WordPress 6.3.2 メンテナンスとセキュリティのリリース

以下は、Jb Audras による WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.3.2 – Maintenance and Security release」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


このメンテナンスとセキュリティのリリースでは、コアで19のバグ修正、ブロックエディターで22のバグ修正、そして8つのセキュリティ修正が行われています。

WordPress 6.3.2 は、ショートサイクルのリリースです。このリリースに含まれるメンテナンスアップデートの概要は、リリース候補のアナウンスメントをご覧ください。セキュリティリリースであるため、直ちにサイトを更新することをお勧めします。4.1以降の主要な WordPress リリースのバックポートも利用可能です。

次のメジャーリリースはバージョン 6.4 で、2023年11月7日にリリースが予定されています。

自動バックグラウンド更新をサポートするサイトでは、更新プロセスが自動的に開始されます。

手動での更新を行う場合は、WordPress.org から WordPress 6.3.2 をダウンロード、または WordPress のダッシュボードで「更新」をクリックし、「バージョン 6.3.2-ja に更新」をクリックします。

このリリースについてのさらに詳しい情報は HelpHub サイトを参照してください。

このリリースに含まれるセキュリティアップデート

セキュリティチームは、責任を持って脆弱性を報告し、このリリースで修正することを可能にした次の人々に感謝します。

  • Automattic の Marc Montpas による、ユーザーメールアドレス漏洩の可能性の発見。
  • Automattic の Marc Montpas による、RCE POP チェーンの脆弱性の発見。
  • Patchstack の Rafie Muhammad と Edouard L が、WordPress による第三者監査委託とともに、投稿リンクナビゲーションブロックの XSS 問題をそれぞれ独自に特定しました。
  • WordPress セキュリティチームの Jb AudrasPatchstack の Rafie Muhammad が、非公開投稿のコメントが他のユーザーに漏れる可能性がある問題をそれぞれ独自に発見しました。
  • John Blackbourn (WordPress セキュリティチーム)、James GolovichJ.D GrimesNuman TurleWhiteCyberSec が、ログインユーザーが任意のショートコードを実行できることをそれぞれ独自に特定しました。
  • mascara7784 と第三者セキュリティ監査による、アプリケーションパスワード画面の XSS 脆弱性の特定。
  • WordPress コアチーム Jorge Costa による、脚注ブロック XSS 脆弱性の特定。
  • s5sraouf_maklouf による、キャッシュポイズニング DoS 脆弱性の独自特定。

以下の WordPress の貢献者に感謝します

このリリースは、Joe McGillAaron JorbinJb Audras が主導し、ミッションコントロールに David Baumwald が協力しました。

WordPress 6.3.2 は、次の方々の貢献なしには実現できませんでした。メンテナンスとセキュリティの修正を安定したリリースに反映させるための彼らの非同期的な連携は、WordPress コミュニティの力と能力の証です。

[訳注: 貢献者一覧は、英語版原文を参照してください。]

WordPress に貢献する方法

WordPress のコア開発に参加するには、Trac に移動して チケットを選び#core#6-4-release-leads チャンネルで会話に参加してみてください。ヘルプが必要ですか? Core Contributor Handbook をご覧ください。

すでに WordPress 6.4 をテスト中ですか? 現在入手可能な4つ目のベータ版 (zip) には、上記のセキュリティ修正が含まれています。6.4 の詳細については、ベータ 3 のアナウンス記事をご覧ください。

校正に協力してくれた @jeffpaul@chanthaboune@peterwilsoncc@rawrly に感謝します。

WordPress 6.4 ベータ 3

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 Beta 3」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.4 ベータ 3 をテストしていただく準備が整いました。

これは WordPress ソフトウェアのベータ版、つまり開発途上のものです。このバージョンの WordPress を本稼働中のウェブサイトにインストールして使用することは避けてください。ベータ版の評価はテスト用のサーバーを用意してその上で行いましょう。

WordPress 6.4 ベータ 3 のテストには次の三通りの方法があります:

  1. プラグイン: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択。
  2. 直接ダウンロード: ベータ 3 バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。
  3. コマンドライン: 次の WP-CLI コマンドを実行する:
    wp core update --version=6.4-beta3

WordPress 6.4 の最終リリース目標日は2023年11月7日に設定されています。6.4 リリースサイクルの全体図を確認し、これからの数週間 Make WordPress Core ブログ6.4 関連記事に掲載される詳細情報をチェックしましょう。

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。過小評価されたジェンダーを自認する人々の参加と連帯を促す WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

WordPress 6.4 の最新情報についてもっと知りたいですか ? ベータ 1 のリリース告知をチェックしましょう。

テストに参加するには

WordPress 6.4 リリースが最高の形で実現するためには、現段階のベータバージョンのテストに協力いただくことが極めて重要です。アップグレードのプロセスをテストいただくことも、また新しく追加された機能を試していただくことも、同等に重要です。こちらの手引きを参照して WordPress 6.4 の機能テストについて学びましょう。

問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。

Gutenberg 関連については一連の What’s new in Gutenberg 投稿 (16.216.316.416.516.616.7) に目を通すことで把握できるでしょう。

WordPress リリースのテスト全般について知りたいですか ? Make WordPress Test をフォローする、Making WordPress Slack#core-test チャンネルに参加する、などの方法があります。

ベータ期間中は脆弱性報告報奨金が2倍に

WordPress の各新バージョンについて、それぞれの ベータ 1 から最終のリリース候補版 (RC) までの期間、未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金の額が2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。

フォントライブラリに関する近況

当初 WordPress 6.4 で導入を予定していたフォントライブラリの機能については、求められる完成度での公開が困難なため、6.5 に持ち越しが決まりました。これにより WordPress の品質に関する標準に合致する状態まで高めていくためのテストとフィードバックに用いる時間的余裕が得られます。素晴らしいフォントライブラリ体験に向けた皆さんの協力に感謝します。

ベータ 3 の見どころ

WordPress 6.4 ベータ 3 は、ベータ 2 のリリース以降に行われた60件の更新 (WordPress コアのための29件のチケットを含む) を含みます。

ベータサイクルはバグ修正に集中して進められ、テストが進むほどにより多くのバグが片付けられていくことになります。ベータ 2 以降に手がけられた全イシューの技術的詳細については以下のリンク先を参照してください:


(訳註: 愉快な俳句と執筆貢献者の一覧については日本語訳から割愛します。興味のある方はぜひ原文記事をご覧ください。)

WordPress 6.4 ベータ 2

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 Beta 2」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.4 ベータ 2 をテストしていただく準備が整いました。

これは WordPress ソフトウェアのベータ版、つまり開発途上のものです。このバージョンの WordPress を本稼働中のウェブサイトにインストールして使用することは避けてください。ベータ版の評価はテスト用のサーバーを用意してその上で行いましょう。

WordPress 6.4 ベータ 2 のテストには次の四通りの方法があります:

  1. プラグイン: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択。
  2. 直接ダウンロード: ベータ 2 バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。
  3. コマンドライン: 次の WP-CLI コマンドを実行する:
    wp core update --version=6.4-beta2
  4. ローカル環境: wp-now を使用して Node.js ベースの WordPress 6.4 ベータ 2 インストールをローカル環境に立ち上げる。詳しくはこちらのガイドを参照。

WordPress 6.4 の最終リリース目標日は2023年11月7日に設定されています。6.4 リリースサイクルの全体図を確認し、これからの数週間 Make WordPress Core ブログ6.4 関連記事に掲載される詳細情報をチェックしましょう。

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。過小評価されたジェンダーを自認する人々の参加と連帯を促す WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

WordPress 6.4 の最新情報についてもっと知りたいですか ? ベータ 1 のリリース告知を読んで WP Briefing ポッドキャストのエピソード63を聞いてみましょう。

テストに参加するには

WordPress 6.4 リリースが最高の形で実現するためには、現段階のベータバージョンのテストに協力いただくことが極めて重要です。アップグレードのプロセスをテストいただくことも、また新しく追加された機能を試していただくことも、同等に重要です。こちらの手引きを参照して WordPress 6.4 の機能テストについて学びましょう。

フォントライブラリ (Gutenberg 16.7 で現在利用可能) についてはさらなるテストとフィードバックが必要との判断から 6.4 への同梱が保留されています。テストの詳細についてはこちらの手引きを参照してください

問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。

Gutenberg 関連については一連の What’s new in Gutenberg 投稿 (16.216.316.416.516.616.7) に目を通すことで把握できるでしょう。

WordPress リリースのテスト全般について知りたいですか ? Make WordPress Test をフォローする、Making WordPress Slack#core-test チャンネルに参加する、などの方法があります。

ベータ期間中は脆弱性報告報奨金が2倍に

WordPress の各新バージョンについて、それぞれの ベータ 1 から最終のリリース候補版 (RC) までの期間、未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金の額が2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。

ベータ 2 の見どころ紹介

WordPress 6.4 ベータ 2 では ベータ 1 リリース以降の50件以上の更新が盛り込まれており、それには WordPress コア向けの18件のチケットが含まれます。

ベータサイクルはバグ修正に集中して進められ、テストが進むほどにより多くのバグが片付けられていくことになります。ベータ 1 以降に手がけられた全イシューの技術的詳細については以下のリンク先を参照してください:

Twenty Twenty-Four テーマについて

Twenty Twenty-Four テーマに関して、一部の画像が正しくロードされない問題が見られるかもしれません。この問題については目下対応中です。詳しくはこちらの Trac チケットを参照してください。

非ブロックテーマにおけるパターン管理の改善について

WordPress 6.4 ではパターン管理に関するさまざまな機能向上が盛り込まれますが、非ブロックのテーマ上でのパターン管理の改善は最終的に WordPress 6.5 での対応になります。


(訳註: 愉快な俳句と執筆貢献者の一覧については日本語訳から割愛します。興味のある方はぜひ原文記事をご覧ください。)

WordPress 6.4 ベータ 1

以下は WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.4 Beta 1」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.4 ベータ 1 をテストしていただく準備が整いました。

これは WordPress ソフトウェアのベータ版、つまり開発途上のものです。このバージョンの WordPress を本稼働中のウェブサイトにインストールして使用することは避けてください。ベータ版の評価はテスト用のサーバーを用意してその上で行いましょう。

WordPress 6.4 ベータ 1 のテストには次の三通りの方法があります:

  1. プラグイン: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する。設定では「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームをそれぞれ選択。
  2. 直接ダウンロード: ベータ 1 バージョンの zip ファイルをダウンロードして WordPress ウェブサイトにインストールする。
  3. コマンドライン: 次の WP-CLI コマンドを実行する:
    wp core update --version=6.4-beta1

WordPress 6.4 の最終リリース目標日は2023年11月7日に設定されています。最高の状態でのリリースを確かなものにするためには皆さんのテスト参加による協力が重要になります。

WordPress 6.4 のリリースは過小評価ジェンダー・リリース部隊がお届けしています。過小評価されたジェンダーを自認する人々の参加と連帯を促す WordPress オープンソースプロジェクト内の小グループです。

もっと詳しく知りたい方は、6.4 リリースサイクルの概略Make WordPress Core ブログ6.4 関連記事 を参照してください。

テストにご協力を

テストを行うことはソフトウェア開発における重要課題の一つです。テストに参加することで経験を問わず誰もがプロジェクトに貢献できます。こちらの詳細な手引きを参照して WordPress 6.4 の主要機能のテストについて学びましょう。

問題に遭遇したかもと思った時は、まずサポートフォーラムのアルファ・ベータエリアに報告をしてください。再現可能なバグ報告の作成に慣れている方は WordPress Trac への報告をお願いします。既知のバグの一覧も Trac で閲覧可能です。

WordPress リリースのテスト全般について知りたいですか? Make WordPress Test をフォローする、Making WordPress Slack#core-test チャンネルに参加する、などの方法があります。

Gutenberg 関連については一連の What’s new in Gutenberg 投稿 (16.216.316.416.516.616.7) に目を通すことで WordPress 6.3 以降にあった更新について把握できるでしょう。

WordPress 6.4 ベータ 1 には 6.4 マイルストーンの190件を超す Trac チケット、エディター関連の400件超の機能強化と370件のバグ修正が含まれます。

ベータ期間中は脆弱性報告報奨金が2倍に

WordPress の各新バージョンについて、それぞれの ベータ 1 から最終のリリース候補版 (RC) までの期間、未発表のセキュリティ脆弱性の報告に対する報奨金の額が2倍になります。報告は HackerOne のページならびにセキュリティ白書に記載のセキュリティプラクティスとポリシーに沿った責任ある情報公開手順に従って適切に行なってください。

WordPress 6.4 で何が変わるか

WordPress 6.4 に導入されるのは、多用途のデフォルトテーマ、新機能の数々、そして執筆、デザインからワークフロー効率に至るまで複数領域にまたがる WordPress 体験を強化するための数え切れないほどのアップデートです。WordPress ロードマップの第3フェイズに向けて重要な取り組みが続きます。これからいくつかの重要なポイントについて見ていきましょう。

Twenty Twenty-Four (2024) テーマ登場

Twenty Twenty-Four という名前の新しいデフォルトテーマが WordPress 6.4 の公開にあわせて登場します。多種多様なテンプレートとパターンを備え、起業家、小規模事業者からアーティストやライターに至るまでの幅広いユースケースをカバーできるテーマです。Twenty Twenty-Four はまた、最新のデザイン手法とサイト編集機能を強く押し出し、ブロックの柔軟性を最大限に活かすことで、ほんの少しの操作によって無限の創造的可能性を解き放つことを現実にします。どうぞテーマ開発の進捗についてフォローしていただき、問題を発見した場合には GitHub のリポジトリまで報告を上げてください。

フォントを管理する

WordPress 6.4 にて新しいフォント管理機能が導入されます:

フォントライブラリは、メディアライブラリがメディア資産を管理するのに似た感覚で、サイトで使用するフォントの管理をテーマへの依存なく実現します。ローカルのフォントまたは Google フォントのインストールを容易にし、個々のテーマごとにどのフォントを有効にするかの選択を可能にします。サイトのデザインとブランディングを本質的に左右するフォントの管理がコーディング不要で実現できるようになります。拡張可能性を備え、カスタムのタイポグラフィコレクションによるフォント選択の拡張が可能です。

もうひとつの新機能、フォントフェイス (Font Face) は、サーバーサイドでの @font-face スタイル生成とプリンティングのサポートを提供します。wp_print_font_faces() という新しいグローバル関数が導入され、これによりエディターもしくは有効なテーマにより設定されたスタイル情報から導き出されるフォントデータが処理されます。

ご注意ください: フォントライブラリは次回以降の 6.4 ベータ版での導入を予定しています。

画像に Lightbox 機能を追加する

Lightbox 機能を利用して画像をインタラクティブに展示しましょう。画像ブロックで新たに利用可能になるこの機能により、既存コンテンツの上に画像を開いたり拡大表示することが可能になります。

向上した新しい執筆体験をお楽しみください

新しいキーボードショートカットからより信頼性の高い外部テキストの貼り付けに至るまで、6.4 がもたらす数々の機能向上は WordPress の執筆体験をさらに滑らかで愉快なものにします。加えて、ナビゲーションリスト引用の各ブロックで利用可能になる新鮮なツールバー体験によって操作はこれまで以上に効率的で直感的なものになるでしょう。

充実したデザインツールでもっと創造的に

さらに高度なレイアウト制御と柔軟性—新しいデザインツールにより WordPress の創造体験はさらにすばらしいものになります。いくつかの更新を挙げると:

  • グループブロックの背景画像指定により創造的でカスタマイズされたレイアウトを実現。
  • 画像プレースホルダーの縦横比指定。パターンを作成、使用する際に特に便利に使えそうな新機能です。プレースホルダーの望ましい縦横比を指定しておいて、画像をドラッグ・アンド・ドロップします。するとサイズが調整され、デザインの一貫性を保つのに役立ちます。
  • グループカラムの両ブロックにおけるボタンと見出しの色のカスタマイズ。これらの包含ブロック内に配置される要素の外観を指定でき、セクション指定でのスタイリングの実現に一歩近づきます。この機能は今後のリリースでさらに開発が進むことが見込まれています。
  • 同期パターンにおける文字揃えの設定。ワイド、最大幅、左揃え、右揃えのブロックに同期パターンを作成、転用する際に、文字揃え属性を維持しつつ継ぎ目のないサイト編集とパターン作成を実現します。

ワークフローの改善

サイトエディターの進化と機能拡張はこれからも続き、それを支えるインターフェイスとツール群もまた改良されていきます。

WordPress 6.3 で最初に導入されたコマンドパレットはアクション実行、検索、サイトコンテンツと設定への速やかな移動に役立つ機能ですが、6.4 で大きく改良されます。デザインの更新、ブロック指定のアクションを実現する新コマンド群より良いコマンド言語とアクション一貫性を向上しました。

リストビューはサイトを構成するブロックを一覧、操作するのに役立つ機能ですが、6.4 ではそのインターフェイスと使い勝手に改良が加えられさらにパワフルになります。グループブロックの名前変更ギャラリーと画像ブロックでのメディアプレビュー表示キーボードショートカットによるブロックの複製が可能になります。

パターンの進歩

パターンはサイト編集において需要な役割を果たす機能です。今後のリリースでもその重要性が変わることはありません。

6.4 ではカテゴリー付きの同期あるいは非同期パターンの編成が可能になります。これらのカテゴリーはパターン挿入の際の分類に利用でき、パターンの発見や追加を容易にします。加えて、カスタムパターンへのアクセスがブロック挿入 UI のパターンセクションにまとめられ、便利になります。同期パターンのための個別タブは廃止されます。

その他の改善点としては、JSON ファイルを介したパターンのインポートとエクスポート、再利用ブロックとの後方互換性の確保、サイト間のパターン転送を可能にする機能が挙げられます。

最後に、WordPress 6.4 ではクラシックテーマとの互換性に向上が見られるでしょう。これにはパターン作成と管理のために 6.3 で導入された基礎機能が土台となっています。ダッシュボードの外観メニューに追加される新しいパターンタブから、サイトエディターで利用できるパターンインターフェイスへのアクセスが可能になります。

ブロックフックの導入

ブロックフックはブロックテーマの拡張可能性を高める強力な新機能です。WordPress のフックの概念から着想を得て開発されました。プラグインを有効化するだけで、別のブロックの相対位置に自動的に指定されたブロックを挿入することができます。わかりやすい例を挙げると、投稿コンテンツブロックのすぐ後ろに「いいね」ボタンのブロックを自動挿入する、というようなことです。

ブロックフックは開発者本位な機能ではあるものの、ブロックの利用をより直感的なものにし、自動挿入されるブロックが「どこに」「どのように」あらわれるかについての高度なカスタム化とコントロールを可能にする点で、ユーザー体験の向上にもつながる機能と言えるでしょう。「プラグイン」と名付けられた新しいブロックインスペクターパネルはクリエイターの好みを尊重するよう設計されており、ブロックフックの追加、棄却、位置変更を思いのままに実現することを可能にします。

アクセシビリティ

WordPress 6.4 では総計70件のアクセシビリティ改善が導入される予定です。そのうちの60件はベータ1で導入されます。ユーザーインターフェイス (UI) 体験を向上させる特筆すべき更新として、工夫されたボタン配置「新規追加」管理メニュー項目のコンテキストサイトヘルスにおけるメッセージ読み上げの改善が挙げられます。

加えて、メディアライブラリにおける画像編集の修正ログイン画面におけるエラー報告表示GIF の「動き無し」設定が実装されています。自動化された UI テストで見られた偽陽性のエラーについてはその原因が修正されました。JavaScript が動作しない環境のユーザーは Classic Editor プラグインのインストールページへの直接リンクを目にするようになります。これらの変更やその他 6.4 で導入されるアクセシビリティ改善についての詳しい情報は WordPress Trac で閲覧できます。

パフォーマンス

WordPress 6.4 では100件を超すパフォーマンス関連のアップデートが導入されます。それには、ブロックテーマとクラシックテーマのテンプレートローディングパフォーマンスの改善、コア、ブロック、そしてテーマにおける defer と async のスクリプトローディングストラテジーの使用、そして自動ロードオプションの使用を最適化する新しい関数群が含まれます。

ここに挙げられた新機能の導入に関しては最終リリースまでに変更となる可能性があることをご留意ください。


(訳註: 愉快な俳句と執筆貢献者の一覧については日本語訳から割愛します。興味のある方はぜひ原文記事をご覧ください。)

2023年版 WordPress 年次アンケートに参加して、WordPress の未来に声を届けよう

毎年、WordPress コミュニティのユーザー、サイト構築者、開発者、コントリビューターは年次アンケートを通して、貴重なフィードバックを行っています。その結果は、今後注意を払うべきエリアの特定に利用され、WordPress プロジェクトの方向性に影響を与えます。また毎年行われるアンケートは長期的なトレンドの追跡にも役立ち、重要なポイントはしばしば “State of the Word” の講演で取り上げられます。

  このアンケートにより WordPress の制作者らは、WordPress が誰に、どのように使用されているのかを、より深く理解できます。また WordPress オープンソースプロジェクトのリーダーたちは、コントリビューターの体験についてより詳しく知ることができます。

あなたの WordPress 体験が 2023 年のアンケート結果に反映されるように、今すぐアンケートにご協力ください。

アンケートは英語以外の日本語等でも回答できます。上部のリンクを使用して言語を切り替えてください。WordPress Polyglot のコントリビューターに感謝します。

アンケート期間は5週間です。結果は12月初旬に News ブログで発表されます。

今年も昨年同様、アンケートの流れや設問に改良が加えられています。新しいプラットフォームも試験的に導入され、インターフェイスの刷新、多言語対応の強化、結果の分析、可視化ツールの拡充などが行われました。新しいプラットフォームにはまたアクセシビリティとプライバシーの管理機能も組み込まれ、WordPress コミュニティの多様なニーズに対応します。

拡散にご協力ください

このアンケートをあなたのネットワーク、Slack や SNS で共有し、拡散してください。より多くの人がアンケートに回答し、WordPress での体験を共有することで、プロジェクト全体が将来的な利益を得られます。

セキュリティとプライバシー

データのセキュリティとプライバシーは、WordPress プロジェクトとコミュニティにとって最重要事項です。このことを念頭に置いて、すべてのデータは匿名化されます。電子メールアドレスや IP アドレスが公開された結果と関連付けられることはありません。WordPress.org のプライバシー保護についての詳細は、プライバシーポリシーをご覧ください。

Thank you

質問作成、戦略、調査構築、翻訳など、年次調査プロジェクトにご協力いただいた以下の WordPress コントリビューターの方々に感謝します。

adamsilversteinadurasjbalvarogóisatachibanabjmcsherrychanthabounedansoschineidolonnightfiereverefxbénardhassantafreshijuliagasparyankittmediamanudavidosnaonilovelezrmartinezduque, tobifjellner

HostingerJetpackWordPress.com の各クライアントの皆様にアンケートの宣伝にご協力いただき、ありがとうございました。

このアンケートはに終了します。

WordPress 6.3.1 メンテナンスリリース

以下は、Jb Audras による WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.3.1 Maintenance Release」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.3.1 が公開されました !

このマイナーリリースでは、コアの4つのバグ修正ブロックエディターの6つのバグの修正が行われています。このリリースに含まれるメンテナンスアップデートの概要は、リリース候補のアナウンスメントをご覧ください。

WordPress 6.3.1 は、ショートサイクルのリリースです。次のメジャーリリースはバージョン 6.4 で、2023年11月にリリースが予定されています。

自動バックグラウンド更新をサポートするサイトでは、更新プロセスが自動的に開始されます。

手動での更新を行う場合は、WordPress.org から WordPress 6.3.1 をダウンロード、または WordPress のダッシュボードで「更新」をクリックし、「バージョン 6.3.1-ja に更新」をクリックします。

このリリースについてのさらに詳しい情報は HelpHub サイトを参照してください。

以下の WordPress 貢献者に感謝します

このリリースは、Jb AudrasAndrew Ozz が主導し、ミッションコントロールに Sergey Biryukov、 Gutenberg バックポートに Isabel Brison が協力しました。

WordPress 6.3.1は、次の方々の貢献なしには実現できませんでした。。メンテナンスの修正を安定したリリースに反映させるための彼らの非同期的な連携は、WordPress コミュニティの力と能力の証です。

[訳注: 貢献者一覧は、英語版原文を参照してください。]

WordPress に貢献する方法

WordPress のコア開発に参加するには、Trac に移動して チケットを選び#core#6-4-release-leads チャンネルで会話に参加してみてください。ヘルプが必要ですか? Core Contributor Handbook をご覧ください。

校正に協力してくれた @jeffpaul に感謝します。

WordPress 6.3「ライオネル」

以下は、Matias Ventura による WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.3 “Lionel”」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.3「ライオネル」は、著名なアメリカ人ジャズアーティスト、ライオネル・ハンプトンにちなんで名付けられました。多作なジャズヴィブラフォン奏者、ピアニスト、パーカッショニストであるハンプトンは、チャールズ・ミンガスからクインシー・ジョーンズまでの偉大なミュージシャンたちとハーモニーを奏で、その名を冠したライオネル・ハンプトン・オーケストラのバンドリーダーとして有名になりました。彼の芸術性と慈善活動は、グラミー賞、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星、ナショナル・メダル・オブ・アーツで評価されています。

音量を上げて、ライオネル・ハンプトンの音楽スタイルに耳を澄まし、「ライオネル」のすべてを発見してください。

「ライオネル」を使えば、美しく魅力的なサイトをこれまで以上に効率的に作成できます。コーディングなしでサイト全体を構築したい方も、細部までカスタマイズしたい開発者の方も、WordPress 6.3 の機能には興味をそそられるはずです。この最新リリースを開いて中を探索すると、より少ない労力で作業や制作ができるように設計されたアップデートされた機能やナビゲーション、レイアウトをより自由にコントロールできるデザインツール、サイト構築体験を豊かにする追加機能などを発見できるでしょう。

「ライオネル」は、表現ツールとしての WordPress の進化における重要なチャプターとなります。それは、数多くの貢献者による長年の作業の集大成であり、ブロックを使ってサイトを作成するための、より強力でまとまりのある編集体験を提供します。Web パブリッシングを身近なものにすることの探求、これはその新たな始まりでもあります !

WordPress 6.3 リリースリーダー Matías Ventura

主な内容

この記念すべきリリースは、デザイナー、クリエイター、開発者のクリエイティブな表現に新たな可能性を開きます。パワフルなツールと洗練されたコントロールは、ユーザーに自信を与え、サイト管理を容易にします。

サイトエディターですべて完結

WordPress 6.3では、コンテンツ、テンプレート、パターンが初めてサイトエディターに統合されました。ページの追加、スタイルバリエーションの閲覧、同期パターンの作成、ナビゲーションメニューのきめ細かなコントロールをお楽しみください。これからは、異なるサイト領域を切り替える無駄もなく、最も重要なことに集中できるようになります。作成から完成まで、すべてを1つの場所で。

Image titled "Do everything with the Site Editor"
サイトエディターですべて完結

ブロックテーマのプレビュー

切り替えてサイトエディターでプレビューする前にブロックテーマを体験できます。新しいテーマを有効化せずに直接カスタマイズするオプションもあります。

Image about previewing block themes titled Previewing Themes depicting "Previewing: Organizer"
切り替えて作業する前に新しいブロックテーマをプレビュー

パターンの作成と同期

ブロックを配置し「マイパターン」セクションに保存してサイト全体で利用しましょう。パターン (以前は「再利用ブロック」と呼ばれていた) を同期させ、1つの変更がサイト内のすべての箇所に適用されるよう指定することもできますし、インスタンスごとにカスタマイズ可能なパターンを手始めに利用することもできます。

Image showing the new My Patterns section in the CMS.
マイパターン: すべての自分のパターンを1箇所に

コマンドパレットでスピードアップ

新しいツールを使用して素早く特定のテンプレートを切り替え、エディターの設定を開き、拡張された機能にアクセスできます。シンプルなキーボードショートカット (Mac では ⌘+k、Windows ではctrl+k)、サイトビューのサイドバー検索アイコンのクリック、またはタイトルバーのクリックで起動し、目的の場所に移動し、一瞬で必要なタスクを実行できます。

Image depicting the new Command Palette
新しいコマンドパレットを知る

新しいツールでデザインを洗練

新しいデザインコントロールはきめ細かい調整のために多様な機能を提供します。キャプションをコーディングすることなくスタイルインターフェイスからカスタマイズする機能に始まり、サポートするブロックに対してデュオトーンフィルターをスタイルで管理でき、テーマで提供されるオプションから選択したり、完全に無効にできます。カバーブロックは、テキストカラー、レイアウトコントロール、ボーダーオプションの設定を追加し、強力なブロックがさらに便利になりました。

Image representing the new design tools in the Site Editor
新しいデザインツール

スタイルリビジョンでデザイン変更を追跡

新しい監査記録では、過去にサイトがどのような見た目だったか、日時ごとに確認できるようになりました。変更履歴をタイムラインで視覚化し、1クリックで以前のスタイルに戻せます。

Image titled "Style Revisions"
スタイルリビジョン: スタイル修正の履歴を見る

脚注ブロックで注釈を追加

脚注ブロックは、コンテンツ全体を通して機能する便利な注釈を追加します。任意の段落に対して脚注を追加し、リンクすることができるようになりました。

Image depicting the new Footnotes Block
新しい脚注ブロックで脚注を簡単に追加

詳細ブロックでコンテンツの表示 / 非表示を切り替え

詳細ブロックを使えば、ネタバレを防止したり、Q&A セクションを作成したり、見出しの下に長文を隠すことができます。

Image depicting the new Details Block
新しい詳細ブロックでコンテンツの表示 / 非表示を切り替え

パフォーマンスが向上

WordPress 6.3には、Scripts API の defer および async サポート、画像の fetchpriority サポート等、170以上のパフォーマンスアップデートが含まれています。これらの改善に加えブロックテンプレートの解像度、画像の遅延読み込み、絵文字ローダーにより、訪問者が感じるサイトの読み込み時間が大幅に改善されました。

アクセシビリティは重要な焦点

WordPress 6.3では、プラットフォーム全体で50以上のアクセシビリティの改善が行われ、これまで以上にアクセシビリティが向上しました。改善されたラベル、最適化されたタブと矢印キーのナビゲーション、改善された見出しの階層、管理画面の画像エディターにおける新しいコントロールにより、支援技術を使用している方でもより簡単に操作できるようになりました。

その他のハイライト

画像のアスペクト比を設定

パターンで画像を使う時、アスペクト比を指定してデザインの整合性を高めてください。

気が散らないサイト構築

サイトエディター内で、気が散ることなくデザインできるようになりました。

トップツールバーの再発見

刷新されたトップツールバーには、ネストされたブロックの親ブロックを選択するためのセレクター、複数ブロックを選択した際のオプション、新機能を考慮したインターフェースがタイトルバーに埋め込まれています。

リストビューの改良

更新されたリストビューでは、すべてのコンテンツレイヤーにドラッグ & ドロップし、任意のブロックを削除できます。

パターンでテンプレートを構築

ユニークなパターンを作成し、テンプレート作成を加速しましょう。新しいモーダルでは、パターン選択にアクセスできます。

PHP サポートの変更点

PHP 5のサポートは終了しました。PHP の新しい最低サポートバージョンは7.0.0です。

更新失敗時の安全策

WordPress は、手動アップデートに失敗し、何か問題が発生した場合に、以前にインストールしたプラグインやテーマのバージョンを自動復元するようになりました。


WordPress 6.3の詳細

Learn WordPress では、ハウツービデオやオンラインワークショップなど、WordPress の最新機能の知識をレベルアップするためのリソースを提供しています。

WordPress 6.3 フィールドガイドでは、WordPress での構築や、最新リリースを最大限に活用するための詳細な開発者向けノートをご覧いただけます。機能概要、インストール情報、ファイルの変更点、修正点、アップデートなど、このリリースの技術的な詳細については、6.3のリリースノートをお読みください。

開発者ブログでは、さらに役立つ WordPress コンテンツを提供しています。

WordPress はグローバルなソフトウェアプラットフォーム

61のロケールが WordPress 6.3の90パーセント以上をそれぞれの言語に翻訳しました。コミュニティ翻訳者たちは、より多くの翻訳ができるよう懸命に作業しています。Thank you、gracias、ありがとう、धन्यवाद、ευχαριστώ、WordPress を200の言語で利用できるようにご協力くださっているすべての方に感謝します。

WordPress への貢献

WordPress は、パブリッシングの民主化とオープンソースがもたらす自由を信じています。この考えを支えているのは、ソフトウェアを強化するために協力している人々の大きなコミュニティです。WordPress を作ってくれているすべての人に心から感謝します。

私たちの貢献者コミュニティは、常に WordPress を素晴らしいものにしてきました。プロジェクトが成功し、ソフトウェアが安全で、使いやすく、インパクトのあるものであり続けることができるのは、皆さまのおかげです。Web (と世界) をより良い場所にするためにご協力くださり、本当にありがとうございます !

WordPress.org エグゼクティブ・ディレクター Josepha Haden Chomphosy

WordPress 6.3は、少なくとも52カ国、650人以上の貢献者の情熱と努力の結晶です。このリリースには205人以上の初めての貢献者も含まれています !

6.3リリースチーム

6.3リリースは、立ち上げから開始まで、多くの分野から集まった積極的な貢献者たちによって主導されました。数週間にわたり、彼らはアイデアをつなぎ、問題を解決し、障害を取り除くことで、リリースを軌道に乗せ、前進させ続けました。

6.3 の貢献者

リリースチームを補完しているのは、何百もの機能強化や修正をグローバルな協力体制で提供し、すべての人々のための安定したリリースを保証した、WordPress コミュニティのパワーと能力の証である多様な貢献者グループです。

[訳注: 貢献者一覧は、英語版原文を参照してください。]

WordPress サポートフォーラム

世界中の WordPress ユーザーからの質問に答えてサポートフォーラムに貢献してくれているコミュニティボランティアの方々に感謝します。

今すぐ参加する

WordPress への貢献に魅力を感じたなら、詳細を学び、参加することは簡単です。Make WordPress に集まったチームと、コア開発ブログの製品ロードマップを確認してください。また、対話型ツールを使って、どのチームが自分に適しているかを判断することもできます。

未来に向けて

20年前の5月、WordPress は最初のバージョン0.7をリリースしました。共同創設者マット・マレンウェッグのブログ投稿と、それに続く共同創設者マイク・リトルのコメントから始まった WordPress は、やがて世界で最も人気のある Web パブリッシングプラットフォームへと進化しました。

WordPress ソフトウェアは、強固で多様なユーザーコミュニティのニーズと要望に基づいて繰り返し進化を続けます。今回のリリースは、WordPress 開発ロードマップフェーズ2の完成形です。コミュニティの展望への期待に伴い、すべての努力は6.4に向けられ、その後は、サイト作成と管理体験にパワフルなコラボレーションツールを導入する予定のフェーズ3へと移行します。


6.3の Haiku

A capstone release
Ships tools for building great sites
Collaboration

WordPress 6.3 リリース候補版 3

以下は、Jonathan Pantani が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.3 RC3」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.3 RC3 のダウンロードとテストの準備が整いました!

このバージョンの WordPress は開発段階のものです。本番サイトやミッションクリティカルなサイトで、このバージョンをインストール、実行、または、テストしないでください。 RC3 の確認は、テストサーバー、テストサイトで行うことを推奨します。

WordPress 6.3 のリリースは、1 週間先の2023年8月8日を予定しています。今が正式リリース前にテストできる最後のチャンスです。

このリリースの詳細については、6.3 リリースサイクルの概要、Make WordPress Core ブログの 6.3 関連の記事WordPress 6.3 の新機能、また、録画されたデモをご覧ください。

RC2 からの変更点

2023年7月25日の RC2 リリース以降、GithubTrac で約 14 件の問題が解決されました。6.3 の一般公開に向け、RC3 ではいくつかのバグと、テンプレート取得 (#4940)、子テーマ問題 (#53138) について修正を行いました。WordPress な皆様、テストいただき、ありがとうございました!

開発者と支援者の方は、新機能と改善点に関する詳細な技術情報について WordPress 6.3 総合フィールドガイドを確認してください。

貢献方法

WordPress は、オープンソースソフトウェアであり、その開発に協力・貢献する人々のコミュニティによって成り立っています。以下のリソースでは、技術的な専門知識の有無にかかわらず、WordPress を支援できるさまざまな方法を紹介しています。

テスト用に RC3 をダウンロードする

WordPress 6.3 RC3 は、以下の 3 通りの方法でテストできます:

  • 方法その1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する (「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームを選択) 。
  • 方法その2: RC3 の zip ファイルを直接ダウンロードする。
  • 方法その3: 以下の WP-CLI コマンドを利用する:
    wp core update --version=6.3-RC3

WordPress をバグのない状態にする — テストで協力

問題がないかテストすることは、あらゆるソフトウェアの開発において重要な部分であり、経験の有無に関わらず、誰もが WordPress に貢献できる有意義な方法です。アップグレードプロセスのテストは不可欠ですが、新機能のテストも重要です。

脆弱性を見つける

ベータ 1 から最終リリース候補(RC)までの間、未発表の新しいセキュリティ脆弱性を報告した場合の報奨金が 2 倍になります。HackerOne のページセキュリティ白書で説明されているプロジェクトのセキュリティ慣行とポリシーに従って、責任ある情報開示を行ってください。

テーマ・プラグインを更新する

テーマやプラグインを開発していますか?あなたのプロダクトは、世界中の様々なタイプのユーザーにとって、WordPress の機能と価値を拡張する上で不可欠な役割を担っています。

RC3 でテーマ・プラグインの最新バージョンをテストする最後の機会です。テストを継続し、プラグインの Readme ファイルの「Tested up to」バージョンを 6.3 に更新しましょう。

互換性の問題が見つかった場合は、サポートフォーラムに詳細情報を投稿してください。

WordPress の翻訳に協力する

英語以外の言語を話しますか? ¿Español? Français? Português? Русский? 日本? WordPress の 100 以上の言語翻訳にご協力ください

Haiku

Phase two, soon complete
A monumental release
Then onto six-four.

この投稿に協力してくれた次のコントリビューター達に感謝します: @Meher, @DanSoschin, and @JPantani.

WordPress 6.3 リリース候補版 2

以下は、Meher Bala が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.3 Release Candidate 2」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.3 RC2 のダウンロードとテストの準備が整いました!

このバージョンの WordPress は開発段階のものです。本番サイトやミッションクリティカルなサイトで、このバージョンをインストール、実行、または、テストしないでください。 RC2 の確認は、テストサーバー、テストサイトで行うことを推奨します。

私たちはリリース候補を最終的なリリースの準備が整ったと考えていますが、コミュニティによる追加のテストと使用によって、より良いものにすることができます。

WordPress 6.3 のリリースは、今日から 2 週間先の2023年8月8日を予定しています。

6.3 リリースサイクルの概要、Make WordPress Core ブログの 6.3 関連の記事WordPress 6.3 の新機能、また、録画されたデモをご覧ください。

開発者と支援者の方は、新機能と改善点に関する詳細な技術情報について WordPress 6.3 総合フィールドガイドを確認してください。

RC2 のハイライト

2023年7月18日に RC1 がリリースされて以来、エディターTrac で約 15 件の問題が解決しました。

今回のリリースには、次の注目すべきアップデートが含まれています:

  • 脚注は、投稿リビジョンに伴って復帰、または、復元する (#52686)。
  • 集中執筆モード: サイトエディターに欠けているコマンドを追加 (#52868)。
  • グローバルスタイルのリビジョンで、リビジョンが見つからない場合にテキストを表示する (#52865)。
  • アバウトのページが完成 (#58067)。
  • アバウトのページに「参加する」セクションが追加された (#23348)。
  • Twenty Twenty-One ブロックエディターの iframe にダークモードオプションが復活 (#58835)。
  • メディア編集画面の画像縮尺で、高さの最大値の問題が修正された (#50523)。
  • その他、国際化に関するいくつかの問題が修正された (#58879#58067#58864)。

WordPress 6.3 の機能を試す

問題がないかテストすることは、あらゆるソフトウェアの開発において重要な部分であり、経験の有無に関わらず、誰もが WordPress に貢献できる有意義な方法です。アップグレードプロセスのテストは不可欠ですが、新機能のテストも重要です。

ベータ / RC フェーズ中は脆弱性報奨金が2倍に

ベータ 1 から最終リリース候補 (RC) までの間、未発表の新しいセキュリティ脆弱性を報告した場合の報奨金が2倍になります。HackerOne のページセキュリティ白書で説明されているプロジェクトのセキュリティ慣行とポリシーに従って、責任ある情報開示を行ってください。

WordPress 6.3 RC2 を入手

WordPress 6.3 RC2 は、以下の 3 通りの方法でテストできます:

  • 方法その1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する (「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームを選択) 。
  • 方法その2: RC2 の zip ファイルを直接ダウンロードする。
  • 方法その3: 以下の WP-CLI コマンドを利用する:
    wp core update --version=6.3-RC2

WordPress のプラグイン・テーマ開発者に感謝します

プラグインやテーマを開発していますか?あなたのプロダクトは、世界中の様々なタイプのユーザーにとって、WordPress の機能と価値を拡張する上で不可欠な役割を担っています。

すでに最新のテーマやプラグインを WordPress 6.3 ベータ版でテストしていることでしょう。RC2 でテストを継続し、プラグインの Readme ファイルの「Tested up to」バージョンを 6.3 に更新しましょう。

互換性の問題が見つかった場合は、サポートフォーラムに詳細情報を投稿してください。

WordPress の翻訳にご協力ください

英語以外の言語を話しますか? ¿Español? Français? Português? Русский? 日本語? WordPress の100以上の言語翻訳にご協力ください

RC2 の Haiku

Time is nearly here
WordPress shines thanks to you all
Let’s get testing, dear

この投稿に協力してくれた次のコントリビューター達に感謝します: @Priethor, @AudrasJb, @DavidBaumwald, @DanSoschin, @JPantani, and @Meher.

WordPress 6.3 リリース候補版 1

以下は、Dan Soschin が書いた WordPress.org 公式ブログの記事「WordPress 6.3 Release Candidate 1」を訳したものです。

誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください


WordPress 6.3 RC1 のダウンロードとテストの準備が整いました!

このバージョンの WordPress は開発段階のものです。本番サイトやミッションクリティカルなサイトで、このバージョンをインストール、実行、または、テストしないでください。 RC1 の確認は、テストサーバー、テストサイトで行うことを推奨します。

リリースサイクルのこの部分に到達することは、重要なマイルストーンとなります。私たちはリリース候補を最終的なリリースの準備が整ったと考えていますが、コミュニティによる追加のテストと使用によって、より良いものにすることができます。

6.3 リリースサイクルの概要Make WordPress Core ブログの 6.3 関連の記事WordPress 6.3 の新機能をご確認ください。また、2023年7月20日(木)16:00 UTC(Zoom のリンク)に予定されているライブデモの日程もお忘れなく。WordPress コミュニティに参加して、6.3 の成果とフェーズ 2 の最終章を祝う絶好の機会です。

RC1 のハイライト

多くの WordPress ベータテスターのおかげで、このリリースには ベータ 4 のリリース以来、約 40(エディター)と 80 以上(Trac)のアップデートが含まれています。WordPress な皆さん、その調子です!

今回のリリースには、次の注目すべきアップデートが含まれています:

  • PHPUnit テストのインストール時に WordPress データベースエラーが発生する (#58673)
  • _get_block_template_file 関数を使用して $area 変数を設定する (#52708)
  • Themes の REST API レスポンスで、テーマがサイトエディターをサポートしていることを示す (#58123)
  • bulk_edit_posts() 関数には、アクションフックが必要 (#28112)
  • フォーマットツールバーから既存の脚注を編集できるようにする (#52506)
  • パターン: パターンリストにクライアントサイドのページネーションを追加する (#52538)
  • 抜粋から脚注のアンカーを取り除く (#52518)

ベータ 4 以降に修正された問題の技術的詳細については、下記を参照してください:

6.3 の概要については、主要な機能をまとめたベータ 2 の投稿を参照してください。

6.3 の様々なコンポーネントに関する技術情報については、下記をご覧ください:

上記の開発ノートのまとめ、その他については WordPress 6.3 総合フィールドガイドをお読みください。

WordPress 6.3 の新機能を試す

問題がないかテストすることは、あらゆるソフトウェアの開発において重要な部分であり、経験の有無に関わらず、誰もが WordPress に貢献できる有意義な方法です。アップグレードプロセスのテストは不可欠ですが、新機能のテストも重要です。

ベータ / RC フェーズ中は脆弱性報奨金が 2 倍に

ベータ 1 から最終リリース候補(RC)までの間、未発表の新しいセキュリティ脆弱性を報告した場合の報奨金が 2 倍になります。HackerOne のページセキュリティ白書で説明されているプロジェクトのセキュリティ慣行とポリシーに従って、責任ある情報開示を行ってください。

WordPress 6.3 RC1 を入手

WordPress 6.3 RC1 は、以下の 3 通りの方法でテストできます:

  • 方法その1: WordPress Beta Tester プラグインをインストールして有効化する (「最前線」チャンネルと「ベータ / RC のみ」ストリームを選択) 。
  • 方法その2: RC1 の zip ファイルを直接ダウンロードする。
  • 方法その3: 以下の WP-CLI コマンドを利用する:
    wp core update --version=6.3-RC1

WordPress 6.3 の正式版リリースは、約 3 週間先の2023年8月8日を予定しています。このバージョンのテストへの皆様からのご協力が、このリリースのすべてを最善にします。

WordPress のプラグイン・テーマ開発者に感謝します

プラグインやテーマを開発していますか?あなたのプロダクトは、世界中の様々なタイプのユーザーにとって、WordPress の機能と価値を拡張する上で不可欠な役割を担っています。

すでに最新のテーマやプラグインを WordPress 6.3 ベータ版でテストしていることでしょう。RC1 でテストを完了し、プラグインの Readme ファイルの「Tested up to」バージョンを 6.3 に更新しましょう。

互換性の問題が見つかった場合は、サポートフォーラムに詳細情報を投稿してください。

WordPress の翻訳にご協力ください

英語以外の言語を話しますか? ¿Español? Français? Português? Русский? 日本? WordPress の 100 以上の言語翻訳にご協力ください。また、このリリースをもって 6.3 リリースサイクルの翻訳対象文字列は凍結されます。

RC1 の Haiku

RC1 is here
Hold your applause ‘til the end
Download, test, repeat

この投稿に協力してくれた次のコントリビューター達に感謝します: @DanSoschin, @Meher, and @JPantani.