コメントの承認

コメント承認 (モデレーション) は WordPress の機能のひとつで、サイトオーナーの承認なしにコメントが表示されるのを防ぎます。コメントモデレーションはコメントスパムへの対処として非常に有効ですが、より一般性の高い応用もあります。コメントスパムについてもっと知るには、コメントスパム対策を参照してください。

コメント承認の仕組み

WordPress は、新しいコメントをブログに表示する前にいくつかのテストを行います。これらのテストをパスしなかったコメントは、すぐにサイト上には表示されず、承認待ちとされます。その後、ブログ管理者の手で承認または削除されます。

コメント承認の管理

設定 → ディスカッションの順にクリックし、ディスカッション設定ページからコメント管理をできます。

すべてのコメントを承認待ちにしたい場合は、コメント表示条件管理者の承認を常に必要とするオプションにチェックを入れます。

怪しいコメントを自動的に承認待ちにする一方、問題がないコメントを通過させたい場合は、どのようなコメントが怪しいかを判定するルールを指定する必要があります。ルールは設定 → ディスカッション → コメント承認で指定します。

最初のオプションは、多くのハイパーリンクを含むコメントを承認待ちとすることです。通常のコメントに含まれるリンクはせいぜい1つか2つですが、スパムコメントにはしばしば多数のリンクが入っています。自分がもらったコメントを調べて、承認待ちと判断するリンク数を読者にとって意味のある数値に設定してください (参考: バージョン1.5.2とおそらく他のバージョンでは、コメントの承認リンク数に数値を入れず空白のままにしておくと、すべての匿名コメントが承認待ちとなります。ディスカッションオプションで制限設定していなくてもです)。

第二のオプションは、承認待ちキーワードを指定して、コメントにキーワードのいずれかが含まれる場合、承認待ちとするものです。キーワードは大きなテキストエリア (コメントモデレーション の右下にあります) に、一行に一つずつ改行で区切って指定します。デフォルトでは空欄となっています。承認待ちキーワードには、スパムワード、下品な言葉、IP アドレス正規表現等を入れることができます。

新しいモデレーションキーを追加する場合、以前のコメントをチェックしてその有効性をテストすることをおすすめします。「モデレーションキーを含むテキストボックスの下にあるモデレーションリストに対して過去のコメントを確認する」というリンクを使用しするだけです。こうすることで、WordPress に対して以前のコメントを確認し、新しいキーセットの下でモデレーションのフラグが付けられるコメントを確認するように要求します。

コメントブラックリストボックスは、コメント承認待ちボックスとほぼ同じように使いますが、キーワードにマッチしたコメントをすぐに削除し、管理者に通知しないという点が異なります。そのため、本当のコメントが通知なしに削除されてしまわないよう、充分注意してください。

ブラックリストにしない理由

コメントスパムに対して、「ブラックリスト」手法を用いるブログプログラムがあります。この場合、ブラックリストに掲載されている単語またはドメインを含むコメントは拒否されます。

WordPress はなぜこの方法を用いないのでしょうか? コメントスパムに対処するとき、私たちは、まず害を及ぼさないことを保証することにしました。

ブログはコミュニケーションのためであり、コミュニケーションを阻害するものはメディア (ブログ) にとって有害です。私たちは、コメント承認待ちキーワード (ブラックリストの一種) に一致するコメントを拒否するのではなく、承認待ちにします。このやり方なら、もし正規のコメントが誤ってフィルタリングされた場合でも、ブログ投稿者が確認して返答できます。

もちろん、サイトが承認待ちのコメントであふれ返る可能性もあります。このような場合に備えて、多くのコメントをできるだけ素早く処理する仕組みを用意しました。これに関してさらなる情報と資料は、コメントスパム対策を参照してください。

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