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  • もう解決マークがついていますので、このコメントを目にするかどうかはわかりませんが……。
    ちょっとだけ補足。

    先日ご紹介させて頂いたのは「引っ越し」をテーマにした場合になります。
    「バックアップ」となると、また話は別。

    バックアップということはインポートは「別サーバー」ではなく「同サーバー」が対象ということになると思いますので、WordPressのエクスポートデータによる復旧はやや困難となってくるかと思います。
    どこがややこしくなってくるかというと……。

    「すべて」を対象にした場合には添付メディア情報もXML形式でエクスポートされているが、現在の所「WordPress Importer」では添付メディア情報のインポートはできない。
      ⇒引っ越しによる別サーバーからのインポートならば、「Download and import file attachments」にチェックを入れることでデータベースに添付メディア情報をインポートすることが出来る。
      ⇒添付メディア情報をインポートする場合にはFTPでメディアをアップする必要なし。(WordPress側で自動的に画像などを引っ越し元からコピーしてくる)

    ↑この部分。
    別サーバーからの引っ越しなどの場合にはコピー元とコピー先のメディアフォルダが別になるので特に問題はないのですが、バックアップからの復旧となるとコピー元とコピー先のメディアファイルが同じ……ということになってしまいます。
    「Download and import file attachments」にチェックが入っていると、WordPressはコピー元から対象メディアをコピーし、コピー先に対象メディアをペーストしようとします。
    その時にコピー先に対象メディアと同名のメディアを発見すると連番付きの別ファイルとしてペーストを試みます。同時に記事内のメディアへのリンクや「wp_posts」に保存されるデータも全て連番付きのファイル名に書き換えてインポートしてしまいます。
    (例 media.png ⇒ メディアフォルダにmedia.pngとmedia-2.pngという2つのファイルが存在する状態になる)
    「Download and import file attachments」にチェックを入れずにインポートすればこのトラブルは回避できるのですが、そうすると今度はWordPressのメディアライブラリにメディアが登録されずにインポートされることになります。
    メディアライブラリにメディアが登録されていない状態であっても、ブログ上のメディアが表示されなくなってしまうわけではないので、この点が気にならないのであれば特に問題はありません。

    以上のことから。
    「バックアップ」が目的の場合にはWordPressのエクスポート&インポート機能はあまりお勧めできません。
    WordPressの「バックアップ」にはMySQLのエクスポートを使うかWP-DBManagerなどのバックアッププラグインを利用されることをお勧め致します。

    かつてWordPressのエクスポート&インポート機能ではpost_idが振り直されるということもありましたが、現在はpost_idが引き継がれたままインポートされるようになっています。

    2の方法で引っ越す場合、手動で様々な箇所を適宜変更する必要がありますが、1の方法ではWordPress側で自動的に修正して新しいDBに取り込んでくれます。

    どちらの方法も一長一短ですので、一概に「こちらが良い」とは言えません。
    主な特徴を下記に列挙してみますので、ご自分の環境に合わせて選んでみて下さいね。

    ※WordPressのエクスポート&インポート機能の特徴

    • 引っ越し元と引っ越し先のDB接頭語が違っても問題なし。
    • 引っ越し元と引っ越し先とでドメイン名が変わっていてもWordPress側でインポート時に修正してくれる。
    • 「wp_terms」と「wp_term_taxonomy」それに「wp_comments」「wp_commentmeta」「wp_postmeta」などはインポート時にIDが自動的に1から振り直されるが、「wp_posts」についてはIDの振り直しはなされない。(post_idは引き継がれる)
    • WordPressのエクスポートには「すべて」の他に「投稿記事」「固定ページ」「コメントフォーム(Contact Form 7使用時)」「カスタム投稿」など個別にXML形式でエクスポートすることが可能だが、カテゴリー&タグ情報やカスタムメニューそれに「wp_posts」に保存されるプラグイン情報(例:Easy Admin Color Schemesのカラー情報)などについては「すべて」を対象にしないとエクスポートできないので注意が必要。
    • 「すべて」を対象にした場合には添付メディア情報もXML形式でエクスポートされているが、現在の所「WordPress Importer」では添付メディア情報のインポートはできない。
        ⇒引っ越しによる別サーバーからのインポートならば、「Download and import file attachments」にチェックを入れることでデータベースに添付メディア情報をインポートすることが出来る。
        ⇒添付メディア情報をインポートする場合にはFTPでメディアをアップする必要なし。(WordPress側で自動的に画像などを引っ越し元からコピーしてくる)
    • 「WordPress Importer」でのインポート作業では一時的にwp_postsとwp_postmetaが使用される。
    • エクスポート&インポート対象はDBでいえば、「wp_commentmeta」「wp_comments」「wp_postmeta」「wp_posts」「wp_terms」「wp_term_relationships」「wp_term_taxonomy」。

    ※DBから直接エクスポート&インポートして引っ越し

    • DB接頭語が違う場合にはインポート前にエディタなどを使用して手動で変更しておく必要あり。(それほど手間ではない)
    • 引っ越しによりドメイン名が変わってしまう場合にもあらかじめ手動で必要箇所を変更しておかないとリンク切れを起こしてしまう可能性あり。
        ⇒いっそ「wp_usermeta」と「wp_users」それに「wp_options」についてはインポートせずに引っ越し先で新たに設定し直す……という手もあり。
        ⇒場合にもよるが記事内から画像のリンクやブログ内リンクを「http://」で張っている場合には修正がやや面倒……かも。(まぁエディタの一括置き換え機能を駆使すればいいだけ……なのだが……)
    • DBの扱いに慣れているなら、こちらの方が楽。(あっという間に引っ越し完了できる)

    少しでもこのコメントが参考になれば幸いです。

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