フルサイト編集
「フルサイト編集」(Full Site Editing、FSEとも) の大きな目標は、投稿やページだけでなくサイト内のあらゆる部分に対する、ブロックの使い慣れた体験と拡張性をもたらす機能の提供です。フルサイト編集は、このビジョンを実現する Gutenberg 内の様々なサブプロジェクトを包括するプロジェクト名とも考えられます。フルサイト編集プロジェクトには、サイトエディター、グローバルスタイル、多数のサイト、投稿、ページ固有のブロック、クエリブロック、ナビゲーションブロック、テンプレート、ブロックテーマなどがあります。主要な機能を簡単に説明します。詳細については、こちらを参照してください。
- サイトエディター: 様々なテンプレート、テンプレートパーツ、スタイルオプションなどを直接編集し、ナビゲートする、一体化した体験
- テンプレート編集: 投稿やページが使用するテンプレートを直接、編集、変更、作成する、コンパクトな編集体験
- ブロックテーマ: ブロックで構成されたテンプレートを使用して構築されたテーマのフルサイト編集への対応。詳細は後述。
- スタイリング: 3つのレベル (「ローカルブロック」、「テーマのデフォルト」、「グローバルな変更」)でスタイルの変更を可能にする機能
- テーマブロック: テンプレートタグを使用した従来のテンプレートで可能なすべてを実現する新しいブロック (例: 投稿者ブロック)
- ブラウジング: テンプレートやページなどサイト編集体験における様々なエンティティ間を移動する機能
- ナビゲーションブロック: 構造、デザインの療法でサイトナビゲーションメニューを編集できる新しいブロック
- クエリブロック: 従来の WP_Query を再現した新しいブロック。機能が追加され、さらにカスタマイズも可能
その他にもナビゲーションエディターやウィジェットエディターのようプロジェクトもあります。これらは従来のテーマをブロックフレームワークに適応し、フルサイト編集への足がかりとして機能することを目的とします。フルサイト編集とは別のプロジェクトですが、最終的により多くの人がより多くの場所でブロックを使用できるようにする目的は同じですので、注目の価値があります。
試してみる
何かを学ぶための最良の方法は、まず遊んでみることです。プラグインディレクトリから Gutenberg プラグインをインストールし、テストサイトでブロックテーマを有効にしてください。TT1 Blocks テーマをお勧めします。このテーマは、テーマディレクトリにある、開発チームが参照しているテーマです。その他のテーマを見つけるには、full-site-editing feature タグを使用してディレクトリを検索してください。
参加する
現在実行中の FSE アウトリーチプログラム でテストの呼びかけが行われています。フルサイト編集をテストし、新機能を学習するには最良の方法です。
- WordPress Slack の #fse-outreach-experiment に参加してください。
- テスト募集 に参加し、テスト結果をフィードバックしてください。
- フルサイト編集機能のセットアップとテストの詳細については、FSE テスト手順 を参照してください。
ブロックテーマ
Gutenberg プラグインを使用していれば、ブロックテーマを実行、テスト、開発できます。ブロックテーマは、ブロックから構成されたテンプレートを使用して構築されたテーマです。追加の詳細についてはブロックテーマの概要 を参照してください。
- ブロックテーマの内容を確認するには、ブロックテーマの作成 チュートリアルを参照してください。
- たとえば、WordPress/theme-experiments リポジトリを参照すると、上述した TT1 Blocks のソースコードを含む、いくつかのブロックテーマがあります。
- ブロックテーマの雛形を作成するには、theme-experiments リポジトリの
empty-theme.php
スクリプトを使用してください。実行し、いくつかの質問に答えると、テーマを作成できます。
❯ git clone https://github.com/WordPress/theme-experiments
❯ cd theme-experiments
❯ php new-empty-theme.php
Please provide the following information:
Theme name: TestTheme
Description: A theme to test
Author: Marcus Kazmierczak
Theme URI: https://github.com/mkaz
Your new theme is ready!
生成したディレクトリを wp-content/themes
ディレクトリにコピーすると、サイトエディターを使用してテーマを構築し、拡張できます。
テンプレートとテンプレートパーツ
テンプレートとテンプレートパーツに関する、フロントエンドでのレンダーや、バックエンドでの編集の内部詳細については、テンプレートのアーキテクチャドキュメント を参照してください。
theme.json
テーマ設定の定義においては、テーマのサポートフラグや代替手段を増やす代わりに、新しく theme.json
ファイルが使用されています。
theme.json のドキュメント を参照してください。
最終更新日: