プラグインの管理

プラグインとは

WordPress プラグインは WordPress の機能を拡張する PHP スクリプトです。サイトに、既存の機能を強化したり、新しい機能を追加したりします。プラグインは大体がボランティアによって開発されており、一般的に無料で公開されています。

プラグインは WordPress プラグインディレクトリで入手可能です。ここにあるプラグインはしっかりとテストされ、安全と判断されてはいますが、品質は様々で進行中のものが多いです。

WordPress のコアとの関連性

WordPress コンテンツ管理システムソフトウェア (WordPress コア) は、コンテンツの公開とユーザーの管理のための主要な機能を提供します。各 WordPress プラグインは、WordPress コアの機能を拡張するために簡単にインストールできる追加のソフトウェアです。

これにより、WordPress サイトを必要な機能でカスタマイズできます。プラグインを通じて多くの機能が提供されるため、WordPress コアはすべての人のためにすべてを含めずとも、あらゆる機能を備えており、カスタマイズが可能なのです。

実例

WordPress プラグインディレクトリで人気のあるプラグインのいくつかは、次のカテゴリーに分類されます。

  • スパム制御
  • SEO (検索エンジン最適化)
  • データのインポート・エクスポート
  • eコマース
  • セキュリティ
  • キャッシュ

これはほんの一例です。ディレクトリには数千のプラグインが用意されているため、あなたにとって便利なプラグインが見つけられるでしょう。

プラグインの見つけ方とインストール

プラグインの見つけ方

WordPress プラグインディレクトリでプラグインを参照および検索できます。リストにある各プラグインは、WordPress サイトにアップロードできる zip ファイルとしてダウンロードできます。

プラグインを見つけてインストールする別の方法は、WordPress の管理画面から行う方法です。プラグイン > 新規追加に移動すると、ダッシュボード内からプラグインを参照および検索できます。そこにリストされている各プラグインには「今すぐインストール」ボタンがあるので、簡単にサイトに追加できます。

プラグインの更新

プラグイン開発者は時々プラグインを更新し、それらの更新はサイトのプラグインページに表示されます。サイトにインストールされている更新が必要なプラグインを見つて最新状態にするには、以下の順序に従ってください。

  1. サイトのダッシュボードの左側のナビゲーションにある「プラグイン」リンクをクリックします。
  2. インストールされているプラ​​グインのリストを見て、「新バージョンの XXX が利用できます」という行を含むプラグインがないか確認します。
  3. プラグインの更新に関する詳細を表示するには、そのメモの「バージョン X.X の詳細を表示」リンクをクリックしてください。
  4. 「更新」リンクをクリックしてプラグインを更新します。

プラグインの互換性

WordPress コアの最新のアップデート以降でプラグインが更新されていない場合、互換性がないか、互換性が不明である可能性があります。 プラグインの互換性情報は、「プラグインの追加」ページまたは「インストールされているプラ​​グイン」リストから表示できます。

新しいプラグインの互換性

プラグインをインストールする前にプラグインの互換性を確認するには、プラグイン > 新規追加に移動します。このページの各プラグインの説明には「使用中の WP バージョンと互換性あり」または「使用中の WordPress バージョンで未検証」という注記が含まれています。「詳細情報」リンクをクリックすると、このプラグインの互換性に関する情報が表示されます。

Akismet プラグインのインストール画面

インストールされているプラ​​グインの互換性

インストール済みのプラグインの互換性については、サイトのダッシュボードの左パネルにある「プラグイン」リンクをクリックしてください。このリストの各項目には、「詳細を表示」リンクが含まれている必要があります。これをクリックすると、このプラグインの WordPress の異なるバージョンとの互換性に関する情報を表示されます。

プラグインのインストール

WordPress プラグインをインストールするには3つの方法があります。

プラグインの自動インストール。WordPressプラグインディレクトリで利用可能なプラグインは、組み込みのプラグインインストーラーを介してインストールできます。

WordPress 管理画面からのアップロード。ローカルコンピュータからプラグインの zip アーカイブをアップロードすることで、新しいプラグインを簡単に追加できます。

プラグインの手動インストール。場合によっては、SFTP クライアントを使用してプラグインを直接手動でアップロードする必要があります。

プラグインの自動インストール

これはプラグインをインストールする最も簡単な方法です。組み込みプラグインインストーラーを使用してプラグインを追加するには以下の手順に従ってください。

  1. プラグイン > 新規作成 へ移動します。
  2. 右上の検索フォームを使用して、キーワード、著者、またはタグで検索します。
  3. 表示される検索結果で、プラグインのタイトルをクリックして詳細を確認します。このページには、インストールノート、プラグインのドキュメント、またはその他の役立つ情報が含まれている場合があります。
  4. いますぐインストールボタンをクリックしてプラグインをインストールします。
  5. 有効化をクリックしてプラグインを有効化します。

WordPress管理画面からの手動アップロード

プラグインのファイルを zip ファイルとして持っている場合は、プラグインの管理画面から手動でアップロードしてインストールできます。

  1. プラグイン > 新規作成 へ移動します。
  2. 画面上部のプラグインのアップロードボタンをクリックします。
  3. ローカルのファイルシステムから zip ファイルを選択します。
  4. いますぐインストールボタンをクリックします。
  5. インストールが完了すると「プラグインが正常にインストールされました」と表示されます。ページの下部にあるプラグインを有効化ボタンをクリックします。

プラグインの手動インストール

まれに、ファイルをサーバーに手動で転送してプラグインをインストールする必要がある場合があります。これは、サーバーが自動インストールを許可するように構成されていない場合など、どうしても必要な場合にのみおすすめします。

この手順では、SFTP クライアントを使用してファイルを転送するプロセスをよく理解している必要があります。

注意: 現在のバージョンと互換性のないWordPressプラグインをインストールしたり、信頼できないソースからインストールしたりすると、このプロセスによりサイトが危険にさらされる可能性があります。続行する前に、サイトを完全にバックアップしてください。

  1. プラグインが zip ファイルの形式の場合は、コンテンツを解凍します。プラグインにちなんで名付けられた単一のフォルダーが表示されます。
  2. プラグインフォルダーで readme.txt ファイルを探します。ファイルを読んで、これが正しいプラグインであることを確認し、特別な指示がないか探します。
  3. SFTP クライアントを使用して WordPress サーバーに接続します。
  4. プラグインフォルダーを WordPress ディレクトリの wp-content/plugins フォルダーにコピーします。これで WordPress サイトにプラグインがインストールされます。
  5. プラグインの管理画面に移動し、リストから新しくアップロードされたプラグインを見つけます。
  6. プラグインの「有効化」リンクをクリックします。
  7. プラグインの「詳細を表示」リンクがある場合はクリックして、プラグインの詳細を確認してみてください。

お気に入りプラグイン

プラグインを自分のお気に入りリストに追加したり、他の WordPress.org ユーザーのお気に入りプラグインを閲覧して簡単にインストールすることができます。

プラグインを「お気に入り」にする

  1. WordPress プラグインディレクトリにログインします。
  2. いずれかのプラグインのページで、プラグインの「ダウンロード」ボタン横のハートアイコンをクリックします。
  3. プラグインをお気に入りに登録すると、ご自分の WordPress.org の公開プロフィールに表示されます。プラグインのレビューを公開している場合は、そのプラグインに対する評価もここに表示されます。

ユーザーのお気に入りプラグインを表示する

プラグイン追加画面から、自分または他の WordPress.org ユーザーのお気に入りのプラグインを見ることができます。

  1. 「プラグインを追加」の管理画面 (プラグイン > 新規追加) へ移動します。
  2. 「お気に入り」タブをクリックします。
  3. 「WordPress.org ユーザー名」の欄にユーザー名を入力します。
  4. 「お気に入りを取得」をクリックします。

ここに掲載されている各プラグインには、サイトにプラグインを追加するための「今すぐインストール」ボタンがあります。

プラグインのアンインストール

プラグインには、安全で使いやすいアンインストーラーがあります。何らかの理由でアンインストーラーが利用できない場合は、手動でアンインストールすることもできます。

自動アンインストール

プラグインをアンインストールするには、WordPress の管理画面から行う方法が安全かつ簡単です。

  1. プラグイン画面に移動し、アンインストールするプラグインを探します。
  2. プラグインが有効化済みの場合は「無効化」リンクをクリックします。
  3. 「削除」リンクをクリックします。

手動アンインストール

まれに、プラグインの管理画面を使わずに、手動でプラグインをアンインストールする必要がある場合があります。どうしても必要な場合のみ、この方法をお勧めします。

警告: 以下の手順では、WordPress サーバーからファイルを手動で削除します。これは危険ですので、作業を進める前に、サイトを完全にバックアップしてください。

  1. プラグインの管理画面に移動し、インストールするプラグインを探す。
  2. そのプラグインの「無効化」リンクをクリックします。
  3. プラグインのインストールに伴い、WordPress テーマの編集が必要になった場合は、テーマファイルを手動で編集して、変更箇所を削除します。
  4. SFTP クライアントを使って WordPress サーバに接続します。
  5. WordPress のディレクトリに移動し、wp-content/plugins フォルダに移動します。アンインストールするプラグインの名前がついたフォルダを探します。
    注意:フォルダ名はプラグインと完全に一致しませんが、認識できるはずです。「The Most Useful Plugin Ever」という名前のプラグインは、おそらく wp-content/plugins/the-most-useful-plugin-ever にあります。
  6. プラグインフォルダとその内容を削除します。
  7. プラグインの管理画面に移動して、プラグインのリストを確認し、目的のプラグインが削除されたことを確認します。

トラブルシューティング

時折、WordPress プラグインが期待通りに動作しないことがあります。このような問題のトラブルシューティングには、決められた手順やレシピはありませんが、このセクションが参考になるでしょう。

リソース

  • プラグインのドキュメントを見て、指示通りになっているか確認してください。 見るところ:
    • 「プラグイン」 > 「詳細」
    • 「プラグイン」 > 「編集」 (プラグインディレクトリの readme.txt をクリック)
  • WordPress サポートフォーラムで、プラグインの名前と、発生している問題に関連するキーワードを検索します。
  • WordPress Plugins Directory を検索すると、プラグインに関するメモや、フォーラムで報告された問題へのリンクが表示されます。
  • プラグイン作者のウェブサイトに行き、そのブログやプラグインのページで既知の問題やアドバイスを確認してください。
  • プラグインの名前と問題に関連するキーワードでウェブを検索します。
  • WordPress サポートフォーラムに、プラグインの名前と具体的な問題点をタイトルに入れて質問を投稿してください。サポートを受ける機会を増やすためのアドバイスは、「Finding WordPress Help (WordPress のヘルプを探す)」(英語) を参照してください。

考えられる解決策

  • プラグインがインストールされていても、無効になっている可能性があります。プラグイン画面でプラグインが有効になっているか確認してください。
  • プラグインを無効にして再度有効にし、これで動作するかどうかを確認してください。
  • この問題は、他の WordPress プラグインとの競合が原因である可能性があります。他のプラグインを無効にして、競合を確認してください。
  • そのプラグインはバグがあったり、互換性がなかったりする可能性があります。代わりにお試しいただける類似のプラグインを検索してください。

高度なトラブルシューティング

このセクションの情報は、WordPress を初めてお使いになる方には馴染みがなかったり、怖かったりするかもしれません。もしあなたが WordPress の使用経験があり、「ボンネットの中」に入ることに抵抗がないのであれば、このセクションは役に立つでしょう。

新しいプラグインやアップデート後に動作しなくなったプラグインで問題が発生した場合は、以下の手順でトラブルシューティングを行ってください。

  • プラグインを手動でインストールした場合:
    • プラグインフォルダの場所を確認してください。wp-content/plugins の下にあるはずです。
    • 新しいバージョンのプラグインをアップロードする場合は、古いバージョンが削除または移動されているかどうかを確認してください。
    • SFTP プログラムを使って、プラグインフォルダを削除してから、再インストールしてください。
  • プラグインに対応するために WordPress テーマを変更した場合は、その変更内容を確認してください。コードが正しく、誤字脱字がなく、正しい場所にあることを確認してください (例: WordPress のループ内とループ外)。
  • プラグインが「プラグイン一覧」に表示されない場合は、プラグインエディタでプラグインのメインファイルを表示し、プラグインのヘッダーテキストが存在し、適切に作成されていることを確認してください。
  • カスタムの WordPress テーマを使用している場合は、デフォルトの WordPress テーマを使用して、問題がテーマに関連しているかどうかを確認してください。問題が発生した場合は、テーマの開発者に問い合わせてください。
  • 問題を引き起こしていないことを確認するために、すべてのプラグインを無効にします。問題のあるプラグインを再び有効にします。それが動作する場合、競合が発生している可能性があります。他のプラグインを1つずつ有効にして、問題が再発するかどうかを確認します。これは、競合するプラグインを示している可能性があります。

WordPress プラグインに関するヒント

ここでは、上級者や開発者向けの WordPress プラグインのヒントやテクニックを紹介します。

プラグインの管理

プラグインの管理は、WordPress サイトのプラグイン管理画面から行います。このリストには、インストールされているすべてのプラグインが、有効か無効かにかかわらず表示されます。この画面では、プラグインの有効化、無効化、削除を行うことができます。また、リスト上の各プラグインには、そのプラグインに関する詳細情報へのリンクが含まれています。太字で表示されているプラグインは、現在アクティブです。

各プラグインのメインファイルには、そのプラグインに関する基本的な情報を示すファイルヘッダが必要です。WordPress はこのヘッダーを認識し、それが存在して正しくフォーマットされていれば、管理画面のプラグイン一覧にそのヘッダーを使用します。

<?php
/**
* Plugin Name: Magic Plugin
* Description: Magic Plugin performs magic.
* Plugin URI: http://example.com/magic-plugin
* Version: 2.3
* Author: Mr. Magic
* Author URI: http://example.com/
* Text Domain: magic-plugin
*
* @package Magic Plugin
*/

?>

インストールしたプラグインがこの管理画面のリストにない場合、そのファイルのヘッダーに問題がある可能性があります。

また、各プラグインには、作者、バージョン、ライセンス、インストール手順などの情報を記載した readme.txt ファイルが必要です。これを表示するには、管理画面の「編集」リンクをクリックし、「プラグインファイル」リストの readme.txt をクリックします。

必要なプラグイン

WordPress のマルチサイトネットワークでは、プラグインを必携としてインストールすることができます。これは、ネットワーク内のすべてのサイトでプラグインが有効になることを意味します。1つまたは複数のプラグインを必携としてインストールすることで、マルチサイトネットワーク内のサイト間で機能を標準化することができます。必携プラグインは、「プラグイン」画面で無効にすることはできません。

WordPress はこれらのプラグインを通常のプラグインよりも先にロードします。つまり、使用必須のプラグインに登録されたコードやフックされた機能は、他のすべてのプラグインで利用可能であると想定できます。

このセクションの情報は、WordPress のマルチサイトにのみ適用されます。シングルサイトの WordPress インスタンスでは、使用必須プラグインの概念は適用されません。詳細は、「使用必須のプラグイン」「ネットワークの作成」を参照してください。

無効化されたプラグインの非表示

プラグインの中には、有効化すると WordPress のテンプレートファイルにコードを追加するものがあります。この余分なコードは、プラグインが無効になった後も残っていることがあり、テーマの外観や機能に影響を与え、エラーの原因となることがあります。したがって、無効なプラグインが検出されて使用されないようにすることが必須です。そのためには、テンプレートに PHP コードを追加して、簡単な function_exists() チェックを行います。(修正したテンプレートを wp-content フォルダにアップロードしてください。)
if (function_exists()) はプラグインをチェックし、プラグインがインストールされていて有効な場合にのみプラグインの関数を呼び出します。function_exists()FALSE を返した場合は、プラグインの関数を無視してページの読み込みを続けます。

<?php 
if ( function_exists( 'FUNCTION NAME' ) ) {
FUNCTION_NAME();
}
?>

このプラグインの例では、alex_get_shoutbox()という関数を使って、その内容を表示しています。

<?php
if ( function_exists( 'alex_get_shoutbox' ) ) {
alex_get_shoutbox();
}
?>

プラグインの開発

WordPress のコミュニティは、プラグイン開発者が数多くの健全なプラグインを維持することに頼っています。WordPress の価値の大部分は、豊富で自由に利用できるプラグインにあります。独自のプラグインを作成して WordPress プラグインディレクトリで配布することで、WordPress ユーザーを支援することができます。

WordPress のプラグイン開発が初めての方は、こちらのリソースを参考にしてみてください。

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