より良いスピーカーになる
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ファシリテーター:時間があれば「より良いスピーカーになる」と「優れたスライドの作成」を通しで読んでください。時間がなければスライドにあるクイックノートだけでも読むか、後で自宅で読むようスピーカーに伝えてください。
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このセクションの内容
- 話す練習
- やること、やってはいけないこと
- 緊張を抑える
- 質疑応答の対応
- 講演後にフィードバックを受ける
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話す練習
より良いスピーカーになるためにできる最も重要なことは、練習することです!鏡の前で、友達の前で、または人でいっぱいの部屋の前で話すほど、より落ち着いて、より良く話せるようになります。 Skype、Zoom、またはその他の電話会議ソフトウェアを使ったインターネット上で友人と話をすることもできます。
自分でビデオ録画することもできます。話しているときにあなたがとってしまう癖についてメモを取り、それを減らす練習をします。
練習するときは、時間を計ってください。あなたが (聴衆に向かって) 声を出して話すとき、あなたの話がどれくらい長いか短いかに驚くかもしれません。そしてあなたの話がどれくらいかかるかを知ることは重要です。
話すことを練習する機会を探している場合は、近くにトーストマスターズがいないか探してみてください。彼らは支援団体の前で話す多くの機会を提供し、改善するコツや道具を与えてくれます。
小規模なミートアップでも練習できます。 WordPress meetup は WordCamp の練習に適しています。WordPress meetup でも大きいと感じる場合は、WordPress について関心がある小規模の関連ミートアップを探してみてください。
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より良いスピーカーになるためにやること、やってはいけないこと
どれだけ人前で話す経験があっても、常に改善の余地があります。ここでは、改善に役立ついくつかのやること、やってはいけないことを挙げています。
やること:
- ゆっくり話してください。多くのスピーカーは早く話過ぎます。話が遅すぎると文句を言う聴衆はほとんどいません。文と文の間で間を開けてください。不自然に感じるかもしれませんが、聴衆にとっては非常に自然に見えるでしょう。
- 水を用意して飲んでください。ほとんどのイベントはスピーカーに水を提供しますが、水が提供されない時に備えて手元に水を準備してください。自分の話すペースが速すぎると感じたとき、水を飲むことは自分でペースを遅くするのにとても良い方法です。飲み物を飲むにはまるで永遠に時間がかかるように感じるかもしれませんが、観客は気にしません。
- 声の調子を変えてください。これは練習すれば簡単になります。単調に話すことを望まないなら、トーンにいくらかの変化をつけてください。
- 聴衆全体を見てください。できれば聴衆とアイコンタクトを取ってください。聴衆の一部だけを見るのではなく、部屋全体を見渡すよう注意してください。ここでのコツの1つは、大勢の聴衆の複数のセクションで好意的な表情の顔を見つけて、一巡するように1人ずつ話しかけることです。
- 聴衆があなたの声が聞こえることを確認してください。マイクまたは声が十分大きいかどうかわからない場合は、聴衆にあなたの声が聞こえるかどうか聞いてください。もしもあなたの声が小さくて聞こえないなら、後ろの人に手を挙げてもらうよう頼んでください。
- 手を腰より上に保ちます。こうすることで自然に身振りしていることに気付くでしょう。
- 呼吸することを忘れないでください。
- 原稿なしで練習してください。緊張を和らげるためにメモを持ちたい場合でも、原稿なしで練習すると、自分の思考の流れに沿うように話の内容を組み立てるのに役立ちます。あなたはすでに自分の主題を知っていますから原稿や台本を言葉通りに記憶しようとするのを避けてください。これにより、話がより自然になり、台本から離れて話せて気分が良くなります。
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やってはいけないこと:
- コーヒーを飲みすぎないでください。あなたはすでに緊張に悩まされています。その上にコーヒーで落ち着きを無くさないでください !
- 観客に背を向けないでください。スライドで何かを指し示す必要がある場合は、顔を聴衆に向けたままにしてください。
- 「えーっと」のようなつなぎ言葉を使用しないでください。この癖は自分では気づかないかもしれないのでリハーサルで友人に指摘してもらうか、自分で録画してメモを取ってください。つなぎ言葉の癖を止めるため少し息をするか、水を一口飲んでください。
- スライドや原稿を直接読まないでください。必要な場合は原稿を確認する程度にして、少しだけでもアドリブを加えてください。
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緊張を抑える
誰もが人前で話すと緊張します。それは人間であることの現れです。実際、緊張するのは生まれつきのものなのです。私たちの穴居人の祖先が5対以上の目で一度に見られる時、それはおそらく彼らが死の淵にある時でした。私たちはいまだに、人々の集まりの前に立っているときに全員が私たちを見ているのを見ると、同じように反応します。
聴衆はあなたの味方だということを忘れないでください。彼らはあなたが成功することを望んでいます。彼らがあなたの立場なら彼らも緊張しています。実際、あなたが緊張していると認めても構いません。みんな同じ気持ちでしょう。
あなたの緊張を和らげるためにできるいくつかのポイントを紹介します:
- 練習!練習すれば本当にラクになります。練習すればするほど、原稿を知り、自信を持つことができます。
- 睡眠。よく休んでいれば、より良く話せるでしょう。前の晩、必要以上のネットや交流の衝動は抑えてください。
- 運動。緊張エネルギーを取り除く最良の方法は燃やすことです。生理学的に、あなたが緊張する理由は、あなたを飲み込んでしまう敵と戦うか逃げるためのエネルギーとアドレナリンを持つためです。ランニングや他の何らかの運動をすることは、その緊張エネルギーを燃やし、あなたの体に危険が終わったことを確信させる素晴らしい方法です。
- 呼吸する。緊張すると、胸で浅い呼吸をする傾向があります。これは、戦いや逃避のための身体の準備の一部であり、実際に重要な酸素の一部を脳から奪います。長くゆっくりと腹で呼吸すると、心が落ち着き、頭が冴えます。呼吸してください。
- ステージに上がる前に
- 話し始める前にステージにいるときに
- 話している間頻繁に
- 快適な服装。身体にぴっちりした服は決して役に立ちません、何を着てもかまいませんが快適なものを選んでください。
- 話す前に時間をかけてください。こうすることで、落ち着いて、心の準備ができます。散歩に行ったり、お気に入りの音楽を聴いたり、原稿を調べたり、ちょっと深呼吸をしたり。
- 演壇を確認してください。話をする前に時間を見つけて講演する部屋を確認してみてください。
- 自分自身の機材を使ってください。自分のノートパソコンやクリッカーなどを使えばより落ち着いて操作できます。自分の機材を使用しない場合は、早めにシステムで原稿を投影し自由に操作できることを確認してください。
- 別の人格を受け入れてください。これは自分自身になるなという意味ではなくスピーカー版の自分自身になるという意味です。たとえば、緊張すると手を使って話す傾向がある場合、それを受け入れスピーカーとしての人格の一部にします。大人数のグループの前に立つと違った振る舞いをするでしょう。それをそのまま受け入れてください。戦ってはいけません。
- 興奮してください。緊張は実際には興奮であるかもしれません。興奮を感じることと不安を感じることの間に化学的な違いはなく、身体の状態は同じです。そのため、緊張していると思う場合は緊張の向きを変え、興奮しているだけだと思うよう試みてください。
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質疑応答の対応
多くの講演では、最後に聴衆による質疑応答セッションが行われます。
時間配分
何を自分に期待しているかを主催者に事前に尋ねてください。講演のリハーサルをするときは時間配分を心がけ、もしあなたが質疑応答に対応するよう期待されていれば、そのための時間を十分とれるよう時間が割り当てられていることを確かめてください。
質疑応答にどれくらいの時間を費やすべきですか ? 主催者が指定していない場合、通常はセッション全体の長さによります。一般に、10〜20分で十分です。たとえば、プレゼンテーション全体が45分の時間帯を占める場合、プレゼンテーションに35分、質問に10分を想定します。
ところどころでの質疑応答
講演の最後ではなく、講演の途中で質問を受けることを好む人もいます。あなたの好みを聴衆に前もって知らせ、もしも部屋の大きさあるいは講演の録音のため質問にマイクを使用するのであれば、質疑応答の進め方について会場の進行管理者に注意することを忘れないでください。
質問をお願いすることを忘れないでください!
質疑応答を最後にまとめて行う場合は、講演が終わったら忘れずに質疑応答をしてください ! 忘れないためには、講演の最後に感謝を述べ、質問をお願いするスライドを追加してください。
質問の内容を聴衆に繰り返し話してください
聴衆がマイクを使わない限り、答える前に質問を繰り返してください。聴衆と、講演が録音されている場合にはビデオの視聴者が、あなたに感謝するでしょう。
聴衆や視聴者が質問を聞くことができたとしても、質問を繰り返して全員にもう一度聞いてもらったり、質問をより明確に言い変えるのはよい考えです。
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難しい状況が発生するかもしれないため、特に質疑応答を緊張する人もいます。これを和らげるヒントを以下に示します。
難しい質問
人前で話すのが初めてのスピーカーや、ある程度の経験がある人でも、答えがわからない質問や難しい返答になる質問を受けるとしばしば緊張します。
この状況に対処する方法がいくつかあります。
- 聴衆に対して質問を繰り返すことを忘れないでください。これにより、質問にどのように対処するか考える時間を少し稼ぐことができます。
- あなたが知らないことを認めることを恐れないでください。聴衆は、あなたがもしもそれをごまかそうとして失敗するよりも、知らないことを認めることで、あなたをはるかに尊敬するでしょう。
- 次のような回答も可能です。
「いい質問です。今、答えはわかりませんので調べさせてください。セッション後にツイートやメールを送っていただき、連絡を取れるようにして頂けますか ?」 - 質問を聴衆に投げることもできます。
「いい質問です ! 実際のところ私にはよく分かりません。ここにいる人で何か知っている人はいますか ?」 - 聴衆の中にいる友人や同僚に質問を投げてもいいでしょう。「いい質問です! 私の同僚のジェーンが、それについて多くのことを知っています。ジェーン、これについて何か知っていますか ?」事前に同僚や友人と話しておいて、質問を投げても問題ないことを確認しておいてください。
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うぬぼれ強い人
聴衆の中であなたよりもよく知っていると思い、そう振る舞い続ける「うぬぼれ強い人」に対応するのはとても恐ろしいことです。頻繁に起こることはありませんが、もしそうなったときに覚えておくべきことは、そのような状況で聴衆はあなたがどのように対応するかではなく、その知ったかぶりの人がどれだけ馬鹿か考えているということです。誰かが質疑応答を独占したり、脱線している場合は、その人を切ることを恐れないでください。これを丁寧に、かつ、断固として行うことは可能です。「時間がありませんので今は先に進める必要があります。本当はもっと質問を受けたいのですが。」
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関係のない質問
ときどきあなたの講演にほとんど、あるいはまったく関係のない質問をする人がいて、質問に答えることで話が脱線します。これを対応する1つの方法は、「それは良い質問ですが、私たちが話していることの範囲外です。後で個人的に回答させてください。」と言うことです。
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沈黙
講演を終えて聴衆に向けて話を振った時に質問が無かったらどうしたらいいでしょうか ? まったく問題ありません ! 常に質問があるわけではありません。
- 聴衆の中に質問したり、それ以上に別の角度から相槌を打てるよう準備できる1人か2人の知り合いを確保しておくことができます。たとえば、あなたが開発者の場合、デザイナーの観点からあなたの話題に講評できるデザイナーを確保しておくことができます。
- また、あなた自身が質問してそれに答えることもできます。たとえば、「講演の中で詳しく説明しませんでしたが、みなさんが疑問に思うかもしれないことは…」や「以前に自分が受けた質問は…」など。
- 聴衆に質問することもできます。
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間違い
講演の後で間違いを訂正することを恐れないでください。質疑応答またはそれ以降に間違いを指摘された場合は、そのまま講演を続け、オンラインでプレゼンテーションを更新し、同じ講演を再度行う場合に修正を入れてください。これを行う前に、修正が実際に正しいことを必ず確認してください!
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連絡先とスライド
質疑応答が終わったらあなたと連絡を取る方法と、スライドの公開場所を知らせます。 Twitter 名やメールアドレスを伝えます。最後のスライドに同じ情報を含めておけば、質問を受けている際に背後の画面に表示することもできます。
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講演後にフィードバックを受ける
講演する手順のうちでよく忘れてしまうことですが、人前でよりよく話せるようになりたいなら、講演後にフィードバックを得ることは非常に重要です。
あなたは講演の内容と話し方の両方についてフィードバックを得る必要があります。講演の内容が興味深かったか、よく構成されていたか、フォローしやすいか等。得られた多くの知識は一般化できるため、今後同じ講演をもう一度行うか否かに関わらず重要です。また、自分の話し方のテクニックについても知る必要があります。ペース、音量、アプローチ方法はどうだったでしょうか ?
フィードバックはどこで得られるのでしょうか ? 会議の主催者に、アンケートを送信するかどうか、そして自分自身へのフィードバックを確認できるかどうかを尋ねてください。知人にあなたの講演に参加していた人を教えてもらいフィードバックを求めてください。質問が具体的であればあるほど、より良いフィードバックが得られます。「あなたはどう思いましたか」と尋ねないでください。「こうすればもっと良かったと思うことはありましたか ? 聞こえましたか ? 話すスピードが早すぎましたか、遅すぎましたか ?」等と尋ねてください。
聴衆に直接フィードバックを求めることは、主催者が送信したアンケートから得られるフィードバックとは違っていることに注意してください。主催者だけに届くと考える場合とは違い、あなたに直接話すときはフィードバックも柔らかく親切になります。
ファシリテーター:次のスライド「優れたスライドの作成」に進みます。
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