WordPress 5.5.1 メンテナンスリリース

以下は、Jb Audras が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.5.1 Maintenance Release」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.5.1 が利用可能になりました。

これはメンテナンスを目的としたリリースで、34件のバグ修正5件の改良、そして5件のブロックエディター向けバグ修正が含まれます。

WordPress 5.5.1 をダウンロードするにはこのページの上部にある「ダウンロード」ボタンをクリックします。または、管理画面メニュー「ダッシュボード」→「更新」から「今すぐ更新」をクリックします。自動バックグラウンド更新をサポートしているサイトではすでに更新プロセスが始まっているでしょう。

WordPress 5.5.1 は短期のメンテナンスリリースです。次のメジャーリリースはバージョン5.6になる予定です。

変更点の完全な一覧については、Trac のリストを参照したり、5.5.1 RC15.5.1 RC2 の投稿を読んだり、5.5.1 のドキュメントページを参照したりすることができます。

感謝と敬意を !

5.5.1 のリリースは以下の貢献者によって主導されました。audrasjb, azhiyadev, davidbaumwald, desrosj, johnbillion, planningwrite, sergeybiryukov, whyisjake

そして、WordPress 5.5.1 のリリースを可能にしてくださったすべての方に感謝します。

Amit DudhatAndrea FerciaAndrey “Rarst” SavchenkoAndy FragenAngel HessavixansabobbingwideBrian HoggchunkysteveoClayton CollieDavid BaumwaldDavid Herreradd32demetrisDominik SchillingdushakovEarle DaviesEnrique SánchezFrankie JarrettfullofcaffeineGarrett HyderGary JonesgchtrHauwaHerre GroenHowdy_McGeeIpstenu (Mika Epstein)Jb AudrasJeremy FeltJeroen RottyJoen A.Johanna de VosJohn BlackbournJohn James JacobyJonathan BossengerJonathan DesrosiersJonathan StegallJoost de ValkJorge CostaJustin AhinonKalpesh AkabariKevin HagertyKnut SparhellKyle B. JohnsonlandauLaxman PrajapatiLester Chanmailnew2sterMarius L. J.Mark JaquithMark UraineMatt GibsonMichael BeckwithMikey ArceMohammad JangdaMukesh PanchalNabil MoqbelnetoakesjoshO AndréOmar ReissOv3rflyPaddyPascal CasierPaul BironPeter Wilsonrajeshsingh520Rami YushuvaevrebasaurusriaanlomRiad BenguellaRodrigo AriasrtaglientosalvoaranzullaSanjeev AryalsarahrickerSergey BiryukovStephen BernhardtSteven Stern (sterndata)Thomas MTimothy JacobsTobiasBgtobifjellner (Tor-Bjorn Fjellner)TwentyZeroTwoWinstinawittichYoav Farhi.

WordPress 5.5「エクスタイン」

以下は、Matt Mullenweg が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.5 “Eckstine”」を訳したものです。

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お待たせしました ! ビリー・エクスタインにちなんで「エクスタイン」と名付けられた最新で最高なバージョンの WordPress をダウンロード、または、ダッシュボードから更新いただけます。

WordPress 5.5へ、ようこそ。

WordPress 5.5では、サイトはスピード、SEO、セキュリティの3つの主要分野で新たな力を発揮します。

スピード

画像の遅延読み込みのおかげで、投稿と固定ページがより高速に感じられます。

画像はストーリーに大きなインパクトを与えますが、サイトを遅く見せることもあります。

WordPress 5.5では、画像がスクロールして表示されるまで画像の読み込みを待機させます。技術用語では「遅延読み込み (lazy loading)」といいます。

モバイルでは、遅延読み込み機能がブラウザーが他の端末向けに用意されたファイルを読み込まないようにすることもできます。これによって読者のデータ費用を節約し、バッテリーの寿命を延ばすことができます。

SEO

新しいサイトマップが登場しました。

WordPress サイトは検索エンジンとうまく連携します。

WordPress 5.5ではデフォルトで XML サイトマップが含まれるようになり、サイトが公開されたらすぐに検索エンジンが最も重要なページを発見できるようになります。

これで、より多くの人がより早くあなたのサイトを見つけられます。そして、訪問者のエンゲージメント向上、維持、購読者や顧客へのコンバージョンなど、設定した定義に合った成功に向かうための時間をもっと確保できます。

セキュリティ

プラグインやテーマを自動的に更新するかどうかを選択できるようになりました。いつも使っている画面から、すべて自動更新に設定することも、一部だけを選ぶこともできます。

プラグインとテーマの自動更新

プラグインやテーマを自動的に更新するか、もしくはしないかを、WordPress の管理画面から設定できます。これで、サイトが常に最新のコードを実行していないというようなことはなくなります。

また、いつも見慣れた画面上で、インストールしたプラグインやテーマごとに自動更新のオンとオフを切り替えることもできます。

ZIP ファイルをアップロードして更新

プラグインやテーマを手動で更新したい方にとっても、作業がより簡単になりました。ZIP ファイルをアップロードするだけです。

ブロックエディターのハイライト

今回の最新 WordPress リリースにも、ブロックエディターのエキサイティングな新機能が数多く含まれています。例えば以下のとおりです。

ブロックパターン

新しいブロックパターンを使えば、テキストとメディアを組み合わせて、ストーリーに合った複雑で美しいレイアウトを簡単かつ楽しく作ることができます。

必要なブロックを見つけるのがこれまでになく簡単になりました。新しいブロックディレクトリはブロックエディターに直接組み込まれているため、エディターを離れることなく、新しいブロックタイプをサイトにインストールできます。

新しいブロックライブラリ

簡単に必要なブロックを見つけることができるようになりました。新しいブロックディレクトリはブロックエディターに組み込まれているので、エディターから離れることなく新しいブロックタイプをサイトにインストールすることができます。

インライン画像編集

画像ブロックから直接、写真を切り抜き、回転、ズームできます。画像に多くの時間を費やしていた方は、これでかなり時間を節約できます。

他にも色々。

上のハイライトはインストールされたブロックエディターの新機能のほんの一部です。ブロックエディターを開き、楽しんでください !

アクセシビリティ

すべてのリリースでパブリッシングエクスペリエンスのアクセシビリティを改良してきましたが WordPress 5.5も例外ではありません。

メディア画面とモーダルダイアログのリンクをボタンでコピーできるようになりました。テキスト行をハイライトする必要はありません。

また、キーボードでメタボックスを動かしたり、画像エディターで指示を読み上げられるので、支援デバイスを使ってWordPressで画像を編集することもできます。

開発者向け情報

5.5には、開発者だけのための変更も数多く含まれています。

REST API 内のサーバーサイド登録済みブロック

ブロックタイプのエンドポイントが追加されたことで、JavaScript アプリ (例えばブロックエディターのようなもの) が、サーバーに登録されているすべてのブロックの定義を取得できるようになりました。

環境の定義

WordPress にサイトの環境タイプ (staging、production 等) を定義する標準的な方法が追加されました。wp_get_environment_type() でタイプを取得し、環境に適切なコードのみを実行できます。

Dashicons

Dashicons ライブラリーは5.5の最終更新を反映しました。39個のブロックエディターアイコンと26個のその他のアイコンが追加されました。

テンプレートファイルへのデータの受け渡し

テンプレート読み込み関数 (get_header()get_template_part() など) に新しい $args 引数が追加されました。これで、これらのテンプレートに配列全体のデータを渡すことができるようになりました。

開発者向けのその他の変更

  • PHPMailer ライブラリーがバージョン5.2.27から6.1.6にメジャーアップデートされました。
  • よりきめ細かく redirect_guess_404_permalink() を制御できるようになりました。
  • PHP の OPcache を使用するサイトでは、プラグインやテーマを含む更新中に使われる新しい wp_opcache_invalidate() 関数のおかげで、より信頼性のあるキャッシュの無効化が行われます。
  • カテゴリーのタクソノミーに関連付けられたカスタム投稿タイプは、初期設定のタームのサポートをオプトインできるようになりました。
  • register_taxonomy() のカスタムタクソノミーに初期設定のタームを指定できるようになりました。
  • REST API は、register_meta() によるメタデータの初期値の指定を正式にサポートするようになりました。
  • 組み込みライブラリーをバージョンアップしました: SimplePie、Twemoji、Masonry、imagesLoaded、getID3、Moment.js、clipboard.js

The Squad

(訳注: このセクションの内容は元記事を参照してください)

サポートフォーラムに貢献されているコミュニティボランティアの皆さんに感謝します。彼らは WordPress を初めて使う人であれ、最初のリリースから使っている人であれ、世界中の人々からの質問に答えてくれています。リリースは、その努力のおかげで成功をおさめています。

最後に、WordPress 5.5に取り組んでくれたコミュニティ翻訳者の皆さんに感謝します。彼らの努力により、リリース時に WordPress は、46言語に完全翻訳され、さらに多くの言語に翻訳されるでしょう。

WordPress のボランティア活動について詳しく知りたい方は、Make WordPress やコア開発ブログをチェックしてみてください。

WordPress 5.5リリース候補2

以下は、Jake Spurlock が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.5 Release Candidate 2」を訳したものです。

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WordPress 5.5の2つめのリリース候補版がご利用いただけるようになりました。

WordPress 5.5は2020年8月11日にリリース予定ですが、そこにたどり着くためには皆さんの協力が必要です。まだ5.5をテストしていない方は、今が行うべきタイミングです。

WordPress 5.5リリース候補版をテストする方法は2つあります。

ベータ版リリースをテストし、フィードバックをくださったすべての貢献者の方々にお礼を申し上げます。バグ発見のためのテストは、リリースごとにソフトウェアに磨きをかけるための重要な部分であり、WordPress に貢献するための素晴らしい方法です。

プラグイン・テーマ開発者の皆さんへ

WordPress 5.5でプラグインやテーマのテストを行い、readme の Tested up to バージョンを 5.5に更新してください。もしも互換性の問題を見つけた場合は、最終リリース前に解決できるよう必ずサポートフォーラムに投稿してください。

WordPress 5.5に含まれる変更点の詳しい内訳は、WordPress 5.5 beta 3の記事をご覧ください。WordPress 5.5フィールドガイドもリリースされ、こちらで主な変更点の詳細を知ることができます。

協力するには

英語以外の言語を話す方は、WordPress を100言語以上に翻訳するのにご協力ください。

バグを見つけたと思った場合は、サポートフォーラムのアルファ・ベータエリア (日本語はこちら) に投稿できます。情報をお待ちしています。

もし再現可能なバグ報告を書ける場合は WordPress Trac に報告してください。既知のバグ一覧はこちらで見ることができます。

WordPress 5.5リリース候補

以下は、Jb Audras が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.5 Release Candidate」を訳したものです。

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WordPress 5.5の最初のリリース候補版がご利用いただけるようになりました。

これは WordPress 5.5の公開に向けた重要なマイルストーンです。

「リリース候補」とは、この新しいバージョンは公開可能なレベルではあるものの、多くのユーザーが様々なプラグイン・テーマと共に使うには何らかの見落としがあるかもしれない、といった意味合いのものとなります。WordPress 5.5は2020年8月11日にリリース予定ですが、まだテストしていない方は今が行うべきタイミングです

WordPress 5.5リリース候補版をテストする方法は2つあります。

ベータ版リリースをテストし、フィードバックをくださったすべての貢献者の方々にお礼を申し上げます。バグ発見のためのテストは、リリースごとにソフトウェアに磨きをかけるための重要な部分であり、WordPress に貢献するための素晴らしい方法です。

WordPress 5.5の詳細

ordPress 5.5では、開発者のエクスペリエンスをより洗練させるために多くの改良が加えられています。最新の情報を得るには、Make WordPress Core ブログを購読し、開発者向けノートに注目し、プロダクトに影響を与える可能性のある変更点やその他の変更点についての最新情報を入手してください。

プラグイン・テーマ開発者の皆さんへ

WordPress 5.5でプラグインやテーマのテストを行い、readme の Tested up to バージョンを 5.5に更新してください。もしも互換性の問題を見つけた場合は、最終リリース前に解決できるよう必ずサポートフォーラムに投稿してください。

WordPress 5.5フィールドガイドを近々公開予定です。主要変更点の詳細についてはこちらを参照してください。

協力するには

英語以外の言語を話す方は、WordPress を100言語以上に翻訳するのにご協力ください。

バグを見つけたと思った場合は、サポートフォーラムのアルファ・ベータエリア (日本語はこちら) に投稿できます。情報をお待ちしています。

もし再現可能なバグ報告を書ける場合は WordPress Trac に報告してください。既知のバグ一覧はこちらで見ることができます。

WordPress 5.5ベータ4

以下は、David Baumwald が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.5 Beta 4」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.5ベータ4がご利用いただけるようになりました。

このソフトウェアはまだ開発中ですので、本番サイトで使うことはおすすめしません。新しいバージョンを試すためにテストサイトを立ち上げることを検討してみてください。

WordPress 5.5ベータ4をテストする方法は2つあります。

WordPress 5.5は2020年8月11日にリリース予定ですが、そこにたどり着くためには皆さんの協力が必要です。

ベータ 3開発版リリースをテストし、フィードバックをくださったすべての貢献者の方々にお礼を申し上げます。バグ発見のためのテストは、リリースごとにソフトウェアに磨きをかけるための重要な部分であり、WordPress に貢献するための素晴らしい方法です。

ハイライトの一部

ベータ3以来、43件のバグが修正されました。以下がベータ4の変更点です。

  • 許可された kses 画像属性として "loading (読み込み中)" を追加 (#50731)。
  • サイトヘルスの情報タブ内のプラグイン/テーマ自動更新メッセージにフィルターを追加 ( #50663)。
  • $_SERVER['SERVER_NAME'] がメールのホスト名を正確に生成しないことがある問題を修正 (#25239)。
  • Gutenberg からの複数の修正をバックポートして WordPress 5.5 Beta 4 に同梱 (PR #24218)。

開発者の方へ

WordPress 5.5では、開発者のエクスペリエンスをより洗練させるために多くの改良が加えられています。最新の情報を得るには、Make WordPress Core ブログを購読し、開発者向けノートに注目し、プロダクトに影響を与える可能性のある変更点やその他の変更点についての最新情報を入手してください。

協力するには

英語以外の言語を話す方は、WordPress を100言語以上に翻訳するのにご協力ください。

バグを見つけたと思った場合は、サポートフォーラムのアルファ・ベータエリア (日本語はこちら) に投稿できます。情報をお待ちしています。

もし再現可能なバグ報告を書ける場合は WordPress Trac に報告してください。既知のバグ一覧はこちらで見ることができます。

WordPress 5.5ベータ3

以下は、Jake Spurlock が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.5 Beta 3」を訳し、ベータ1の記事に含まれる情報を追加したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.5ベータ3がご利用いただけるようになりました。

このソフトウェアはまだ開発中ですので、本番サイトで使うことはおすすめしません。新しいバージョンを試すためにテストサイトを立ち上げることを検討してみてください。

WordPress 5.5ベータ3をテストする方法は2つあります。

WordPress 5.5は2020年8月11日にリリース予定ですが、そこにたどり着くためには皆さんの協力が必要です。

ベータ 2開発版リリースをテストし、フィードバックをくださったすべての貢献者の方々にお礼を申し上げます。バグ発見のためのテストは、リリースごとにソフトウェアに磨きをかけるための重要な部分であり、WordPress に貢献するための素晴らしい方法です。

ブロックエディター: 機能と改善点

WordPress 5.5では Gutenberg プラグインの10回分のリリースが含められる予定で、新機能が数多く導入されます。ここではその一部をご紹介します。

  • インライン画像編集 – 画像ブロック内で直接、切り抜き、回転、ズームを実行できます。
  • ブロックパターン – 新しいブロックパターン機能を使えば、凝ったページをかんたんに作ることができます。いくつかのブロックパターンがデフォルトで含まれています。
  • 端末プレビュー – さまざまな画面サイズのユーザーにコンテンツがどのように見えるかを確認できます。
  • ブロックの数に圧倒されない新パネル。新しくなったブロック挿入パネルでは、より整理されたカテゴリーとコレクションを表示します。さらに、ブロックパターンをサポートし、新しいブロックディレクトリと統合されます。
  • 新しいブロックディレクトリを使って、エディターからサードパーティ製のブロックを検出、インストール、挿入できるようになります。
  • 改善された、スムーズな編集エクスペリエンス:
    • ドラッグ & ドロップの改善
    • 目に見え、掴めるブロック移動ツール
    • 親ブロックの選択
    • 文脈に応じたフォーカスのハイライト
    • 複数のブロックを一括変更できるマルチセレクト整形
    • パフォーマンスの向上
  • テーマ用の拡張デザインツールセット。
  • グループ、列、メディア、テキストなど、より多くの種類のブロックに背景やグラデーションを追加できるようになりました。
  • ピクセルだけでなく、より多くの種類の単位に対応。em、rem、%、vh、vw など。さらに、テキスト入力中に行の高さを調整できるようになり、ライティングやタイプセッティングをシームレスに行うことができます。

全体として、WordPress 5.5はブロックエディターのエクスペリエンスに1,500個以上の便利な改善をもたらします。

各リリースのすべての機能を詳しく知るには、リリース記事をご覧ください。7.57.67.77.87.98.08.18.28.38.4

それ以外にも色々

XML サイトマップ

XML サイトマップが WordPress に含まれ、デフォルトで有効化されます。サイトマップは、検索エンジンがサイトのコンテンツを発見するために不可欠です。ホームページ、投稿、ページ、カスタム投稿タイプなどが含まれ、サイトがより発見されやすくなります。

プラグインとテーマの自動更新

WordPress 5.5では、プラグインやテーマの自動更新機能が導入されます。どのプラグインやテーマを自動で最新の状態に保つかを簡単にコントロールできます。すべてのプラグインやテーマの最新バージョンを実行することは常に推奨されていますが、この機能が追加されたことでこれまで以上に簡単になりました。

画像の遅延読み込み

WordPress 5.5では、新しいブラウザー標準を利用した画像の遅延読み込み (lazy-loading) のネイティブサポートが含まれます。遅延読み込みでは、ユーザーが viewport に近づくまで画像は送信されません。これにより、すべて (ユーザー、ホスト、ISP) の帯域幅が節約され、インターネットの速度が遅くてもウェブを閲覧しやすくなり、電気代も節約できます。

WordPress はリリースのたびにアクセシビリティの向上に努めています。バージョン5.5でも同様に、アクセシビリティの修正と強化が詰め込まれています。ぜひご覧ください。

  • リストテーブルに広範な代替表示モードが追加されました。
  • リンクリストウィジェットを HTML5 ナビゲーションブロックに変換できるようになりました。
  • ボタンをクリックするだけで、メディア画面やモーダルダイアログでのリンクをコピーできるようになりました。
  • 無効なボタンが、実際に無効化されたように見えるようになりました。
  • キーボードを使ってメタボックスを移動できるようになりました。
  • フロントページで、カスタムロゴをフロントページにリンクしないようにしました。
  • 画像エディターで、補助ツールがステータスメッセージを見ることができるようになりました。
  • ログイン失敗を示す振動アニメーションが、prefers-reduced-motion メディアクエリーでのユーザーの選択を尊重するようになりました。
  • 冗長なエラー: エラー通知から接頭辞を削除しました。

その他の変更点

ベータ3ハイライトの一部

ベータ2以来、43件のバグが修正されました。以下がベータ3の変更点です。

  • 自動更新時にプラグインとテーマのバージョンをメールで共有するようになりました (#50350)。
  • permission_callback のない REST API ルートで _doing_it_wrong() 警告をトリガーするようになりました (#50075)。
  • 23件以上の Gutenberg 関連の変更と更新 (#24068#50712)。
  • 新規インポート・エクスポートデータベースの Dashicons のバグを修正 (#49913)。

開発者の方へ

WordPress 5.5では、開発者のエクスペリエンスをより洗練させるために多くの改良が加えられています。最新の情報を得るには、Make WordPress Core ブログを購読し、開発者向けノートに注目し、プロダクトに影響を与える可能性のある変更点やその他の変更点についての最新情報を入手してください。

協力するには

英語以外の言語を話す方は、WordPress を100言語以上に翻訳するのにご協力ください。

バグを見つけたと思った場合は、サポートフォーラムのアルファ・ベータエリア (日本語はこちら) に投稿できます。情報をお待ちしています。

もし再現可能なバグ報告を書ける場合は WordPress Trac に報告してください。既知のバグ一覧はこちらで見ることができます。

WordPress 5.4.2 セキュリティとメンテナンスのリリース

以下は、Jake Spurlock が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.4.2 Security and Maintenance Release 」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.4.2がリリースされました!

このセキュリティとメンテナンスのリリースには、23の修正と機能強化が含まれています。さらに、いくつかのセキュリティ修正が追加されていますので、詳しくは以下のリストを参照してください。

これらのバグは WordPress バージョン 5.4.1 とそれ以前のバージョンに影響を与えます。バージョン 5.4.2 ではそれらが修正されているので、アップグレードしてください。

まだ 5.4 にアップデートしていない場合は、5.3 とそれ以前のバージョンでもバグが修正されたアップデートがあります。

セキュリティアップデート

WordPress のバージョン 5.4 やそれ以前のバージョンでは、以下のバグの影響を受けており、バージョン 5.4.2 で修正されています。まだ 5.4 にアップデートしていない場合は、セキュリティ問題を修正した 5.3 やそれ以前のバージョンもあります。

  • Sam Thomas (jazzy2fives) は、権限の低い認証済みユーザーがブロックエディタの投稿に JavaScript を追加できるという XSS の問題を発見してくれました。
  • アップロード権限を持つ認証済みユーザがメディアファイルに JavaScript を追加できる XSS 問題を発見した Luigi – (gubello.me) に感謝します。
  • wp_validate_redirect() のオープンリダイレクトの問題を発見してくれた WordPress セキュリティチームの Ben Bidner に感謝します。
  • テーマのアップロードで認証済み XSS の問題を発見した Nrimo Ing Pandum に感謝します。
  • set-screen-option がプラグインによって悪用されて権限昇格されうる問題を発見してくれた Simon Scannell of RIPS Technologies に感謝します。
  • パスワードで保護された投稿やページのコメントが特定の条件下で表示されうる問題を発見した Carolina Nymark に感謝します。

脆弱性を非公開で報告してくれた報告者の皆さんに感謝します。これにより、セキュリティチームは WordPress サイトが攻撃される前に脆弱性を修正する時間を確保することができました。

また、バージョン5.1、5.2、5.3にもメンテナンスアップデートが1件反映されました。詳細は関連する開発者ノートを参照してください。

Trac で変更点の全リストを閲覧することができます。

詳細については、Trac で変更点の全リストを閲覧するか、バージョン 5.4.2 のドキュメントページをチェックしてください。

WordPress 5.4.2 はショートサイクルメンテナンスリリースの一つです。次のメジャーリリースはバージョン 5.5になります。

WordPress 5.4.2 は、このページの上部にあるボタンからダウンロードするか、ダッシュボード更新を開いて、今すぐ更新をクリックしてください。

バックグラウンドの自動更新に対応しているサイトであれば、すでに更新作業が開始されています。

感謝と敬意を!

上記のセキュリティ研究者の方々に加え、WordPress 5.4.2の実現にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

Andrea Fercia, argentite, M Asif Rahman, Jb Audras, Ayesh Karunaratne, bdcstr, Delowar Hossain, Rob Migchels, donmhico, Ehtisham Siddiqui, Emilie LEBRUN, finomeno, garethgillman, Giorgio25b, Gabriel Maldonado, Hector F, Ian Belanger, Aaron Jorbin, Mathieu Viet, Javier Casares, Joe McGill, jonkolbert, Jono Alderson, Joy, Tammie Lister, Kjell Reigstad, KT, markusthiel, Mayank Majeji, Mel Choyce-Dwan, mislavjuric, Mukesh Panchal, Nikhil Bhansi, oakesjosh, Dominik Schilling, Arslan Ahmed, Peter Wilson, Carolina Nymark, Stephen Bernhardt, Sam Fullalove, Alain Schlesser, Sergey Biryukov, skarabeq, Daniel Richards, Toni Viemerö, suzylah, Timothy Jacobs, TeBenachi, Jake Spurlock そして yuhin

公平性とコミュニティの力

以下は、Josepha が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「Equity and the Power of Community」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


この一週間、ジョージ・フロイド (George Floyd)、ブレオナ・テイラー (Breonna Taylor)、アマド・オーブリー (Ahmaud Arbery) についてたくさん考えていました。白人至上主義、世界中で黒人女性や男性が立ち上がっている不当な仕打ち、そして私が知らない、見ていないすべての不平等について考えてきました。

WordPress のミッションはパブリッシングを民主化することであり、私にとって常にそれは、「自身を表現する自由」という以上の意味を持っています。パブリッシングの民主化とは、声なき人々に声を与え、不公平性に反対する人々の声を増幅させることを意味します。民主的なパブリッシングがなければ知り得なかったことを知ることを意味します。人種、富、権力、機会に関係なく、すべての声が耳を傾けられる可能性を与えられることを意味すると私は思います。WordPress は商業活動へのポータルであり、アイデンティティのキャンバスであり、変化のためのカタリストです。

オープンソースプロジェクトとしての WordPress には、不公平な司法制度を再構築したり、構造的な不平等を上書きしたりする力はないかもしれません。でもそれは、私たち WordPress コミュニティが無力であることを意味しているわけではありません。WordPress は白人至上主義を根絶することはできませんが、WordPress コミュニティは、代表者が少ない (= underrepresented) グループに対してリソースを投資し、公平に雇用することはできます。WordPress は偏見を根絶することはできませんが、WordPress コミュニティは、コミュニティ内の疎外された声のためにスペースを用意することができます。

闘わなければならない人種的、社会的、制度的な不公平はたくさんあります。時には、変化は不可能に思えるかもしれませんし、今までの動きがあまりにも遅いものだったことは確かです。しかし、WordPress コミュニティは世界を変えることができることを、私は心の中で知っています。

自分のコミュニティで変化をもたらす方法についてもっと知りたい方のために、皆さんと同じような WordPress コミュニティメンバーから集めたリソースをいくつかここに紹介します。

WordPress 5.4.1

以下は、Jake Spurlock が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.4.1」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 5.4.1 がご利用いただけるようになりました。

このセキュリティとメンテナンスのリリースには、7つのセキュリティ修正に加え、17のバグ修正が含まれています。セキュリティリリースですので、すぐにサイトを更新することをお勧めします。WordPress 3.7 以降のすべてのバージョンも更新されています。

WordPress 5.4.1 は短期サイクルのセキュリティとメンテナンスのリリースです。次のメジャーリリースはバージョン 5.5 となります。

WordPress 5.4.1 を入手するには WordPress.org からダウンロード、または、「ダッシュボード」→「更新」から「今すぐ更新」をクリックします。

自動バックグラウンド更新に対応しているサイトであれば、すでに更新プロセスが開始されています。

セキュリティ更新

7つのセキュリティの問題が WordPress 5.4 とそれ以前のバージョンに影響を与えています。5.4 への更新をまだ行っていない場合、3.7 以降のすべての WordPress バージョンでも以下のセキュリティ問題が修正されています。

  • パスワードリセットトークンが適切に無効化されない問題(Muaz Bin Abdus SattarJannes の個別報告)
  • 特定のプライベートな投稿が認証されていない状態で閲覧できてしまう問題(ka1n4t の報告)
  • カスタマイザーの XSS 問題(Evan Ricafort の報告)
  • 検索ブロックの XSS 問題(WordPress セキュリティチーム Ben Bidner の報告)
  • wp-object-cache の XSS 問題(WordPress VIP / WordPress セキュリティチーム Nick Daugherty の報告)
  • ファイルアップロードの XSS 問題(Ronnie Goodrich(Kahoots)と Jason Medeiros の個別報告)
  • カスタマイザーに保存された XSS 脆弱性(Weston Ruter により修正)
  • さらに WordPress 5.4 RC1 と RC2 のブロックエディターの認証済み XSS 問題(Nguyen The Duc(ducnt)の報告)が 5.4 RC5 で修正されました。WordPress をより安全にするために行われたすべての作業に対しクレジットと謝意を示したいと思います。

非公開で脆弱性情報を開示してくださった報告者の皆様、ありがとうございました。これにより、セキュリティチームは WordPress サイトが攻撃される前に脆弱性を修正する時間を得ることができました。

詳細については、Trac で変更点の全リストを参照するか、バージョン 5.4.1 の HelpHub ページを確認してください。

上記セキュリティ研究者の方々に加え、WordPress 5.4.1 にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

(訳注: 貢献者一覧は元記事を参照してください。)

WordPress 5.4 “アダレイ”

以下は、Matt Mullenweg が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 5.4 “Adderley”」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


お待たせしました!ナット・アダレイにちなんで「アダレイ」と名付けられた最新で最高なバージョンの WordPress をダウンロード、または、ダッシュボードから更新いただけます。

Hello, さらなる機能と向上

ページを生き生きと見せる方法が増えました。より簡単な方法で、いまだかつてなく美しく、感じるスピードも向上します。

WordPress 5.4 へようこそ

メジャーリリースのたびにブロックエディターにさらに機能を追加。

最高の画像で、投稿やページをさらに活かす方法。 人気の Web サービスからのリッチな埋め込みメディアにより、さまざまな方法で訪問者を引き寄せ、サイトのファンにします。

ビジョンを実現し、完璧な場所にブロックを配置するより多くの方法 — ある種類のブロックを使うのが初めてでも。さらに効率的なプロセス。

そしてあらゆる場面でより速く。セクションやギャラリーを作成したり、文章をただ入力するだけでも作業レスポンスの向上を体感するでしょう。

2つの新しいブロック。そしてあらゆるブロックの改善。

  • 2つの新ブロック「ソーシャルアイコン」と「(複数追加可能な) ボタン」を使って、早く、簡単に、インタラクティブな機能を追加できます。
  • 色の新しい使い方。ボタンブロックとカバーブロックのグラデーション、リッチテキストブロックで初の色設定へのツールバーアクセス、グループおよびカラムブロックでの色設定。
  • 分かりづらい操作が減りました。バージョン5.4では、マルチメディアの配置や置換のプロセス全体を各ブロックで効率化。ほぼすべてのブロックで同じように動作します。
  • 「メディア」と「テキスト」ブロック内の画像を何か他のもの (例えばパンフレットの画像) にリンクして、そのパンフレットをドキュメントとしてダウンロードできたらいいのに、と思ったことはありませんか ? これができるようになりました。

クリーンな UI、明快なナビゲーション—簡単なタブ移動 !

  • ブロックパンくずリストによる明快なブロックナビゲーション。そして一度いた場所へ簡単に戻れます。
  • キーボード操作が必要な場合のタブ移動とフォーカスを改善。加えて、ほぼすべてのブロックでのタブキーを使ったサイドバーへの移動。
  • エディターの読み込みが14%、入力にかかる時間が51%速くなりました!
  • 「ヒント」はなくなりました。代わりに、必要に応じて「ウェルカムガイド」を表示できます。必要な場合のみに、何度でもです。
  • ブロックの「編集」モードにいるのか「移動」モードにいるのかが一瞬でわかります。視覚的に難しい場合も、スクリーンリーダーがモードを知らせます。

ブロックエディターの最新のツールや機能を使用したければ Gutenberg プラグインをインストールしてください。まだ誰も使っていない新しくエキサイティングな機能を試すことができます。

基本的な権利: プライバシー

5.4 は世界中のさまざまなプライバシー問題の解決を支援します。ユーザーや関係者がコンプライアンス遵守を求めてきたり、チームでのユーザーデータの取り扱いに悩む場合も、より簡単に正しい答えを導きます。

詳細:

  • 個人データのエクスポートに、ユーザーセッション情報と、コミュニティイベントウィジェットからのユーザーの位置データが含まれるようになりました。また、目次も追加しました。
  • プライバシーツールを使用してエクスポートおよび消去のリクエストを処理する際の進捗を確認してください。
  • さらに、プライバシーツール全体に細かな拡張を加えて見た感じをかなりスッキリさせました。

開発者向け情報

メニュー項目へのカスタムフィールド追加をネイティブサポート

新しい2つのアクションにより、メニュー項目にカスタムフィールドを追加できます—プラグインもカスタムウォーカーを書く必要もありません。

メニュー管理画面では、メニューエディターのナビゲーションメニュー項目移動ボタンの直前で wp_nav_menu_item_custom_fields が発火します。

カスタマイザー内では、メニュー項目フォームフィールドテンプレートの最後で wp_nav_menu_item_custom_fields_customize_template が発火します。

コードを確認し、この新しいアクションで置換できるカスタムコードを見つけてください。重複が嫌なら WordPress のバージョンチェックを追加してください。

ブロック: よりシンプルなスタイル、新しい API と埋め込み

  • ブロックのスタイリングが徹底的に簡単になりました。マイナス値のマージンやデフォルトのパディングはなくなりました。必要に応じて、ブロックに自由にスタイルを当てられます。さらにリファクタリングにより、4段階の冗長なラッパー div を取り除きました。
  • プラグインを作成すると、カテゴリーの名前空間ごとにブロックのコレクションを登録できるようになりました。これにより、ブランドの認知度を高めることができます。
  • ブロックバリエーションとグラデーションの2つの新しい API を使用して、ユーザーがさらに多くのことを行えるようにしましょう。
  • 埋め込みでは、ブロックエディターが TikTok をサポートするようになり、CollegeHumor はなくなりました。

開発者が気に入る変更点が WordPress 5.4 にはまだ沢山あります。サイトやテーマ、プラグインなどでこれらの変更をさらに発見する方法を学ぶには、 WordPress 5.4 フィールドガイドを確認してください。

The Squad

(訳注: このセクションの内容は元記事を参照してください)

サポートフォーラムに貢献されているコミュニティボランティアの皆さんに感謝します。彼らは WordPress を初めて使う人であれ、最初のリリースから使っている人であれ、世界中の人々からの質問に答えてくれています。リリースは、その努力のおかげで成功をおさめています。

最後に、WordPress 5.4 に取り組んでくれたコミュニティ翻訳者の皆さんに感謝します。彼らの努力により、リリース時に WordPress は、46言語に完全翻訳され、さらに多くの言語に翻訳されるでしょう。

WordPress のボランティア活動について詳しく知りたい方は、Make WordPressコア開発ブログをチェックしてみてください。