VVV のインストール
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概要
Varying Vagrant Vagrants は、WordPress の開発にフォーカスしたオープンソースの Vagrant 設定です。VVV は MIT ライセンスです。
VVV は、テーマやプラグインの開発だけでなく、WordPress コアへの貢献にも最適です。
この記事では、Mac、PC、または Linux コンピューターに VVV をインストールする手順を説明します。
VVV の公式な説明については、VVV 公式ドキュメントをご覧ください。
コントリビューターデイの開催
WordCamp でコントリビューターデイを開催する場合、コントリビューターデイのセットアップスクリプトを使用する必要があります。会議室の無線 LAN 上でローカル環境をセットアップすると、すべての人に問題が発生する可能性があるため、スクリプトは事前にビルドされたバージョンを生成します。
このビルド済みバージョンは、説明書とコントリビューターデイに必要な完全な環境が付属しています。これを USB メモリにコピーして、コントリビューターデイ当日の最初に配布します。USB メモリの内容物だけで、すべてのプロセスをオフラインで実行できます。
VVV コントリビューターデイ USB ドライブジェネレータに関する情報はこちら
VVV のインストール
VVV は、Vagrant と VirtualBox の両方 (または類似のもの) の最新版がインストールされていることが必要です。
Vagrant は、「開発環境を構築・配布するためのツール」です。VirtualBox などの仮想化ソフトウェアと連携し、ローカル環境でサンドボックス化された仮想マシンを提供します。
1. VirtualBox のダウンロード
VirtualBox サイトのダウンロードページに移動します。Vagrant と同様、OS によってダウンロードできるパッケージが異なります。自分に合ったものを選んでください。
OS によってインストーラパッケージのサイズが異なるので、ダウンロードに数分かかる場合があります。ダウンロードが完了したら、インストーラを実行します。
2. Vagrant のダウンロード
Vagrant サイトのダウンロードページに移動します。Mac OS X や Windows など、お使いの OS に応じてさまざまなダウンロードパッケージが用意されています。Linux であれば、32bit と64bit の Debian と CentOS のディストリビューションが用意されています。自分に合ったものを選んでダウンロードしてください。
OS によってインストーラパッケージのサイズが異なるので、ダウンロードに数分かかる場合があります。ダウンロードが完了したら、インストーラを実行します。
3. VVV のインストール
公式の VVV のインストール方法はこちらをご覧ください。
4. VVV のスタート
- コマンドプロンプトで、VVV がインストールされているディレクトリに移動します。このディレクトリのパスは、ターミナルにフォルダーをドラッグ & ドロップすることで、すばやく入力できる場合があります。Windows の場合、管理者権限で実行する必要があります。
- VVV 環境を
vagrant up --provision
で起動します。 - 魔法が起こるまで、しばらくお待ちください。初回実行時は、ローカルマシンが必要なファイルをダウンロードするため、しばらく時間がかかる可能性があります。
- ローカルマシンの hosts ファイルを正しく変更するために、管理者または
su
パスワードが必要な場合がありますので、スクリプトが終了まで確認してください。 vagrant
コマンドでsudo
を使用しないでください。
プロビジョニングスクリプトの実行が完了したら、ブラウザで http://vvv.test にある VVV ダッシュボードにアクセスします。VVV が作成したすべてのサイトのリストと、他の管理に関連したツールへのリンクが表示されるはずです。
- http://one.wordpress.test/ 標準的な WP インストールで、プラグインの構築やテストなどに便利です。
- http://two.wordpress.test/ 2番目の標準的な WP インストールで、プラグインの構築やテストなどに便利です。
5. Trunk とメタ環境を有効化する
また、デフォルトで無効になっている環境が2つあります。
- http://trunk.wordpress.test/ svn ベースの WordPress コア trunk 開発セットアップで、コントリビューターデイ、Trac チケット、パッチ、一般的なコア貢献などに便利です。
- http://wpmeta.test WordPress.org や WordCamp に貢献するためのサイト集です。
これらを有効にするには、vvv-custom.yml
を開き、目的のサイトの skip_provisioning: true
を見つけて、true
を false
に変更します。ファイルを保存して、vagrant reload --provision
を使って、変更を適用するために再ビジョニングします。これは実行に時間がかかります。
また、追加のサイトを設定できます。その方法はこちらをご覧ください。
6. GitHub リポジトリの作成 (オプション)
GitHub でのプルリクエストはフィードバックを受けたり、パッチを共有したりするのに便利な方法です。プルリクエストの URL に「.diff
」を追加すると、GitHub が diff ファイルを返してくれるので、それを Trac チケットに添付できます。Trac のチケットのコメントにプルリクエストへのリンクも追加できます。現在、develop.git.wordpress.org
の Git リポジトリのクローンは GitHub に存在しないので、自分でセットアップする必要があります。
- VVV をセットアップする (上記参照)。
- VVV で、
vagrant ssh -c /srv/www/wordpress-trunk/bin/develop_git
によって SVN リポジトリと Git リポジトリを入れ替えます。 - GitHub 上に空の「wordpress-develop」を作成します (この名前は好きなものをつけてください)。
- 次のコマンドを実行して、この新しいリポジトリをオリジンリモートとして設定します。
cd ...vvv/www/wordpress-trunk/public_html && git remote set-url origin https://github.com/YOURNAME/wordpress-develop.git && git remote add upstream git://develop.git.wordpress.org/
. - master ブランチをチェックアウトします。
git checkout master
- 作業したい Trac チケット (例: 12345) にもとづいて、feature ブランチを作成します。
git checkout -b trac-12345
- 修正のコミットを追加して、
git push
します (GitHub のパスワードを再入力することを防ぐために、Git で GitHub パスワードをキャッシュするも参照してください)。 - GitHub にアクセスし、
master
ブランチへのプルリクエストをオープンします。 - 作成したプルリクエストの URL をコピーして WordPress Trac の新しいコメントに貼り付けて、フィードバックを求めます。パッチの diff を添付するのが理想的ですが、これはプルリクエストの URL に「
.diff
」を追加するだけです。例: https://github.com/xwp/wordpress-develop/pull/61.diff
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