WordPress の歴史

WordPress は、エレガントでアーキテクトされた個人向けのパブリッシングシステムへの欲求から生まれました。PHP と MySQL をベースに構築され、GPL に基づいてライセンスされています。これは b2/cafelog の公式な後継として受け継いでいます。WordPress は現代的なソフトウェアですが、そのルーツと開発は 2001 年にさかのぼります。成熟して安定した製品です。 ユーザーエクスペリエンスとウェブスタンダードに焦点を当てることで、他のどのツールとも異なるツールが作成できることを願っています。

また、セキュリティ、バグ修正、安定性のための改良を加えた様々なポストローンチバージョンもあります。詳細は WordPressリリースアーカイブをご覧になるか、バージョンの告知記事を確認してください。


2024年のリリース: 6.5

Version 6.5 (Regina): (>700人のコントリビューターによる貢献) 有名なジャズバイオリニスト、Regina Carter のダイナミックな多才さにインスピレーションを得た WordPress 6.5“Regina” をご紹介します。受賞歴のあるアーティストであり、ジャンルを超えたジャズ教育者として名高い Regina は、クラシック音楽の技術的な基礎とジャズに対する深い理解により、バイオリンで可能な範囲を大胆に超える演奏で知られています。 

2023年のリリース: 6.2, 6.3, 6.4

バージョン 6.4 (Shirley): (>600人のコントリビューターによる貢献) 象徴的なジャズアーティスト Shirley Horn にちなんで名付けられた WordPress 6.4“Shirley” をご紹介します。彼女の独特の声とピアノとの並外れたつながりにより、彼女は同世代を代表するジャズミュージシャンの1人となりました。ワシントン D.C. のジャズシーンから国際的な舞台へとホーンが歩んだ道程は、彼女の献身と忍耐の証です。彼女の影響は伝統的なジャズの枠をはるかに超え、境界を打ち破り、世界中の聴衆を刺激しました。

バージョン 6.3 (Lionel): (536人のコントリビューターによる貢献) 著名なアメリカのジャズ アーティスト、Lionel Hampton にちなんで名付けられた WordPress 6.3“Lionel” をご紹介します。ジャズのビブラフォン奏者、ピアニスト、パーカッショニストとして多作だったハンプトンは、Charles Mingus からQuincy Jones まで、偉大なミュージシャンたちとハーモニーを奏で、また、同名の Lionel Hampton Orchestra のバンドリーダーとして名声を博しました。彼の芸術性と慈善活動は、グラミー賞、Hollywood Walk of Fame の星、そしてアメリカ国民芸術勲章で認められています。

バージョン 6.2 (Dolphy): (600人のコントリビューターによる貢献) WordPress 6.2“Dolphy” へようこそ。この名前は、木管楽器のジャズの達人で、マルチ楽器奏者の Eric Allan Dolphy Jr にちなんで付けられました。Dolphy は、ジャズ界でバスクラリネットを有名にし、フルートの地位を確立し、アルトサックスの語彙を拡張したことで高く評価されています。大陸をまたいだキャリアの中で、彼の芸術性は即興の限界を押し広げ、アンサンブルワークや、Charles Mingus や John Coltrane のような尊敬されるアーティストとのパートナーシップにおいて最前線に立っていました。

2022年リリース: 5.9, 6.0, 6.1

Version 6.1 (Misha): (800人のコントリビューターによる貢献) ジャズ アンサンブル奏者で作曲家の Mikhail “Misha” Alperin にインスピレーションを得た WordPress 6.1リリースの “Misha” をご紹介します。サイト所有者と管理者は、安定性、パフォーマンス、使いやすさの多くの強化機能を最大限に活用するために、今すぐアップグレードしてください。さらに、WordPress コンテンツ作成者は、執筆とデザイン体験の向上に向けた一連の新機能を活用できます。

Version 6.0 (Arturo): (500人のコントリビューターによる貢献) グラミー賞を受賞したジャズミュージシャン、Arturo O’Farrill にインスピレーションを得た “Arturo” と WordPress 6.0をご紹介します。約1,000の機能強化とバグ修正を盛り込んだ、2022 年の 2 回目のメジャー リリースがリリースされました。サイト所有者と管理者は、今日から多くの安定性、パフォーマンス、使いやすさの機能強化を最大限に活用するためにアップグレードする必要があります。WordPress コンテンツ作成者は、執筆とデザイン体験の向上に向けた一連の新機能を活用できます。

Version 5.9 (Joséphine): (624人のコントリビューターによる貢献) フルサイト編集機能が導入され、WordPress 管理画面でサイト全体を管理できるようになりました。新しいデフォルトのブロックテーマである Twenty Twenty-Two では、サイトエディターから提供されるさまざまなビジュアルオプションが紹介されています。新しいナビゲーションブロックでは、ユーザーの画面サイズに合わせて調整される、常にオンのレスポンシブメニューが提供されます。より優れたブロックコントロール、新しいパターンディレクトリ、改良されたリストビュー、より優れたギャラリーブロックが、公開フローに対する新しい調整を補完し、より速く、より多くの情報を伝えるのに役立ちます。

2021年のリリース: 5.7 5.8

バージョン 5.8 (Tatum): (530人のコントリビューターによる貢献) ブロック機能が、ブロックウィジェットエディターとカスタマイザーの両方に登場しました。クエリループブロックは、指定したパラメータに基づいて投稿を表示することが可能です。また、おなじみのブロックエディターを使って、コンテンツを格納するテンプレートを編集することもできます。なお、このリリースでは Internet Explorer 11 のサポートが終了していますので、ご注意ください。WordPress 5.8 では、WebP 画像のサポートも追加されています。

バージョン 5.7 (Esperanza): (481人のコントリビューターによる貢献) この新しいバージョンでは、色関連の機能を拡張しました。エディターでは、これまでコードを書くかプロを雇うかしないとできなかったいくつかの作業ができるようになりました。最もよく使うブロックのコントロールを、必要な場所に配置しました。簡単にできるレイアウト変更も、さらに簡単にできるようになりました。

2020年のリリース: 5.4 5.5 5.6

バージョン 5.6 (Simone): (605人のコントリビューターによる貢献) アイデアを自由に表現し、具現化する無数の方法を提供します。全く新しいデフォルトテーマをキャンバスに、ブロックのコレクションがどんどん増えています。言葉で描く。写真で描く。音で描く。または豊かな埋め込みメディアで表現する。

バージョン 5.5 (Eckstine): (809人のコントリビューターによる貢献) WordPress には、スピード、検索機能、セキュリティの改善が追加されました。ブロックエディターも、ブロックパターン、インライン画像の編集、新しいブロックディレクトリなど、多くの改善があります。また、このリリースでは、REST API、ダッシュアイコン、環境変数など、開発者向けにも大きな変更が加えられました。

バージョン 5.4 (Adderley): (595人のコントリビューターによる貢献) 最高の画像で投稿やページを生き生きとさせ、Web のトップサービスからの豊富な埋め込みメディアを使用して訪問者を惹きつけ、エンゲージメントを維持する方法がさらに追加されました。このバージョンでは、管理ダッシュボードと サイトのフロントエンド内のあらゆる場所で速度が向上しました。

2019年のリリース: 5.1 5.2 5.3

バージョン 5.3 (Kirk): (711人のコントリビューターによる貢献) WordPress 5.0 で導入されたブロックエディターを拡張および改良し、新しいブロック、より直感的なインタラクション、アクセシビリティの向上を実現しました。エディターの新機能により、デザインの自由度が高まり、レイアウトオプションやスタイルのバリエーションが追加され、デザイナーはサイトの外観を完全に制御できます。また、このリリースでは、Twenty Twenty テーマが導入され、ユーザーにより多くのデザインの柔軟性とブロックエディターとの統合が提供されます。

バージョン 5.2 (Jaco): (389人のコントリビューターによる貢献) 構成の問題や致命的なエラーを特定して修正するための、より強力なツールが追加されました。サイトの開発者と自分でサイトを管理する人々の両方にとって、これらのツールは、必要なときにサイトに関する適切な情報を取得するのに役立ちます。

バージョン 5.1 (Betty): (552人のコントリビューターによる貢献) 特にエディターのパフォーマンスを向上させることによって、磨きをかけることに重点を置きました。さらに、このリリースでは、サイト管理者と開発者にとって重要なツールをいくつか備え、より優れた、より高速で、より安全な WordPress への道が開かれます。

2018年のリリース: 5.0

バージョン 5.0 (Bebo): (432人のコントリビューターによる貢献) ショーケーステーマ “Twenty Nineteen” と、新しいブロックベースのエディターが導入されました。これまでのエディターは、クラシックエディターとしてサポートが維持されることになりました。コミュニティは合計37の言語をサポートする為にリリースを翻訳しました。

2017のリリース: 4.8 4.9

バージョン 4.9 (Tipton) (443人のコントリビューターによる貢献) ユーザー体験に重点を置き、公開前にデザインの下書きを保存してレビューや変更を行える機能を導入しました。複数のデザイナーが進行中の変更を無視するのを防ぐためにデザインロックが導入されました。また、管理者体験内でのコード構文チェックとエラーレポートも導入されました。Gutenberg プロジェクトへの貢献者とテスターの公式な呼びかけが行われました。

バージョン 4.8 (Evans): (346人のコントリビューターによる貢献) 新しいウィジェット (画像、動画、音声、リッチテキスト) が多数追加されました。リンクの追加では、テキストのグループに枠線を設定することで、不一致を防ぐことができるようになりました。WordPress イベントの最新情報が管理者用ダッシュボードに表示されるようになりました。開発者向けの機能強化として、アクセシビリティの向上、API の導入、プラグインによるエディターのポータブル化が行われました。

2016のリリース: 4.5 4.6 4.7

バージョン 4.7 (Vaughan) (482人のコントリビューターによる貢献) ビデオヘッダーのサポートを含む最新の要素 (スターターコンテンツを含む) を備えた新しいテーマとともに登場しました。新しいカスタマイザー機能により、ライブプレビューで CSS を編集できます。REST API エンドポイントにより、機械可読な外部アクセスが可能になり、サードパーティとのやり取りが強化されます。ページテンプレート機能がすべての投稿タイプに開放されました。一括操作もカスタムオプションのサポートにより拡張されました。カスタマイザーは、下書きの自動保存をサポートするために引き続き拡張されました。このリリースではコントリビューターの数が大幅に増加したため、WordPress にとって興奮のリリースでした。

バージョン 4.6 (Pepper) (272人のコントリビューターによる貢献) キャッシュされた包括的なサイトクエリーにより、マルチサイトの速度が大幅に向上し、ネットワーク管理者の体験が向上しました。テーマの追加、有効化、プラグインの更新が1画面で処理できるようになりました。ブラウザーのローカル下書き保存が導入されました。また、ネイティブフォントもオペレーティングシステムから使用できるようになり、速度が向上しました。

バージョン 4.5 (Coleman) (298人のコントリビューターによる貢献) インラインリンクが追加され、カスタマイザーに書式設定ショートカットとレスポンシブプレビューが追加され、モバイル、タブレット、デスクトップでのプレビューできるようになりました。さらに、カスタム ロゴのサポートが追加され、速度向上のためのスマートな画像サイズ変更と、ヘッダーとフッターからの依存スクリプトのスクリプト読み込みの改善も行われました。

2015のリリース: 4.2 4.3 4.4

CMS Critic Award の “Best CMS for Personal Websites” を受賞。

CMS Critic Awards – 2015 Winners

バージョン 4.4 (Clifford) (471人のコントリビューターによる貢献) レスポンシブな画像、埋め込み可能な投稿、新しいデフォルト テーマ “Twenty Sixteen” が追加されました。WordPress 投稿に oEmbed サポートが追加され、豊富なプレビューと表示が可能になり、5つの新しいプロバイダー (Cloudup、Reddit Comments、ReverbNation、Speaker Deck、VideoPress) も追加されました。開発者向けの改善点には、REST API 構造の統合、コメントのクエリーの改善、タームメタデータ、コード内でのより予測可能な追加のインタラクション機能のための2つの新しいオブジェクト (タームとネットワーク) が含まれます。

バージョン 4.3 (Billie) (246人のコントリビューターによる貢献) ビルトインサイトアイコンのサポートが追加され、ビジュアルエディターに書式設定のショートカットが導入されました。カスタマイザーからライブメニューのプレビューが利用できるようになりました。セキュリティのためにパスワードプロセスが改善され、管理パネルのリストビューも改善されました。

バージョン 4.2 (Powell) (283人のコントリビューターによる貢献) emoji サポートを追加し、拡張文字サポートを追加し、データベースのエンコーディングを utf8 から utf8mb4 に切り替えました。プラグインの更新は、リロードせずに1ページから動的になりました。2つの新しい oEmbed プロバイダーが追加されました (Tumblr、Kickstarter)。テーマの切り替えは、カスタマイザーから利用できるようになりました。このバージョンには、開発者クエリーの改善も含まれています。

2014のリリース: 3.9 4.0 4.1

バージョン 4.1 (Dinah) (283人のコントリビューターによる貢献): 集中執筆モードの更新、設定画面からの言語インストール(Google Noto フォントファミリーをサポートしている40言語に切り替え可能)、美しい新しいデフォルトテーマ “Twenty Fifteen” が導入されました。開発者向けの改善点として、複雑なメタデータを条件にするクエリーロジックのサポートが含まれました。

バージョン 4.0 (Benny) (275人のコントリビューターによる貢献): メディアライブラリやプラグインのインストール画面にグリッド表示が導入されました。
Twitter や YouTube などの埋め込みコンテンツのプレビューが、コンテンツの作成時のエディター内からでも利用可能になりました。エディターのソースコードも改善され、より簡単にエディター体験ができるようにコンテンツに合わせてエディターが拡大するなど改善されました。プラグインのセクションは、より詳細に表示されるよう強化され、より良い検索体験を提供するようになりました。

バージョン 3.9 (Smith) (267人のコントリビューターによる貢献): メディアのエクスペリエンスを改善し、ライブウィジェットとヘッダープレビューを導入しました。ビジュアルエディターは、速度、アクセシビリティ、モバイルでの使用のために改善されました。画像とメディアの改善には、デスクトップからのドラッグ&ドロップ操作による画像のアップロード機能の追加、画像編集の機能強化が含まれています。オーディオとビデオのプレイリストのサポートが追加され、エディター内からのギャラリープレビューも追加されました。テーマは、「外観」セクションから閲覧できるようになりました。

2013のリリース: 3.6 3.7 3.8

バージョン 3.8 (Parker) (188人のコントリビューターによる貢献): “Twenty Fourteen” と呼ばれる新しい雑誌スタイルのデフォルトテーマを導入しました。管理パネルは、新鮮でモダンな外観と、新しいベクターアイコンで完全にオーバーホールされました。管理者のエクスペリエンスに適用するために、管理画面の配色も利用可能になりました。ウィジェットのセクションも、簡単に使いやすくするために合理化されました。

バージョン 3.7 (Basie) (211人のコントリビューターによる貢献): メンテナンスとセキュリティアップデートの自動更新、より強力なパスワードメーター、言語サポートの強化、言語ファイルの自動インストールを導入しました。

バージョン 3.6 (Oscar): “Twenty Thirteen” と呼ばれる新しいデフォルトテーマ、組み込みのオーディオとビデオのサポート、動的でスケーラブルなリビジョン、改善された自動保存と投稿の閲覧制限が導入されました。オーディオとビデオの改善には、オーディオとビデオの埋め込みのネイティブサポート、組み込みの HTML 5 メディアプレーヤー、メタデータ(ID3 タグなど)をサポートするための新しい API、既存の oEmbed プロバイダーである Spotify、Rdio、SoundCloud の拡張が含まれています。

2012年のリリース: 3.4 3.5

バージョン 3.5 (Elvin): 新しい「メディアマネージャー」と、モバイルファーストに焦点が当てられた新しいデフォルトテーマ “Twenty Twelve” を導入しました。写真のアップロードや、ギャラリー作成のフローにも焦点が当てられました。 管理ダッシュボードでは、高解像度グラフィックスを搭載した Retina 対応ディスプレイ用の UI が追加されました。

バージョン 3.4 (Green): テーマに、カスタマイザーとプレビュー機能を導入し、テーマのリビジョンを適用する前にテストと確認が可能になりました。メディアライブラリが拡張され、画像を使用してカスタムヘッダーにデータを入力したり、画像の高さと幅を選択したりできるようになりました。画像キャプションは、HTML をサポートするように改善されました。今回のリリースでは、Twitter の「ツイート」URL をエディタに記述すると、綺麗に表示されるようになりました。XML-RPC、カスタムヘッダー API、WP_Query のパフォーマンス向上など、開発者向けに多くの改善もありました。

2011年のリリース: 3.1 3.2 3.3

Infoworld の “Bossie award for Best Open Source Software” を受賞。

バージョン 3.3 (Sonny): ウェルカムメッセージや、各機能のポイント紹介など WordPress を、より初心者にとって優しいシステムにしました。改善点としては、ドラッグ&ドロップ操作が可能な新しいアップローダー、共同編集サポートの改善、ナビゲーションとツールバーの改善、iPad やその他のタブレットのタッチサポートの改善などが含まれています。

バージョン 3.2 (Gershwin): 高速化・軽量化した、この WordPress のバージョンでは、最低要件を PHP 5.2.4 と MySQL 5.0.15 にアップグレードし、HTML 5 に完全対応させた “Twenty Eleven” と呼ばれるデフォルトテーマを導入しました。ダッシュボードのデザインが刷新され、以前に紹介した「管理者バー」に「投稿の追加」などの項目が追加されました。投稿画面には、集中執筆モードが導入されました。コメントの承認(モデレーション)画面が、承認の要求・返信などのために改善されました。更新処理が合理化された結果、安定性が追加し、より速くなりました。

バージョン 3.1 (Reinhardt) (180人以上のコントリビューターによる貢献): 投稿フォーマットと管理バーが導入されました。画面右上に「表示オプション」が追加され、編集インタフェースが簡素化されました。再設計されたリンクワークフローが追加され、既存の投稿や固定ページをより簡単に操作できるようになりました。インポート / エクスポートシステムが見直され、投稿者・ユーザーの割当て、バグの修正がされ、カスタムタクソノミー処理やカスタムフィールドに関連したクエリーの実行を可能、それに伴う多くのクエリーも改善されました。

2010年のリリース: 3.0

digitalsynergy の “Hall of Fame CMS category in the 2010 Open Source を受賞。

バージョン 3.0 (Thelonious) (218人のコントリビューターによる貢献): メジャーリリースです。カスタム投稿タイプが導入されました。また、カスタムタクソノミーの簡素化されました。カスタマイズしたメニューの管理機能が追加され、ヘッダーと背景のカスタマイズの為に新しいAPIも追加されました。これまでの「Default」テーマと異なり、オープンなテーマの試みとして “Twenty Ten” と呼ばれる新しいデフォルトテーマが開発・導入されました。複数サイトの管理を可能にする “WordPress MU” の機能が、マルチサイトと改名し、WordPress のコアの一部として統合されました。テーマ開発者向けに、ファイル編集をせずに背景、ヘッダー、ショートリンク、メニュー、投稿タイプ、タクソノミーのカスタマイズや実装を可能にする新しい API が導入されました。状況に応じたヘルプを追加する為の率先が開始されました。

2009年のリリース: 2.8 2.9

Open Source CMS Awards の “Overall Best Open Source CMS” を受賞。

WordPress Wins CMS Award

バージョン 2.9 (Carmen) (140人以上のコントリビューターによる貢献): 画像編集、ゴミ箱 / 元に戻す機能、プラグインの一括更新、サードパーティプロバイダのコンテンツをシームレスに統合する為に oEmbed のサポートを導入した開発集約的なリリースでした。バッチ更新の互換性の大幅な改善、コメントフレームワークの強化、エディターのアップグレード、ユーザーのプロフィール、登録と自動化の改善、複数の投稿にまたがるギャラリー機能の使用方法の紹介がされました。抜粋、スマイリー(顔文字)、HTTPリクエスト、ユーザーのプロフィール、著者リンク、タクソノミー、SSLサポート、タグクラウド、query_posts、WP_Query のフックとフィルターの改善もありました。

バージョン 2.8 (Baker): 組み込みのテーマインストーラー機能が導入されました。新ウィジェットAPI機能を含め、テーマ、ウィジェット、タクソノミー、全体的な速度の改善が行われました。スタイルとスクリプトに関する大幅な改良が行われ、ドラッグ&ドロップでの操作も改善されました。管理画面内のテーマエディターおよびプラグインエディターに、CodePress による構文強調表示・関数参照機能が組み込まれました。管理者画面にオプションが追加され、プラグインによるメニューの位置変更や、使用されている項目と他の項目をフィルタリングするなどのカスタマイズが可能になりました。

2008年のリリース: 2.5 2.6 2.7

Infoworld の “Best of open source software awards: Collaboration を受賞。

バージョン 2.7 (Coltrane): 管理ツールをよりカスタマイズ可能にするために管理UIを再設計し、使いやすさを向上させました。管理画面には自動アップグレードや組み込みプラグインのインストールが追加され、投稿には先頭固定表示が追加されました。コメント機能には、スレッド / ページング / 返信、新しいAPI、一括管理、インラインドキュメントが導入されました。

バージョン 2.6 (Tyner): バージョン 2.5 に基づいて構築されました。投稿のリビジョン機能が導入されました。Press It 機能が廃止され、Press This 機能に変更されました。夏の間にバージョン2.5 を使用してユーザビリティ調査が行われた結果、新しいデザインとレイアウト(愛情を込めて Crazyhorse と呼んでいます)のプロトタイプが開発され、次のリリースに繋がりました。

訳者注: Crazyhorse の命名は、ニール・ヤングのロックバンド(アメリカ)から名付けられたようです。ここでも WordPress の機能に、バージョンネーム同様、ミュージシャンの名前が付けられています。

バージョン 2.5 (Brecker): Happy Cog によって新しい管理UIデザインとなり、ダッシュボードにウィジェットシステムが導入されました。またショートコードAPIも導入されたリリースとなりました。

2007年のリリース2.1 2.2 2.3

バージョン 2.3 (Dexter): タグ付け、更新通知、綺麗な URL、新しいタクソノミーシステムが提供されました。WordPress コアの更新通知が導入され、ユーザーは新しいバージョンがいつ利用可能になったかを、より正確に追跡できるようになりました。jQuery のバージョンが更新され、速度が向上しました。正規 URL の修正が追加されました。新しい $wpdb->prepare() 構文のサポートされたことで、より安全な MySQL クエリーが可能になりました。

バージョン 2.2 (Getz): Atom フィードがサポートされました。またフィルタ処理が最適化され、プラグインの処理速度が向上しました。ウィジェット機能の導入により、プラグインで機能拡張を行う基盤が提供されました。プラグインの有効化時に保護機能が追加され、有効化される前にエラーチェックがされるようになりました。データベースの照合制御と、多くのコードのリファクタリングもこのリリースの一部です。

バージョン 2.1 (Ella): 新しいユーザーインターフェイス、自動保存 (リビジョン)、スペルチェックなどの新しい機能が導入されました。拡張機能として、ビジュアルとコードのエディターの切り替え機能、固定ページをフロントページとして設定する機能、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」機能を追加、インポートとエクスポート機能の改善(XML形式のサポート)、パスワード保護されたページ機能の追加などが行われました。MySQL クエリーについては、積極的な最適化とリライトが行われました。その他の開発者向けの追加としては、新しいフックや API の追加、言語翻訳の改善、pseudo-cron (wp-cron のベースとなったもの)のスケジューリング機能などがありました。

2005年のリリース: 1.5 2.0

バージョン 2.0 (Duke): 永続的なキャッシュ、新しいユーザー権限システム、新しいバックエンドUIを導入しました。WYSIWYGの編集が可能になり、インライン画像、ビデオ、ファイルのアップロードを含むコンテンツを作成するエクスペリエンスが向上しました。 投稿のプレビュー機能により、サイトで公開する前に投稿を確認できるようになりました。プラグインフックが拡張され、プラグイン開発者による機能拡張が可能になりました。テーマ関数 (functions.php) が、プラグインと同様、コードでテーマを拡張するために導入されました。

バージョン 1.5 (Strayhorn): 複数のテーマサポート機能と静的ページの機能が導入されたことで、コンテンツ・マネジメント・システムとした WordPress の地位を確立しました。管理画面のインターフェイスも一新され、ダッシュボードが導入されました。新しくデプロイされたテーマシステムを拡張して利用する方法を紹介する新しいテーマ (デフォルト) が利用可能になりました。何百ものフックが利用可能になり、WordPressのコア部分にプラグインを統合できるようになりました。WordPressプラグインリポジトリが、プラグイン開発者とユーザー間のコラボレーション環境を可能にするために作成されました。

2004年のリリース: 1.0  1.2

バージョン 1.2 (Mingus): プラグインの導入、階層的なカテゴリのサポート、OPML 形式のインポートとエクスポート、試験的に言語の導入サポートなどが行われました。自動サムネイル作成、複数の ping 更新サービスとパスワード暗号化のような機能もハイライトされていました。

バージョン 1.0 (Davis): ブラウザ上でのインストール、検索エンジンのパーマリンク、複数のカテゴリのサポート、インテリジェントなアップグレードプロセス、他のシステムから WordPress に移行するためのインポート機能の強化をもたらした公式の 1.0 でした。管理者エクスペリエンスには、投稿やコメントの編集、および将来的に改善予定の他の多くの機能のサポート追加が開始されました。

2003年のリリース:  0.7 (初版)

バージョン 0.7: Matt MullenwegMike Little が b2 を フォークし、WordPress として作成しました。

この初版のリリースでは、テクスチャエンジン、リンクマネージャ、XHTML 1.1準拠のテンプレート、新しい管理インターフェイス、手動での抜粋と新しいテンプレートを実行する機能が含まれていました。

2001年

Michel Valdrighi が b2 cafelog を立ち上げました。

原文

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