サポート » その他 » GPL Version 2のテーマのフッターのキャッチコピーは消してよいのか

  • とあるテーマの利用規約について、作者に問い合わせてみたところ、
    「GPL Version 2 (http://www.gnu.org/licenses/gpl-2.0.html)」
    でライセンスされています。

    ダウンロードしたファイル内にある当方で作成した部分については、
    全て GPL ライセンスです。

    また内部で使用している一部のライブラリは MIT でライセンスされています。

    GPL Version 2 は WordPress 本体と同じライセンスですので、
    そちらも参照してください。

    と返事が返ってきました。これは、つまり、①フッターのキャッチコピーをしてはいけないということでしょうか??②改変後の配布も不可??③改変後の配布のときもフッターのキャッチコピーをしてはいけない・・・??④改変したものを売ってはいけない??
    ということなのでしょうか???どこまでOKなのか、分かりません。どうか、お教えてください。よろしくお願いいたします。

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  • 結論だけ書くと

    • 改変は自由
    • 再頒布の場合はGPLを継承する必要がある(改変の有無にか変わらず可)
    • その販売も可

    です。
    (もしこれらを許可しないような記述があった場合、それはライセンス違反なのでその旨を作者のかたにお伝えください。)

    トピック投稿者 ogupo

    (@ogupo)

    そうだったのですか!!??
    それでは、GPLライセンスに加入すると損ではないですか??

    新参で、よく分からないのですが、
    GPLライセンスに加入することで、GPL所属のWordPressのテンプレートを改変することができる。また、この話題にしているテンプレートも、あるテンプレートをもとに改変して作られたと考えてよろしいのでしょうか??

    そうでなければ、情報教材として売られているテーマの説明がつきませんよね・・・。

    テーマからそれてしまうのですが、追加で回答をお願いしてよろしいでしょうか??

    モデレーター のむらけい (Kei Nomura)

    (@mypacecreator)

    ogupoさん

    WordPressにおいては

    GPLライセンスに加入すると損

    ではなく、

    GPLライセンス(または互換性のあるライセンス)を採用しなければならない

    ことになっています。好きに選べるわけでなく、義務だと思ってもらってよいです。

    ですので、たとえば「このテーマを購入して、使用できるのは1サイトのみ」などの制限をつけることはGPL違反行為となります。

    「なぜWordPressは無料で利用できるのか」
    という質問を受けることが良くありますが、その理由のひとつがこのGPLライセンスや、オープンソース・ソフトウェアの理念にあります。

    オープンソースとは、言葉通り、ソースコードを公開して配布すること自身に価値を置いている。ソースコードを公開すると、世界中の誰もが自由にオープンで分散した開発に参加可能となり、その方がずっと素晴らしいイノベーションが生まれるはずだという思想に基づいた考え方だ。

    引用元「オープンソースとは何か 1998年10月1日[コンセンサス]より

    WordPressをはじめとするオープンソース・ソフトウェアは、ソースコードを誰でも自由に見られ、改造や改善することができます。これによって発展を遂げてきました。

    オープンソースのプロダクトを使って利益を得ることは全く悪いことではありませんが、元の製品のライセンスには従わないといけないというのが最低限のルールです。

    「情報教材として売られているテーマ」についての詳しい言及はここでは避けますが、そういったテーマは厳密に言えばルール違反ですし、少なくともこういった公式のフォーラムなどでのサポートは受けられないことになっています。

    長くなってしまうので、GPLライセンスについてはぜひ以下のページをご一読ください。

    また、当フォーラムの過去ログにもGPLについての質問・回答が多数ありますのでお時間があればぜひ読んでみてください。

    なお、

    GPLライセンスに加入することで、GPL所属のWordPressのテンプレートを改変することができる。また、この話題にしているテンプレートも、あるテンプレートをもとに改変して作られたと考えてよろしいのでしょうか??

    という記述についてですが、GPLは上述の通り「加入」するものではありません。WordPressの派生物である以上、おのずとGPL互換ライセンスになる「はず」です。

    また、そのテンプレートが必ずしも「別のテンプレート」を改変して作られたものだとは限りません。ただし、WordPressの関数が少しでも使われている以上(というかWordPress本体がないと意味を成さないですし)、「WordPressの派生物」とみなされます。

    トピック投稿者 ogupo

    (@ogupo)

    Hinaloe様、mypacecreator様、まずは、超ご丁寧な説明ありがとうございます。

    間違った解釈をしてしまっては、いけないので、今一度ご確認させていただいてよろしいでしょうか??

    つまり、特に利用規約がなく、GPLライセンスを自身も行使するのであれば、元のテンプレートを少しでも改変した場合、最悪、それを本人の許可なく、フッターのコピーライトを自分の名前やサイトにしてもよいし、別名にして二次配布してもよいし、SNSボタンなどの画像など、一部だけを拝借することもしてもよいということでしょうか??

    https://xeory.jp/rule-2/

    下記は著名なWord Pressテンプレート「Xeory」の利用規約から抜粋した文です。
    ======================================
    権利の帰属

    当テンプレートのPHP部分に関しましてはGPLとしておりますが、画像、HTML、CSS、Javascriptなどの著作権は加工の有無を問わず当社に帰属します。
    =====================================
    本件で話題にしているテンプレートとは無関係のものですが、特に、こういった具体的な表記がされた利用規約が存在していない上で、ダウンロードしたのであれば、最初に申したようなことが、許されるということなのでしょうか??

    今一度、ご回答お願いできますでしょうか??

    改めてHinaloeさんやmypacecreatorさんからコメントがつくと思いますが…

    オリジナルのテーマ作者から GPLv2 だと回答をもらったのですよね。それなら「特に、こういった具体的な表記がされた利用規約が存在していない」部分は GPLv2 に従う必要があります。

    GPLv2 を和訳したものが読めます。
    http://www.opensource.jp/gpl/gpl.ja.html

    [追記]ogupoさんがキャッチコピーを消して大丈夫ですし、それを配布するのも大丈夫です。しかしogupoさんが改変した後のテーマの配布を受けた人がソースコードを入手して改変できる(無料で)ようにしなければなりません。そのための GPLv2 です。

    他者のサイトから画像や、文章を借用するのは、他人の家で勝手に写真を撮ってくるのと同じで、してはいけないように、HTMLやCSSの書き方にもプログラマーそれぞれに癖があり、著作物に属する場合がありますね。

    引用された規約からの抜粋では、当テンプレートを使うなら、そのまま使いなさい、部分的に取り出して使うことは加工の有無にかかわらずいけません。と言っているわけです。
    その記載があるので、当フォーラムでは「Xeory」テーマに関しては扱わない(扱えない)わけです。

    モデレーター のむらけい (Kei Nomura)

    (@mypacecreator)

    GPLに沿っているかどうかと、著作物にあたるかどうかはまた別の話なのですが…。

    あまり特定のプロダクトについて言及するのは避けたいところですが、流れ上「Xeory」というテーマが出てきましたのでこれを参考に説明させてもらうと

    当テンプレートのPHP部分に関しましてはGPLとしておりますが、画像、HTML、CSS、Javascriptなどの著作権は加工の有無を問わず当社に帰属します。

    これについては、GPLに反していることにはなりません。
    PHP部分は「WordPressの派生物」ということでGPLにする必要がありますが、それ以外の部分はその限りではありません。

    こういった、「PHP部分はGPLだけど他は違う」みたいなライセンスの付け方をしているテーマは「スプリットライセンス」と呼ばれたりしますが、こういったテーマを、先に議論になった「GPLに反するテーマ(購入したら1サイトしか使っちゃダメというようなもの)」と一緒にしてはいけません。
    前者は正しい理解のもとでスプリットライセンスを選択しており、後者はライセンス知識がないか、故意に守っていないか、という大きな違いがあります。

    なお、先の書き込みでもご紹介したWordPress公式ブログの下記ページの最後に、以下のように明記されています。

    日本語 « テーマも GPL ライセンス — WordPress

    画像や CSS が GPL であることは法的には必須ではありませんが、これらがなければかなりテーマに制限ができてしまいます。CSS や JavaScript のまったくない WordPress を想像できますか?この理由により、WordPress.org では今まで通り 100% GPL ライセンスであるか、GPL に互換性のあるライセンスのものだけをホスティングします。

    WordPressコミュニティとしては、「画像やCSSをふくめたすべてのファイルをGPLにしてくれているプロダクトを応援します」というスタンスです。

    つまりスプリットライセンスを採用している例示のテーマは法規面では特段問題はないのですが、100%GPLではないため、たとえばこういった公式のフォーラムでのサポートの対象外となったり、そういったテーマを公開・販売・宣伝している人はWordCampなどの公式イベントのスタッフやスピーカー、スポンサーになる資格を失ったりすることになります。

    「部分的に取り出して使うことが禁じている」から一概にNG、ということではないのですが、「Xeory」のようなテーマが当フォーラムのサポート外になるのは、GPL違反ではなく、スプリットライセンスであるためです。

    ==
    なお、GPLライセンスは「プロダクトを配布」する際に問題になるもので、世の中のWebサイト、つまり、サイトは一般公開されているけれどテーマとしては配布されていないものから勝手に画像やコードなどを取ってきて良いという話にはなりません。それはGPLライセンスとは別問題です。

    ==
    話を元に戻しますが、そもそもの

    ①フッターのキャッチコピーをしてはいけないということでしょうか??
    ②改変後の配布も不可??
    ③改変後の配布のときもフッターのキャッチコピーをしてはいけない・・・??
    ④改変したものを売ってはいけない??

    つまり、特に利用規約がなく、GPLライセンスを自身も行使するのであれば、元のテンプレートを少しでも改変した場合、最悪、それを本人の許可なく、フッターのコピーライトを自分の名前やサイトにしてもよいし、別名にして二次配布してもよいし、SNSボタンなどの画像など、一部だけを拝借することもしてもよいということでしょうか??

    に関しては、すべてOKとなります。
    ※マナーというかモラル的なレベルの話として、「この(*サイトではなく)テーマの作者は私」と誤解されるような記載や使い方はすべきではないでしょうが。

    ただし、

    GPLでは、すべての複製に適切な著作権表示を載せることを要求しています。

    https://www.gnu.org/licenses/old-licenses/gpl-2.0-faq.ja.html#IWantCredit

    とありますので、もし再配布する際はご自身の著作者表記を入れ、さらに元の作者さんのプロダクトのフォークである旨を記載しておくのが無難でしょう。再配布せずに、自分のサイトとして使うだけならとくに問題にはなりません。

    ===
    (※脚注)ここでは単に「GPL」と書いてますが、「GPL v2」ですね。v3はv2と互換性がないので要注意

    トピック投稿者 ogupo

    (@ogupo)

    なるほど、ようやく、わだまかまりが解けました。

    Hinaloe様、mypacecreator様、gblsm様、熊本地震東区避難所75日目様、非常にわかりやすくご丁寧なご解説ありがとうございました。

    改変後のテーマについては配布するのかわかりませんし、まして、本人に許可をもらうのかもわかりません。

    しかし、もし配布する機会があれば、GPLライセンスにのっとり、無償でかつ、改変、二次配布可能な状態で公開したいと思います。

    また、何か機会があればよろしくお願いいたします。

    それでは、失礼いたしました。

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