FSE プログラムのテスト募集 #11: サイト編集の探索
以下は、annezazu が書いた Make WordPress.org Test チームブログの記事「FSE Program Testing Call #11: Site Editing Safari」を訳したものです。
誤字脱字誤訳などありましたらフォーラムまでお知らせください。
これはフルサイト編集アウトリーチプログラムの11回目の募集です ! この実験的なプログラムについての詳細情報は FAQ をご覧ください。程よく楽しんで参加するために、Make Slack の #fse-outreach-experiment チャンネルへ参加してください。今後のテストの案内や役立つ投稿などを共有できるはずです。
フルサイト編集テストのアイデアの提案を歓迎します。すべてのアイデアは、現在のプロジェクトの優先順位と照らし合わせ、もっとも効果的と判断されたものが実行されます。アイデアは、Slack チャンネルで直接共有するか、私 (@annezazu) にメッセージを送ってください。
概要
すぐにテストを始めたい方は、次章の「テスト手順」に進んでください。
今回のテスト募集は、WordPress 5.9 のリリース前に行われる最後のテスト募集です。このテストに参加することは、リリース前にウェブ上の多くの人々のエクスペリエンスを向上できるため、素晴らしく、そして、非常にインパクトのあるものです。このテスト募集の最大限の活用を目的として、以下のテスト手順は、テストが進むにつれ、またリリースサイクルが進むにつれ、変更される予定です。例えば、テスト開始時には TT1 の使用を推奨しますが、テスト終了時には Twenty Twenty-Two を推奨する予定です。現時点でのテストの概要を紹介します。
ブロックテーマテンプレートとテンプレートパーツ編集 UI
これまでサイトエディターのテスト募集を何度か行ってきましたが、ご存知のように、より洗練され、スケールダウンした形でブロックテーマ内のテンプレートやテンプレートパーツを管理するため、WordPress 5.9 まで延期されました。凝縮された閲覧ツールと管理画面の「外観」の下の新しい配置は、これまでのサイトエディターの完全なエクスペリエンスとは異なって感じられるでしょう。
スタイルインターフェース
WordPress 5.8 では一貫したスタイルシステムの基礎が築かれましたが、WordPress 5.9 では、様々なスタイルプロパティを直接操作できる美しいユーザーインターフェースを導入します。この作業に関して、「グローバルスタイル」というプロジェクト名を聞いたことがあるかもしれません。これまでも、グローバルスタイルプロジェクトに関連する仕組みのひとつである「theme.json」のテスト募集を行ってきましたが、スタイリングそのものを取り上げるのは今回が初めてです。現在、このインターフェースでは、2つの大きなデザイングループ「ブロック」と「要素」が表示されます。「要素」は、グローバルに、あるいは複数ブロックに渡ってスタイリング可能なものを表しています (「テキスト」、「リンク」、「キャプション」など)。つまり、サイト全体のタイポグラフィや、ボタンブロックのユニークな配色を同じインターフェイスで簡単に変更できます。
パターンエクスプローラー
ブロックパターンが増えてきている中、パターン間の移動を容易にし、希望のパターンをすぐに見つけられるよう、新しいエクスプローラーモーダルがリリースされました。この機能は、将来的にパターンディレクトリと統合するための基礎となります。テスト手順では、この新しい体験を簡単に探索します。
Twenty Twenty-Two
Twenty-Twenty-Two は、長い歴史を持つデフォルトテーマの中でも、特徴ある最新のテーマです。初めてのブロックテーマであり、さまざまなサイト編集ツール用に作られています。そのため、今回のテスト募集では、このテーマを使用してテストし、結果を報告することが推奨されています。この革新的なデフォルトテーマについてはこちらをご覧ください。
テスト環境
このテスト募集は、最新かつ最高のプログラムでのテストを目的としているため、テストが進み、リリースサイクルが進むにつれて、調整されます。
以下は、この文書で紹介するすべてのテストを実行するために必要な、テスト環境の設定手順です。すでに準備できている場合は、次章の「テスト手順」に進んでください。
- WordPress の最新バージョンをインストールしたテストサイトを使用してください。執筆時点では 5.8.2 です。本番サイトは使用しないでください。
- 「プラグイン」 > 「新規追加」から Gutenberg をインストールし、有効化します。すでにインストールされている場合は、Gutenberg 12.0 以上であることを確認してください。
- 「外観」 > 「テーマ」 > 「新規追加」で TT1 Blocks テーマをインストールし、有効化します。
- 好きな画像をアイキャッチ画像にした記事をいくつか作成します。または、別のテスト用に作成された Gutenberg のデモコンテンツ をダウンロードし、「ツール」 > 「インポート」にあるWordPress インポーターを使ってインポートします。デモコンテンツの使用方法については、こちらのレッスン も参考にしてください。
- サイトの管理画面に移動します。
- 「外観」の下に「エディター (ベータ)」というタイトルのナビゲーション項目が表示されているはずです。表示されていない場合は、正しく設定されていません。ここで詰まった場合は、この投稿にコメントするか、#fse-outreach-experiment で助けを求めてください。
原則として、各手順では最新バージョンを使用してください。また、この記事が公開された後にバージョンが変更されている可能性があることにも注意してください。
テスト手順
ホームページのカスタマイズ
- 管理画面で「設定」 > 「表示設定」に移動し、「ホームページの表示」で「最新の投稿」を選択します。
- 「外観」 > 「エディター (ベータ)」を選択します。ホームページを表示するテンプレートが開かれます。
- ホームページを好みに合わせて自由に変更してください。ナビゲーションブロックを追加したり、投稿タイトルブロックのフォントサイズを変更したり、投稿のアイキャッチ画像ブロックにデュオトーンフィルターを追加したり、ブロックを削除したり、ブロックを追加したり等々。
- 好みに合わせて編集できたら、「保存」をクリックして、指示に従います。
スタイルの設定
- 左上の「W」メニューをクリックしてダッシュボードに戻り、「外観」 > 「スタイル」に進むか、右上のスタイルアイコンをクリックして、スタイルインターフェースにアクセスします。
- 4つのセクション「タイポグラフィ」「色」「レイアウト」「ブロック」(個々のブロック用) を自由にカスタマイズできます。例えば、「色」 > 「パレット」 > 「+」マークをクリックすると、コンテンツ全体で使用する独自のカラーオプションを追加できます。
- 好みに合わせて編集できたら、「保存」をクリックして、指示に従います。
ボタンパターンの追加とレイアウトコントロールの使用
- ブロックインサーターを開き、「パターン」タブに切り換えます。
- 「参照」オプションを選択し、「ボタン」セクションに移動し、「シンプルな行動喚起 (CTA)」パターンを選択してください。
- 追加できたら、「+」オプションを使用して2番目のボタンを追加してください。
- 次に、親のボタンブロック全体を選択し、サイドバーの設定を開き、自由にレイアウトを編集します。こちらの動画 も参照してください。
- 変更を保存します。
アーカイブテンプレートへのデュオトーンフィルターの追加
- 左上の「W」メニューをクリックし、エディターの下から「テンプレート」を選択して、「新規追加」 > 「アーカイブ」を選択し (現在、ここから一般的なテンプレートは作成できません)、タイトルを「デュオトーンテンプレート」とします。
- コンテンツに、投稿のアイキャッチ画像ブロックを追加し、デュオトーンフィルターを追加します。
- 自由にブロックを追加し、変更を保存します。
- 左上の「W」メニューをクリックしてダッシュボードに戻り、「投稿」 > 「投稿一覧」を選択します。
- アイキャッチ画像を含む投稿を開き、サイドバーの「テンプレート」で「アーカイブ」を割り当てます。こちらの動画も参照してください。
- 投稿を保存して、表示し、デュオトーンフィルターが適用されていることを確認してください。
ヘッダーの編集
- 管理画面に戻り、「外観」 > 「エディター (ベータ)」から、ヘッダーテンプレートパーツを選択します。必要であればリスト表示を使用してください。
- リストビューの縦の3点リーダーを選択するか、ブロックツールバーで「header を編集」を選択します。フォーカスしたテンプレートパーツモードに移行します。
- テンプレートパーツに変更を加えます。ナビゲーションブロックにアイテムを追加したり、サイトタイトルのサイズを変更する等々。両側のドラッグハンドルを移動すると、異なる画面サイズでのヘッダーの表示を確認できます。
- 変更を保存します。
注意する点:
- どこかでクラッシュしませんでしたか ?
- 保存した際、正しく保存できましたか ?
- 不足する機能はありませんでしたか ?
- テストで困った点、イライラした点はありませんか ?
- テストで楽しかった点、いいねと思った点はありますか ?
- もっと編集が楽になるには何があればよいですか ?
- エディターで作成したページは、サイトで表示された場合にマッチしますか ?
- 携帯デバイスや、小さな画面サイズでのコンテンツの見た目はいかがですか ?
- 現在のワークフローにどんな影響を与えると思いますか ?
- キーボードだけで動作しましたか ?
- スクリーンリーダーだけで動作しましたか ?
フィードバックをお願いします (2021年12月7日まで)
この投稿にコメントでフィードバックをお願いします。あるいは、Gutenberg の GitHub リポジトリディレクトリ に issue を作成いただくのでも構いません。GitHub にフィードバックした場合は、以下にリンクを貼ったコメントを残してください。誰かが同じ問題を報告している場合でも、是非、あなたの体験を追記してください。体験に取り組んでいる私たちが何を改善すべきか包括的な洞察を与えてくれます。
Props to @kellychoffman: このテスト募集のレビューを助けてくれたことに対して
変更履歴
2021/11/10: Gutenberg 11.9 RC4 で手順を変更
2021/11/12: Gutenberg 11.9 で手順を変更
2021/11/13: WordPress 5.8.2 で手順を変更
2021/11/24: Gutenberg 12.0 で手順を変更。参照コンポーネント周辺の語句を変更、フィードバック締切を12/7まで延長
#fse-outreach-program, #fse-testing-call, #full-site-editing