【開催レポート】Campus Connect @ 京都先端科学大学

みなさん、こんにちは !

2026年7月4日 (土)、京都先端科学大学にて、日本で2回目となる WordPress Campus Connect が開催されました !
今回は運営スタッフの一人として参加しましたので、その当日の様子をレポートします。

WordPress Campus Connect とは

WordPress Campus Connect は、学生を対象に、WordPress を使った Web サイト制作を体験してもらうイベントです。
WordPress や Web 制作の経験がない参加者でも、スタッフのサポートを受けながら、自分のアイデアを Web サイトという形にしていくことができます。

当日の様子

今回は、京都先端科学大学オープンソースサークルの Omar さんが主催となり、17名の申し込みのうち、当日は約10名の学生が参加しました。

プログラムは、午前中に WordPress やオープンソースについての座学、午後はハンズオン形式で「自分の作りたいサイト」を実際に制作する、という二部構成で進行しました。

午前の部「WordPress を知る」

午前の部では、まず今回の Campus Connect を主催してくださった京都先端科学大学のオープンソースサークル (https://kosc.gr.jp/) の Omar (@omarkotb) さんより、イベントの概要説明がありました。

その後、WordPress に関する座学として、花森 海音 (@kaitohm) さん、田中 昌平 (@shoheitanaka) さん、私 (@hiroshisato) の3名でそれぞれ10〜20分ほどのセッションを担当しました。

京都先端科学大学は留学生が多く、授業の多くが英語で行われているそうです。 そうした環境もあり、スライドに英語を取り入れる形で進められました。

そのサイト、実は WordPress かも。(佐藤 浩司 / @hiroshisato)

私からは、「そのサイト、実は WordPress かも。」というテーマで、WordPress が社会の中でどのように使われているのか、そして参加者の方々が実際にどんな Web サイトに使えそうかについて紹介しました。

WordPress が選ばれる理由として、コンテンツの更新が簡単でエンジニア以外の人も扱えること、テーマで見た目を変えられること、プラグインで機能を追加できること、利用者が多く情報を得やすいこと、オープンソースとして自由にカスタマイズできることなどをお話ししました。

また、企業サイトや採用サイト、病院・クリニック、メディア、大学・研究室・イベントサイトなど、身近な場所で WordPress が使われている例を挙げながら、ポートフォリオや技術ブログ、サークルサイト、イベント告知など、学生自身の活動にも活用できることを紹介しました。

実は、今回の会場となった京都先端科学大学の公式サイトも WordPress で作られています。 そのことを紹介すると、参加者の皆さんも少し驚いている様子でした。

WordPress とオープンソースの話 (田中 昌平 / @shoheitanaka)

田中さんからは、WordPress がオープンソースソフトウェアであることや、OSS に関わることの意味についてお話しいただきました。

「みんなで作って、みんなで使う」というオープンソースの考え方に加え、コントリビュートは単なるボランティアではなく、人とのつながりや信頼、将来のキャリアにもつながるものだという視点が紹介されました。

また、WordPress の Five for the Future にも触れながら、学生の皆さんに向けて、楽しみながら挑戦し続けることの大切さが伝えられました。

WordPress でキャリアを築くということ (花森 海音 / @kaitohm)

花森さんからは、WordPress を通じたキャリアの築き方について、ご自身の経験を交えたお話がありました。

子どもの頃のホームページやゲーム作りから始まり、教育の現場での経験、Automattic での仕事、WordPress Meetup との出会い、そして現在の Japan Partnerships Manager としての活動まで、WordPress がどのように仕事や人とのつながりにつながっていったのかが紹介されました。

また、WordPress.com を使った教育機関の学習支援や、企業・教育機関・代理店とのパートナーシップなど、WordPress が社会のさまざまな場面で活用されていることにも触れられました。

学生の皆さんにとって、WordPress が単なる Web サイト制作ツールではなく、将来のキャリアや社会との接点にもなり得ることを感じられるセッションでした。

午後に向けての準備

座学が終わったあとの時間は、午後のハンズオンに向けた準備にあてました。今回は Automattic から学生のみなさんに WordPress.com の有料プランが1年間提供されることになっており、その環境を使ってサイト制作に取り組めるよう、アカウント作成やドメイン名の設定などを一つひとつ進めていきました。

どんな名前のサイトにするか、どのドメインなら自分のイメージに合うかを考えながら入力していくこの時間は、「これから自分の Web サイトを作っていくんだ」という実感が少しずつ湧いてくる、静かでわくわくするひとときでもありました。

昼食休憩

午前のプログラムを終えたあとは昼食の時間です。いろいろな種類のお弁当が用意されており、留学生の多い大学ということもあって、ハラル対応のお弁当も選べるようになっていました。

昼食をとりながら、日々の学校生活の様子などを聞かせてもらい、会話を楽しみつつリラックスできるひとときとなりました。

午後の部「自分のサイトを作る」

午後の部では、「自分の作りたいサイト」をテーマに、参加者それぞれがレシピサイトやサークルサイト、趣味のサイトなどの制作に取り組みました。

最初に、評価基準や入賞者には景品が贈られることが Anton (@nishiki001) さんより発表され、ほどよい緊張感とともに制作がスタートしました。

WordPress.com の AI ビルダーも活用しながら、サイト名や構成、掲載する内容を考えつつ、実際の画面上で少しずつ形にしていきました。参加者によっては AI ビルダーが表示されないといったトラブルもありましたが、スタッフが席を回りながら設定や操作を一緒に確認し、制作を進められる状態まで個別にサポートしました。

WordPress の操作方法を一度に覚えてもらうのではなく、まずは自分のイメージしているサイトを実際に形にしてみることを重視したハンズオンで、「こういうページを作りたい」「画像を差し替えたい」「色を変えたい」といった、参加者のやりたいことを個別に聞いて回りサポートするかたちでした。

終盤には、完成したサイトの発表と表彰を実施しました。短い制作時間ながら、それぞれの関心が色濃く表れたサイトが並び、スタッフ3名が評価基準に沿って審査を行い、1位から3位までの入賞者を決定しました。入賞者には主催の Omar さんが用意してくださった景品が贈られ、会場は温かい拍手に包まれました。

※ 3位以降はほとんど差がなく、どのサイトにも良い点があり、選考はかなり悩ましいものでした。

その場で WordPress コミュニティに興味を持ってくださった方々に参加方法や活動内容を紹介し、イベントを締めくくりました。

参加して感じたこと

今回のイベントでは、「初めて WordPress に触れる参加者」に向けて、WordPress の考え方や操作をどのように伝えるかを改めて考える機会にもなりました。

「固定ページ」「投稿」「ブロック」「公開」といった、普段何気なく使っている言葉にも前提知識があります。参加者に合わせて、一つひとつ分解して説明することの大切さを感じました。

一方で、参加者の皆さんは、最初から作りたいサイトのイメージを持っていました。レシピサイト、サークルサイト、趣味のサイトなど、それぞれの関心をもとに制作に取り組んでおり、WordPress.com の AI ビルダーも活用しながら、短い時間の中で自分のアイデアを形にしていく様子が印象的でした。

単に WordPress の使い方を学ぶだけでなく、自分の関心や活動を Web サイトという形で表現してみる。
そんな Campus Connect らしい時間になったように思います。

学生さんの一人からは「AI でほとんど出来るじゃん」という声もあり、サイト制作の現場でも、WordPress の活用方法や制作手法が大きく変わりつつあることを肌で感じました。

今回の体験をきっかけに、これからも今回作成した WordPress サイトの活用を続けたり、WordPress や WordPress Meetup などのコミュニティにも関心を持っていただけたら、とても嬉しく思います。

私自身にとっても初めての登壇セッションであり、こうした開催レポートを書くのも初めての試みでしたが、参加者のみなさんと一緒に学びながら振り返ることで、自分にとっても貴重な経験となりました。

最後に、Omar さん、オープンソースサークルのみなさん、参加者のみなさん、そして支えてくださったスタッフの皆さんに、心から感謝します !
ありがとうございました !

Campus Connect を主催してみませんか ?

WordPress プロジェクトでは、Campus Connect の主催者を随時募集しています。

当日の資料

関連リンク

協力、レビューありがとうございます。 @omarkotb さん、@nishiki001 さん、@kaitohm さん、 @shoheitanaka さん、Yash Gujarathi さん (Photographer)

#campus-connect, #community

【開催レポート】Campus Connect (日本初!) @ 日本経済大学

2026年5月9日、Campus Connect が日本経済大学で開催され、記念すべき日本初開催となりました!学生・保護者・教職員など大勢の方が集まり、有意義な学びの時間となりました。この記事では、運営スタッフとして参加した立場から、当日の様子をレポートします。

なお、WordPress プロジェクトでは、Campus Connect の主催者を随時募集しています。

Campus Connect とは

WordPress Campus Connect は、WordPress のエコシステムやコミュニティを教育の現場と直接つなぐプログラムです。学生が実際にサイトを作りながら WordPress の基礎スキルを身につけ、メンターやコントリビューターのサポートのもとで将来のキャリアの可能性を探れる、シンプルで柔軟な形式が特徴です。

イベントは半日または一日のワークショップ形式で開催され、参加者はウェブサイト制作を通じて、WordPress エコシステムへの貢献の仕方や、その中で成長していくさまざまな道を発見します。事前の経験は一切不要で、教育機関に関わる方であればどなたでも主催者になれます。

これまでに世界中で 45 回のイベントが開催され、83 の教育機関が参加、6,200 名以上の学生がこのプログラムを通じて学びの機会を得てきました(本投稿執筆時点)。今回の日本経済大学での開催は、その輪が日本にも広がった記念すべき第一歩です!

当日の様子

今回は、日本経済大学のスタートアップコミュニティ STATIO STARTUP LAB. が主催し、会場は同大学渋谷キャンパス内のスタートアップ拠点「日本経済大学 STATIO」。日本経済大学の学生だけでなく、高校生や他大学の学生を含む20名超が集まり、交流を深めながら一日かけて MVP(Minimum Viable Product = 使える最小限の製品)づくりに挑戦しました。

私は WordPress コミュニティの一員として参加し、イベントの最後に地元の Meetup への参加を呼びかけました。当日は WordPress.com のスポンサー支援により参加学生に教育機関向けホスティングプランを無償提供できましたので、私はその導入サポートも担当しました。さらに一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA) にも協力団体としてご支援いただき、総勢スタッフ4名体制で20名超の参加者を一日通してサポートできました。

イベントは「スタートアップの基礎を学ぶ午前」と「WordPress で実際に手を動かす午後」の2部構成。オープニングからクロージングまで、リーンスタートアップの考え方と WordPress の実践がひとつながりになった、密度の濃いプログラムでした。

前半:スタートアップと MVP 思考を学ぶ

基調セッションでは、経営学部長の寺岡 幸二先生 @fujigoco が「起業とスタートアップの違い」や「リーンスタートアップ」の考え方をレクチャー。Airbnb やメルカリといったおなじみのサービスもごく小さく始まったこと、大学発スタートアップが10年で約3倍に増えていることなど、具体的な事例とデータを交えながら、「完璧な計画よりも、まず試して学ぶ」という発想を分かりやすく解説してくださいました。

続く技術セッションでは、WordPress エコシステムの入門として、オープンソースとしての WordPress の成り立ちや「コア・テーマ・プラグイン・ホスティング」という構造を紹介。NASA、Spotify、Razor など、世界的な組織やブランドが WordPress を活用している事例も取り上げ、MVP づくりのツールとしての可能性を共有しました。

その後、参加者はそれぞれ WordPress.com アカウントを開設。教育機関向けの無料プランでサイトを立ち上げたところで、お昼休憩に入りました。主催者がサンドイッチを用意してくださっていましたが、近隣のお店まで食べに行く参加者もいました。

後半:WordPress で MVP 制作に挑戦

午後はいよいよ実践パートです。「完璧を目指さない」「テーマとプラグインの両方を試す」「好きにカスタマイズする」という”3つの約束”のもと、大まかなステップを紹介したあとは、参加者それぞれが思い思いにサイトを動かしていきました。

  • 投稿内容:入力したキーワードから Gemini で記事を作成
  • アイキャッチ画像:記事の内容から Jetpack AI で作成
  • テーマ:共通のテーマに変更したうえで、それぞれがデザインをカスタマイズ
  • プラグイン:WooCommerce を導入し、サイトに追加されるさまざまな機能を確認

特別な知識がなくても、AI の力を借りながら数時間で「動くサイト」が形になっていくのが、このワークショップの面白いところ。他の参加者やスタッフと会話を交わしながら、一人ひとりが自分のサイトを作り上げていきました。

終盤には再び短いレクチャーがあり、生成 AI と WordPress のさまざまな組み合わせ方も紹介されました。AI を相棒にすれば、サービスのアイデアをこれまで以上に素早く形にできることを実感する場面もありました。最後はクロージングとして、オープンソース/WordPress コミュニティへの招待でイベントを締めくくりました。

当日の資料

寺岡先生のご厚意で、当日使用したスライド資料を公開いただきました。スタートアップ/MVP 思考から WordPress でのサイト制作、生成 AI 活用まで、一日の流れに沿ってご覧いただけます。

参考リンク:

#campus-connect, #education