フィード

フィードとは

フィードは、フィードリーダーがサイトにアクセスし、新規コンテンツを自動的に探し出し、その情報を別のサイトに投稿し更新できるようにする特別なソフトウェア機能です。この機能により、ユーザーは異なるブログに投稿された最新情報を得ることができます。

フィードには何種類かあり、異なるフィードリーダーによって読み込まれます。フィードには、RSS (“Rich Site Summary” あるいは “Really Simple Syndication” とも定義される)、Atom および RDF ファイルがあります。

WordPress の標準フィード

WordPress は初期状態でいろいろなフィードを生成可能です。 各フィードは、テンプレートタグ bloginfo() で生成され、ほとんどの WordPress テーマで、サイドバーとフッターのいずれかまたは両方にリスト表示されます。例えば、以下のようになります。

RDF/RSS 1.0 フィードの URL

<?php bloginfo('rdf_url'); ?>

RSS 0.92 フィードの URL

<?php bloginfo('rss_url'); ?>

RSS 2.0 フィードの URL

<?php bloginfo('rss2_url'); ?>

Atom フィードの URL

<?php bloginfo('atom_url'); ?>

コメント RSS 2.0 フィードの URL

<?php bloginfo('comments_rss2_url'); ?>

最初の4種類のフィードは、異なるフィードリーダー向けにサイトのコンテンツの更新情報を表示します。これらの中では RSS フィードが最も有名です。一番下のフィードは RSS 2.0 フィードリーダー向けですが、サイトのコンテンツを表示するわけではありません。このフィードは、サイトに付けられたコメントのみを表示します。

特定の記事に対するコメントを追跡するには、下の例のように、個別記事ページで post_comments_feed_link() テンプレートタグを使用します。

<?php post_comments_feed_link('RSS 2.0'); ?>

フィードを編集する方法はいくつかあり、Customizing Feeds に詳細があります。

フィード URL を見つける

自分のサイトのフィードアドレスあるいは URL を誰かに知らせたいこともあるでしょう。あるいは、フィード URL 送信を受け付けている検索エンジンやディレクトリに送信したいこともあるでしょう。それぞれのフィードには4種類の URL が用意されており、どれも利用可能です。

カスタムパーマリンクを使用しているならば、以下の方法でアクセスできるはずです。

http://example.com/feed/
http://example.com/feed/rss/
http://example.com/feed/rss2/
http://example.com/feed/rdf/
http://example.com/feed/atom/

コメント

サイト上のすべてのコメントにはフィードがあり、すべての投稿には固有のコメントフィードがあります。

サイトコメントフィード

パーマリンク形式:

http://example.com/comments/feed/

デフォルト形式:

http://example.com/?feed=comments-rss2

投稿固有のコメントフィード

パーマリンク形式:

http://example.com/post-name/feed/

デフォルト形式:

http://example.com/?p=33&feed=rss2

カテゴリーとタグ

以下のようにリンクの末尾に文字列を付加することで、サイト上の特定のカテゴリーまたはタグだけを含むフィードを提供できます。

http://www.example.com/?cat=42&feed=rss2
http://www.example.com/?tag=tagname&feed=rss2
http://www.example.com/category/categoryname/feed
http://www.example.com/tag/tagname/feed

フィードには、複数のカテゴリーやタグに関連する投稿を含めることができます。カテゴリーやタグは値をコンマで区切ります。

http://www.example.com/?cat=42,43&feed=rss2
http://www.example.com/?tag=tag1,tag2&feed=rss2
http://www.example.com/category/cat1,cat2/feed

フィードに、複数のカテゴリーやタグのすべてと関連する投稿を含めるにはリンクの最後に追加します。

http://www.example.com/category/cat1/category/cat2/feed
http://www.example.com/tag/tag1/tag/tag2/feed

フィードからあるカテゴリーを「除外」するには以下のような URL を使用してください。

http://www.example.com/?cat=-123&feed=rss2

古いバージョンの WordPress では以下の形式を使用していましたが、新しいバージョンで非推奨となりました。

http://example.com/wp-rss2.php?cat=42

投稿者

Every author has an RSS feed for their posts. Here is the format:

http://example.com/author/authorname/feed/

Search

べての投稿者には自分の投稿に対するフィードがあります。形式は以下のとおりです。

http://example.com/?s=searchterm&feed=rss2

フィードの追加

WordPress で利用可能なすべての RSS フィード形式を表示しないテーマもあります。フィードを追加するには、利用しているテーマのテンプレートファイルで、他のフィードがリンクされている場所 (典型的には sidebar.php あるいは footer.php) を探し、以下の例のようなタグを追加してください。

<ul class="feeds">
    <li><a href="<?php bloginfo('rss2_url'); ?>" title="<?php _e('Syndicate this site using RSS'); ?>"><?php _e('<abbr title="Really Simple Syndication">RSS</abbr>'); ?></a></li>
    <li><a href="<?php bloginfo('atom_url'); ?>" title="<?php _e('Syndicate this site using Atom'); ?>"><?php _e('Atom'); ?></a></li>
    <li><a href="<?php bloginfo('comments_rss2_url'); ?>" title="<?php _e('The latest comments to all posts in RSS'); ?>"><?php _e('Comments <abbr title="Really Simple Syndication">RSS</abbr>'); ?></a></li>
</ul>

フィードリンクへの画像の追加

フィードリンクには、文字列ではなくフィードを表す画像を用いたい人も多いでしょう。現在ではこういったグラフィックまたは「ボタン」の標準版がありますが、make your own サイトで自分のサイトのカラーに適したものを作ることができます。

フィードリンクを画像にするには、下の例のように画像をリンクタグで括るだけです。

<a href="<?php bloginfo('rss2_url'); ?>" title="<?php _e('Syndicate this site using RSS'); ?>"><img src="http://www.mozilla.org/images/feed-icon-14x14.png" alt="RSS Feed" title="RSS Feed" /></a>

アドレスの変更

別のブログソフトウェアから WordPress へ移行する場合や、別のアドレスへ移動する場合、.htaccess のファイル書き換えおよびリダイレクトを用いて新しい RSS フィードへ RSS リーダーを転送することができます。

ルートディレクトリの .htaccess ファイルを編集します。ファイルが存在しない場合は作成します。

b2 フィードの例です。

RewriteRule ^b2rss2.php(.*)? /wordpress/?feed=rss2 [QSA]

MovableType ユーザーの例です。

RewriteRule ^index.xml(.*)? /wordpress/?feed=rss2 [QSA]

Feed Director では index.xml, index.rdf, rss.xml, rss2.xml, atom.xml, *.xml のような他のブログプラットフォームで使用されるフィードファイル名を書き換える “install it and forget it” プラグインを配布しています。

RSS フィードの時間と日付形式

WordPress は RSS Specification に準拠します。したがって、時刻と日付の形式についてもサイトで設定されたブログの時刻や日付ではなく、RFC822 Specification の時刻と日付の形式を使用します。例: Sun, 06 Sep 2009 16:10:34 +0000

注意: フィードの時刻や日付の形式はローカライズしないでください。現行の RSS Specification は RFC822 Specification を参照し、RFC822 Specification はデフォルトして英語を規定しています。すなわちロケールに応じた時刻や日付の変換は RSS クライアント側に責任があると解釈できます。

ブラウザーでのフィードエラー

フィードは例えば NewsBlur や RSSOwl などのフィードリーダーによって解釈されることを想定したデータストリームです。

2019年現在、サードパーティ製のアドオンや拡張機能がなくてもフィードを表示できる主要なブラウザーはありません。これらのブラウザーのユーザーには、「この XML ファイルは、それに関連付けられたスタイル情報を持っていないように見えます。ドキュメントツリーは以下に表示されます」といったエラーの後に生のフィードが表示されるか、フィードリーダーのアドオンまたは拡張機能がインストールされている必要があるというような、より親切な通知が表示されます。

追加情報とリソース

この記事は役に立ちましたか ? どうすればさらに改善できますか ?