ修正 (260件以上の WordPress 6.4 コア向けチケットを含む) が含まれます。以下のリンクから最近対応された全イシューの技術的詳細を閲覧できます:

ハイライト

WordPress 6.4 は2023年中三発目にして最後のメジャーリリースです。多目的の新デフォルトテーマ、数々の新機能、そしてサイト編集とデザインから執筆フローに至る創作体験のあらゆる側面を力強く後押しする機能強化を実現します。

  • 新しいデフォルトテーマ Twenty Twenty-Four は現時点の WordPress における最高水準を体現します。同梱される広範なテンプレートとパターンのコレクションを駆使して、サイトをあなたのブランドに染めましょう。柔軟さと多用途性を兼ね備える Twenty Twenty-Four ならあらゆるウェブサイトにうまく馴染むはずです。
  • Lightbox の導入により没入感のある画像表示体験を実現します。
  • カスタムカテゴリーによるパターンの分類。パターンセクションの進歩したフィルタリングでより直感的な検索が可能になります。
  • さらに改善された執筆体験をお楽しみください。これには新しいキーボードショートカット、より滑らかなリスト結合、洗練されたリンク設定のコントロールが含まれます。ナビゲーション、リスト、引用の各ブロックで利用可能になる新鮮なツールバー体験は操作オプションへのアクセスをよりまとまりのある体系的なものに変えます。
  • 再設計され新しいコマンドが追加されたコマンドパレットは、必要なものを探したり、効率的なタスク実行、またワークフローのスピード向上に役立ちます。
  • グループブロックの名前を変更してコンテンツ領域の体系化や区別を容易にしましょう。
  • リストビュー内の新しいギャラリーと画像プレビューを使って、メディア資産の配置を一目で確認できます。
  • 拡張されたデザインツールで美観と機能性を両立したレイアウトを構築しましょう。グループブロックの背景画像を指定してユニークで創造的なデザインを楽しんだり、プレースホルダー縦横比との一貫性が保たれた画像サイズ指定、またカスタム CSS の指定なしでナビゲーションブロックに対し簡単にボタンを追加するなど、他にも多数の新機能を利用できます。
  • ブロックフックにより、開発者が指定した位置に自動でブロックを挿入できるようになり、プラグインを介したブロックテーマの拡張が可能になります。この新機能は開発者本位なものですが、ブロックを用いた体験を改善し、必要に応じたブロックのカスタマイズ制御を実現するものです。
  • 60件以上のアクセシビリティ更新が適用されました。これにはリストビューの大々的な強化、ナビゲーションブロックの aria-label サポート、管理者ユーザーインターフェイスのアップグレードが含まれます。
  • 100件超のパフォーマンス更新が適用されました。クラシックテーマとブロックテーマ双方におけるテンプレートローディングのパフォーマンス改善、スクリプトローディングストラテジー defer と async の使用、自動ロードオプションの最適化に重点が置かれています。

詳細や技術解説についてより深く知りたい場合は、最近行われた更新のいくつかを扱っている以下の投稿を参照してみてください:

コントリビュートへの道

WordPress は協働し開発に貢献する人々のコミュニティによって実現されたオープンソースソフトウェアであり、そこでは技術的な専門性を問わず皆に貢献の機会があります。

テストに参加する

ソフトウェアを開発しその品質を確かなものにするために、テストを実施することは極めて重要です。テストに参加することはまた、経験を問わず誰もがプロジェクトに貢献できる有意義な方法でもあります。こちらの詳細な手引きを参照して WordPress 6.4 の主要機能のテストについて学びましょう。

問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。

WordPress リリースのテスト全般について知りたいですか ? Make WordPress Test をフォローする、Making WordPress Slack#core-test チャンネルに参加する、などの方法があります。

脆弱性を見つける

WordPress 6.4 のリリース候補期間中、未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金の額が2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。

テーマやプラグインを更新する

テーマやプラグインを開発していますか ? WordPress の機能を拡張し世界中のユーザーにその価値を広める上であなたの作品が果たす役割は重大です。

すでに WordPress 6.4 ベータ版でテーマやプラグインをテストされていることでしょう。引き続き RC1 で詰めのテストを実施し、正常な動作が確認できたなら、readme ファイルTested up to バージョン指定を 6.4 に上げてください。

互換性の問題を見つけた場合は詳しい情報をサポートフォーラムに投稿してください。

翻訳にご協力ください

英語以外の言語を話せますか ? スペイン語 ? フランス語 ? ポルトガル語 ? ロシア語 ? 日本語 ? 100 を超す言語への WordPress の翻訳を手伝ってくれませんか ? 本バージョン (RC1) は WordPress 6.4 リリースサイクルにおける翻訳対象語句のハード凍結ポイントでもあります。


(訳註: 愉快な俳句と執筆貢献者の一覧については日本語訳から割愛します。興味のある方はぜひ原文記事をご覧ください。)

WordPress 6.3.2 メンテナンスとセキュリティのリリース

以下は、Jb Audras による WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.3.2 – Maintenance and Security release」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


このメンテナンスとセキュリティのリリースでは、コアで19のバグ修正、ブロックエディターで22のバグ修正、そして8つのセキュリティ修正が行われています。

WordPress 6.3.2 は、ショートサイクルのリリースです。このリリースに含まれるメンテナンスアップデートの概要は、リリース候補のアナウンスメントをご覧ください。セキュリティリリースであるため、直ちにサイトを更新することをお勧めします。4.1以降の主要な WordPress リリースのバックポートも利用可能です。

次のメジャーリリースはバージョン 6.4 で、2023年11月7日にリリースが予定されています。

自動バックグラウンド更新をサポートするサイトでは、更新プロセスが自動的に開始されます。

手動での更新を行う場合は、WordPress.org から WordPress 6.3.2 をダウンロード、または WordPress のダッシュボードで「更新」をクリックし、「バージョン 6.3.2-ja に更新」をクリックします。

このリリースについてのさらに詳しい情報は HelpHub サイトを参照してください。

このリリースに含まれるセキュリティアップデート

セキュリティチームは、責任を持って脆弱性を報告し、このリリースで修正することを可能にした次の人々に感謝します。

  • Automattic の Marc Montpas による、ユーザーメールアドレス漏洩の可能性の発見。
  • Automattic の Marc Montpas による、RCE POP チェーンの脆弱性の発見。
  • Patchstack の Rafie Muhammad と Edouard L が、WordPress による第三者監査委託とともに、投稿リンクナビゲーションブロックの XSS 問題をそれぞれ独自に特定しました。
  • WordPress セキュリティチームの Jb AudrasPatchstack の Rafie Muhammad が、非公開投稿のコメントが他のユーザーに漏れる可能性がある問題をそれぞれ独自に発見しました。
  • John Blackbourn (WordPress セキュリティチーム)、James GolovichJ.D GrimesNuman TurleWhiteCyberSec が、ログインユーザーが任意のショートコードを実行できることをそれぞれ独自に特定しました。
  • mascara7784 と第三者セキュリティ監査による、アプリケーションパスワード画面の XSS 脆弱性の特定。
  • WordPress コアチーム Jorge Costa による、脚注ブロック XSS 脆弱性の特定。
  • s5sraouf_maklouf による、キャッシュポイズニング DoS 脆弱性の独自特定。

以下の WordPress の貢献者に感謝します

このリリースは、Joe McGillAaron JorbinJb Audras が主導し、ミッションコントロールに David Baumwald が協力しました。

WordPress 6.3.2 は、次の方々の貢献なしには実現できませんでした。メンテナンスとセキュリティの修正を安定したリリースに反映させるための彼らの非同期的な連携は、WordPress コミュニティの力と能力の証です。

[訳注: 貢献者一覧は、英語版原文を参照してください。]

WordPress に貢献する方法

WordPress のコア開発に参加するには、Trac に移動して チケットを選び#core#6-4-release-leads チャンネルで会話に参加してみてください。ヘルプが必要ですか? Core Contributor Handbook をご覧ください。

すでに WordPress 6.4 をテスト中ですか? 現在入手可能な4つ目のベータ版 (zip) には、上記のセキュリティ修正が含まれています。6.4 の詳細については、ベータ 3 のアナウンス記事をご覧ください。

校正に協力してくれた @jeffpaul@chanthaboune@peterwilsoncc@rawrly に感謝します。

WordPress 6.4 ベータ 3

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 Beta 3」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.4 ベータ 3 をテストしていただく準備が整いました。

これは WordPress ソフトウェアのベータ版、つまり開発途上のものです。このバージョンの WordPress を本稼働中のウェブサイトにインストールして使用することは避けてください。ベータ版の評価はテスト用のサーバーを用意してその上で行いましょう。

WordPress 6.4 ベータ 3 のテストには次の三通りの方法があります:

  1. プラグイン: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択。
  2. 直接ダウンロード: ベータ 3 バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。
  3. コマンドライン: 次の WP-CLI コマンドを実行する:
    wp core update --version=6.4-beta3

WordPress 6.4 の最終リリース目標日は2023年11月7日に設定されています。6.4 リリースサイクルの全体図を確認し、これからの数週間 Make WordPress Core ブログ6.4 関連記事に掲載される詳細情報をチェックしましょう。

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。過小評価されたジェンダーを自認する人々の参加と連帯を促す WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

WordPress 6.4 の最新情報についてもっと知りたいですか ? ベータ 1 のリリース告知をチェックしましょう。

テストに参加するには

WordPress 6.4 リリースが最高の形で実現するためには、現段階のベータバージョンのテストに協力いただくことが極めて重要です。アップグレードのプロセスをテストいただくことも、また新しく追加された機能を試していただくことも、同等に重要です。こちらの手引きを参照して WordPress 6.4 の機能テストについて学びましょう。

問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。

Gutenberg 関連については一連の What’s new in Gutenberg 投稿 (16.216.316.416.516.616.7) に目を通すことで把握できるでしょう。

WordPress リリースのテスト全般について知りたいですか ? Make WordPress Test をフォローする、Making WordPress Slack#core-test チャンネルに参加する、などの方法があります。

ベータ期間中は脆弱性報告報奨金が2倍に

WordPress の各新バージョンについて、それぞれの ベータ 1 から最終のリリース候補版 (RC) までの期間、未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金の額が2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。

フォントライブラリに関する近況

当初 WordPress 6.4 で導入を予定していたフォントライブラリの機能については、求められる完成度での公開が困難なため、6.5 に持ち越しが決まりました。これにより WordPress の品質に関する標準に合致する状態まで高めていくためのテストとフィードバックに用いる時間的余裕が得られます。素晴らしいフォントライブラリ体験に向けた皆さんの協力に感謝します。

ベータ 3 の見どころ

WordPress 6.4 ベータ 3 は、ベータ 2 のリリース以降に行われた60件の更新 (WordPress コアのための29件のチケットを含む) を含みます。

ベータサイクルはバグ修正に集中して進められ、テストが進むほどにより多くのバグが片付けられていくことになります。ベータ 2 以降に手がけられた全イシューの技術的詳細については以下のリンク先を参照してください:


(訳註: 愉快な俳句と執筆貢献者の一覧については日本語訳から割愛します。興味のある方はぜひ原文記事をご覧ください。)

WordPress 6.4 ベータ 2

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 Beta 2」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.4 ベータ 2 をテストしていただく準備が整いました。

これは WordPress ソフトウェアのベータ版、つまり開発途上のものです。このバージョンの WordPress を本稼働中のウェブサイトにインストールして使用することは避けてください。ベータ版の評価はテスト用のサーバーを用意してその上で行いましょう。

WordPress 6.4 ベータ 2 のテストには次の四通りの方法があります:

  1. プラグイン: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択。
  2. 直接ダウンロード: ベータ 2 バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。
  3. コマンドライン: 次の WP-CLI コマンドを実行する:
    wp core update --version=6.4-beta2
  4. ローカル環境: wp-now を使用して Node.js ベースの WordPress 6.4 ベータ 2 インストールをローカル環境に立ち上げる。詳しくはこちらのガイドを参照。

WordPress 6.4 の最終リリース目標日は2023年11月7日に設定されています。6.4 リリースサイクルの全体図を確認し、これからの数週間 Make WordPress Core ブログ6.4 関連記事に掲載される詳細情報をチェックしましょう。

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。過小評価されたジェンダーを自認する人々の参加と連帯を促す WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

WordPress 6.4 の最新情報についてもっと知りたいですか ? ベータ 1 のリリース告知を読んで WP Briefing ポッドキャストのエピソード63を聞いてみましょう。

テストに参加するには

WordPress 6.4 リリースが最高の形で実現するためには、現段階のベータバージョンのテストに協力いただくことが極めて重要です。アップグレードのプロセスをテストいただくことも、また新しく追加された機能を試していただくことも、同等に重要です。こちらの手引きを参照して WordPress 6.4 の機能テストについて学びましょう。

フォントライブラリ (Gutenberg 16.7 で現在利用可能) についてはさらなるテストとフィードバックが必要との判断から 6.4 への同梱が保留されています。テストの詳細についてはこちらの手引きを参照してください

問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。

Gutenberg 関連については一連の What’s new in Gutenberg 投稿 (16.216.316.416.516.616.7) に目を通すことで把握できるでしょう。

WordPress リリースのテスト全般について知りたいですか ? Make WordPress Test をフォローする、Making WordPress Slack#core-test チャンネルに参加する、などの方法があります。

ベータ期間中は脆弱性報告報奨金が2倍に

WordPress の各新バージョンについて、それぞれの ベータ 1 から最終のリリース候補版 (RC) までの期間、未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金の額が2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。

ベータ 2 の見どころ紹介

WordPress 6.4 ベータ 2 では ベータ 1 リリース以降の50件以上の更新が盛り込まれており、それには WordPress コア向けの18件のチケットが含まれます。

ベータサイクルはバグ修正に集中して進められ、テストが進むほどにより多くのバグが片付けられていくことになります。ベータ 1 以降に手がけられた全イシューの技術的詳細については以下のリンク先を参照してください:

Twenty Twenty-Four テーマについて

Twenty Twenty-Four テーマに関して、一部の画像が正しくロードされない問題が見られるかもしれません。この問題については目下対応中です。詳しくはこちらの Trac チケットを参照してください。

非ブロックテーマにおけるパターン管理の改善について

WordPress 6.4 ではパターン管理に関するさまざまな機能向上が盛り込まれますが、非ブロックのテーマ上でのパターン管理の改善は最終的に WordPress 6.5 での対応になります。


(訳註: 愉快な俳句と執筆貢献者の一覧については日本語訳から割愛します。興味のある方はぜひ原文記事をご覧ください。)

WordPress 6.4 ベータ 1

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 Beta 1」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.4 ベータ 1 をテストしていただく準備が整いました。

これは WordPress ソフトウェアのベータ版、つまり開発途上のものです。このバージョンの WordPress を本稼働中のウェブサイトにインストールして使用することは避けてください。ベータ版の評価はテスト用のサーバーを用意してその上で行いましょう。

WordPress 6.4 ベータ 1 のテストには次の三通りの方法があります:

  1. プラグイン: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択。
  2. 直接ダウンロード: ベータ 1 バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。
  3. コマンドライン: 次の WP-CLI コマンドを実行する:
    wp core update --version=6.4-beta1

WordPress 6.4 の最終リリース目標日は2023年11月7日に設定されています。最高の状態でのリリースを確かなものにするためには皆さんのテスト参加による協力が重要になります。

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。過小評価されたジェンダーを自認する人々の参加と連帯を促す WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

もっと詳しく知りたい方は、6.4 リリースサイクルの概略Make WordPress Core ブログ6.4 関連記事 を参照してください。

テストにご協力を

テストを行うことはソフトウェア開発における重要課題の一つです。テストに参加することで経験を問わず誰もがプロジェクトに貢献できます。こちらの詳細な手引きを参照して WordPress 6.4 の主要機能のテストについて学びましょう。

問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。

WordPress リリースのテスト全般について知りたいですか? Make WordPress Test をフォローする、Making WordPress Slack#core-test チャンネルに参加する、などの方法があります。

Gutenberg 関連については一連の What’s new in Gutenberg 投稿 (16.216.316.416.516.616.7) に目を通すことで WordPress 6.3 以降にあった更新について把握できるでしょう。

WordPress 6.4 ベータ 1 には 6.4 マイルストーンの190件を超す Trac チケット、エディター関連の400件超の機能強化と370件のバグ修正が含まれます。

ベータ期間中は脆弱性報告報奨金が2倍に

WordPress の各新バージョンについて、それぞれの ベータ 1 から最終のリリース候補版 (RC) までの期間、未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金の額が2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。

WordPress 6.4 で何が変わるか

WordPress 6.4 に導入されるのは、多用途のデフォルトテーマ、新機能の数々、そして執筆、デザインからワークフロー効率に至るまで複数領域にまたがる WordPress 体験を強化するための数え切れないほどのアップデートです。WordPress ロードマップの第3フェイズに向けて重要な取り組みが続きます。これからいくつかの重要なポイントについて見ていきましょう。

Twenty Twenty-Four (2024) テーマ登場

Twenty Twenty-Four という名前の新しいデフォルトテーマが WordPress 6.4 の公開にあわせて登場します。多種多様なテンプレートとパターンを備え、起業家、小規模事業者からアーティストやライターに至るまでの幅広いユースケースをカバーできるテーマです。Twenty Twenty-Four はまた、最新のデザイン手法とサイト編集機能を強く押し出し、ブロックの柔軟性を最大限に活かすことで、ほんの少しの操作によって無限の創造的可能性を解き放つことを現実にします。どうぞテーマ開発の進捗についてフォローしていただき、問題を発見した場合には GitHub のリポジトリまで報告を上げてください。

フォントを管理する

WordPress 6.4 にて新しいフォント管理機能が導入されます:

フォントライブラリは、メディアライブラリがメディア資産を管理するのに似た感覚で、サイトで使用するフォントの管理をテーマへの依存なく実現します。ローカルのフォントまたは Google フォントのインストールを容易にし、個々のテーマごとにどのフォントを有効にするかの選択を可能にします。サイトのデザインとブランディングを本質的に左右するフォントの管理がコーディング不要で実現できるようになります。拡張可能性を備え、カスタムのタイポグラフィコレクションによるフォント選択の拡張が可能です。

もうひとつの新機能、フォントフェイス (Font Face) は、サーバーサイドでの @font-face スタイル生成とプリンティングのサポートを提供します。wp_print_font_faces() という新しいグローバル関数が導入され、これによりエディターもしくは有効なテーマにより設定されたスタイル情報から導き出されるフォントデータが処理されます。

ご注意ください: フォントライブラリは次回以降の 6.4 ベータ版での導入を予定しています。

画像に Lightbox 機能を追加する

Lightbox 機能を利用して画像をインタラクティブに展示しましょう。画像ブロックで新たに利用可能になるこの機能により、既存コンテンツの上に画像を開いたり拡大表示することが可能になります。

向上した新しい執筆体験をお楽しみください

新しいキーボードショートカットからより信頼性の高い外部テキストの貼り付けに至るまで、6.4 がもたらす数々の機能向上は WordPress の執筆体験をさらに滑らかで愉快なものにします。加えて、ナビゲーションリスト引用の各ブロックで利用可能になる新鮮なツールバー体験によって操作はこれまで以上に効率的で直感的なものになるでしょう。

充実したデザインツールでもっと創造的に

さらに高度なレイアウト制御と柔軟性—新しいデザインツールにより WordPress の創造体験はさらにすばらしいものになります。いくつかの更新を挙げると:

  • グループブロックの背景画像指定により創造的でカスタマイズされたレイアウトを実現。
  • 画像プレースホルダーの縦横比指定。パターンを作成、使用する際に特に便利に使えそうな新機能です。プレースホルダーの望ましい縦横比を指定しておいて、画像をドラッグ・アンド・ドロップします。するとサイズが調整され、デザインの一貫性を保つのに役立ちます。
  • グループカラムの両ブロックにおけるボタンと見出しの色のカスタマイズ。これらの包含ブロック内に配置される要素の外観を指定でき、セクション指定でのスタイリングの実現に一歩近づきます。この機能は今後のリリースでさらに開発が進むことが見込まれています。
  • 同期パターンにおける文字揃えの設定。ワイド、最大幅、左揃え、右揃えのブロックに同期パターンを作成、転用する際に、文字揃え属性を維持しつつ継ぎ目のないサイト編集とパターン作成を実現します。

ワークフローの改善

サイトエディターの進化と機能拡張はこれからも続き、それを支えるインターフェイスとツール群もまた改良されていきます。

WordPress 6.3 で最初に導入されたコマンドパレットはアクション実行、検索、サイトコンテンツと設定への速やかな移動に役立つ機能ですが、6.4 で大きく改良されます。デザインの更新、ブロック指定のアクションを実現する新コマンド群より良いコマンド言語とアクション一貫性を向上しました。

リストビューはサイトを構成するブロックを一覧、操作するのに役立つ機能ですが、6.4 ではそのインターフェイスと使い勝手に改良が加えられさらにパワフルになります。グループブロックの名前変更ギャラリーと画像ブロックでのメディアプレビュー表示キーボードショートカットによるブロックの複製が可能になります。

パターンの進歩

パターンはサイト編集において需要な役割を果たす機能です。今後のリリースでもその重要性が変わることはありません。

6.4 ではカテゴリー付きの同期あるいは非同期パターンの編成が可能になります。これらのカテゴリーはパターン挿入の際の分類に利用でき、パターンの発見や追加を容易にします。加えて、カスタムパターンへのアクセスがブロック挿入 UI のパターンセクションにまとめられ、便利になります。同期パターンのための個別タブは廃止されます。

その他の改善点としては、JSON ファイルを介したパターンのインポートとエクスポート、再利用ブロックとの後方互換性の確保、サイト間のパターン転送を可能にする機能が挙げられます。

最後に、WordPress 6.4 ではクラシックテーマとの互換性に向上が見られるでしょう。これにはパターン作成と管理のために 6.3 で導入された基礎機能が土台となっています。ダッシュボードの外観メニューに追加される新しいパターンタブから、サイトエディターで利用できるパターンインターフェイスへのアクセスが可能になります。

ブロックフックの導入

ブロックフックはブロックテーマの拡張可能性を高める強力な新機能です。WordPress のフックの概念から着想を得て開発されました。プラグインを有効化するだけで、別のブロックの相対位置に自動的に指定されたブロックを挿入することができます。わかりやすい例を挙げると、投稿コンテンツブロックのすぐ後ろに「いいね」ボタンのブロックを自動挿入する、というようなことです。

ブロックフックは開発者本位な機能ではあるものの、ブロックの利用をより直感的なものにし、自動挿入されるブロックが「どこに」「どのように」あらわれるかについての高度なカスタム化とコントロールを可能にする点で、ユーザー体験の向上にもつながる機能と言えるでしょう。「プラグイン」と名付けられた新しいブロックインスペクターパネルはクリエイターの好みを尊重するよう設計されており、ブロックフックの追加、棄却、位置変更を思いのままに実現することを可能にします。

アクセシビリティ

WordPress 6.4 では総計70件のアクセシビリティ改善が導入される予定です。そのうちの60件はベータ1で導入されます。ユーザーインターフェイス (UI) 体験を向上させる特筆すべき更新として、工夫されたボタン配置「新規追加」管理メニュー項目のコンテキストサイトヘルスにおけるメッセージ読み上げの改善が挙げられます。

加えて、メディアライブラリにおける画像編集の修正ログイン画面におけるエラー報告表示GIF の「動き無し」設定が実装されています。自動化された UI テストで見られた偽陽性のエラーについてはその原因が修正されました。JavaScript が動作しない環境のユーザーは Classic Editor プラグインのインストールページへの直接リンクを目にするようになります。これらの変更やその他 6.4 で導入されるアクセシビリティ改善についての詳しい情報は WordPress Trac で閲覧できます。

パフォーマンス

WordPress 6.4 では100件を超すパフォーマンス関連のアップデートが導入されます。それには、ブロックテーマとクラシックテーマのテンプレートローディングパフォーマンスの改善、コア、ブロック、そしてテーマにおける defer と async のスクリプトローディングストラテジーの使用、そして自動ロードオプションの使用を最適化する新しい関数群が含まれます。

ここに挙げられた新機能の導入に関しては最終リリースまでに変更となる可能性があることをご留意ください。


(訳註: 愉快な俳句と執筆貢献者の一覧については日本語訳から割愛します。興味のある方はぜひ原文記事をご覧ください。)

WordPress 6.3.1 メンテナンスリリース

以下は、Jb Audras による WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.3.1 Maintenance Release」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.3.1 が公開されました !

このマイナーリリースでは、コアの4つのバグ修正ブロックエディターの6つのバグの修正が行われています。このリリースに含まれるメンテナンスアップデートの概要は、リリース候補のアナウンスメントをご覧ください。

WordPress 6.3.1 は、ショートサイクルのリリースです。次のメジャーリリースはバージョン 6.4 で、2023年11月にリリースが予定されています。

自動バックグラウンド更新をサポートするサイトでは、更新プロセスが自動的に開始されます。

手動での更新を行う場合は、WordPress.org から WordPress 6.3.1 をダウンロード、または WordPress のダッシュボードで「更新」をクリックし、「バージョン 6.3.1-ja に更新」をクリックします。

このリリースについてのさらに詳しい情報は HelpHub サイトを参照してください。

以下の WordPress 貢献者に感謝します

このリリースは、Jb AudrasAndrew Ozz が主導し、ミッションコントロールに Sergey Biryukov、 Gutenberg バックポートに Isabel Brison が協力しました。

WordPress 6.3.1は、次の方々の貢献なしには実現できませんでした。。メンテナンスの修正を安定したリリースに反映させるための彼らの非同期的な連携は、WordPress コミュニティの力と能力の証です。

[訳注: 貢献者一覧は、英語版原文を参照してください。]

WordPress に貢献する方法

WordPress のコア開発に参加するには、Trac に移動して チケットを選び#core#6-4-release-leads チャンネルで会話に参加してみてください。ヘルプが必要ですか? Core Contributor Handbook をご覧ください。

校正に協力してくれた @jeffpaul に感謝します。