ユーザーテスト

ユーザーテストを実施する場合、機能やパッチが意図した目的を達成しているかどうかを確認します。

WordPress がサポートを必要としているユーザーテストの種類は以下の通りです:

  1. 新しい機能を手動でテストする
  2. 他のユーザーと同じ機能をテストする

テストの前に

  1. ローカルまたは Web ホスティングプロバイダでテストサイトをセットアップする
  2. WordPress Beta Tester プラグインをインストールする
  3. テストする機能またはパッチを見つける
  4. 機能の意図された目的を確認する
  5. テストしたい機能やパッチをテストサイトにインストールする
  6. テストのたびにテストサイトをリセットする

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ウォークスルーを実行する

最終目標を念頭に置いて、機能のウォークスルーを行い、その都度メモを取るか、セッションを録音して再生時にメモを取ります。設計プロセスの初期段階で機能をテストする場合は、より自由な提案や潜在的に混乱するポイントをメモすることが適切です。開発プロセスの後半で機能をテストする場合、主な焦点は、すでに行われた設計上の決定の阻害要因を探すことです。

ユーザビリティテスト用のタスクリストを作成する最も速くて簡単な方法の一つは、機能の最終目標を見つけ、自分でウォークスルーを行うことです。各ステップを進めるときにメモを取るか、ウォークスルーを録画し、ビデオを再生するときにステップを書きとめます。これは、他の人がテストにかかる時間を予想することにも役立ちます。

JAWS やその他のスクリーンリーダーソフトウェアなどの支援技術を使用している場合、それらを使用したテストをユーザーテストに加えることもよいでしょう。

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タスクリストを書く

具体的なシナリオから始めます。これらは、ユーザーがタスクを完了するための正しい考え方を身に着けることに役立つ想像上の状況です。気軽に楽しんでください ! 現実であるかのようにタスクに取り組めるように、できるだけ現実の世界を模倣したシナリオを選びます。以下に例を示します:

あなたは新しい部門の Web サイトを立ち上げてようとしています。一部のユーザーがコンテンツを追加できるように設定する必要があり、他のユーザーは公開前にレビューが必要なコンテンツを送信できるようにする必要があります。

タスクは、手順をあまり詳細に説明せずに、現実的で明確に記述する必要があります。ユーザーが使いそうな言葉を使用し、サイトで使用されている特定の単語などのヒントを与えることは避けてください。また、ユーザーが行おうとしていることではなく、実際に何をしているかに焦点を当てたいため、ユーザーに「どう思う」かを尋ねることも避けたほうがよいでしょう。

  • 目標: ユーザーの役割を調べます。
  • 良くないタスク: 同僚の役割を確認したいと考えています。Web サイトにアクセスしてサインインし、ユーザーの役割を見つけるためにクリックしようとしている場所を教えてください。
  • より良いタスク: 同僚のサリーの権限を調べて、彼女が新しいコンテンツを公開できることを確認します。

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他のユーザーとテストする

対象ユーザーが見つかりそうな場所を選びましょう。WordPress の Meetup グループはすばらしいリソースです。ボランティアテスターのもう一つの潜在的なソースは、休憩中にテストを手伝うためにサインアップできるローカルの WordCamp です。ユーザーテスト用のブレークアウトエリアのスペースがあるかどうか、ローカルの WordCamp 主催者に問い合わせてください。コーヒーショップでテスターを見つける人もいます。

多くの WordPress 貢献者は、前もってお願いすればボランティアで時間を提供してくれますが、ユーザーには時間に対する報酬を支払うことが一般的です。Meetup グループでは、グループのためにスナックやピザなどの食べ物を提供することが、Meetup にテストのための時間を追加する良いインセンティブになるかもしれません。テストをするときは、チョコレートの力を過小評価してはいけないし、数分の時間と引き換えにコーヒー一杯の費用を負担すると申し出ることもできます。短時間のテストであれば、少額のギフトカードを贈ることが良いでしょう。より長いテストには料金が支払われるべきです。テストのための予算がない場合は、ローカルの WordPress グループに、ユーザー調査のための資金を集めるために協力してもらえないか問い合わせることを検討してください。

テストを実施するときは、考えていることを口に出してもらい、QuickTime などのツールで画面上の操作を録画するか、テスト中にメモを取るようにしましょう。誘導したり、質問に答えたりしないようにしてください。ユーザーが声に出して考え、タスクを解決する方法を見つけるときに、画面上で何をするかに細心の注意を払ってください。あなたの目標は、バイアスをできるだけ排除し、相手の行動を注意深く観察することです。

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結果を報告する

ウォークスルーの結果を報告する場合でも、他のユーザーとのテストの結果を報告する場合でも、報告できる最も価値のある結果は、目標の達成を妨げるバグや、問題点や満足度に関する傾向です。バグと問題点の短い「トップ5」リストがレポートの先頭にあり、その後にメモ、個人的な提案 (バイアスがあるかもしれないため個人的なラベルが付けらます)、およびテストの詳細が続きます。

ビデオを録画した場合は、そのリンクや、複数人でテストした場合はビデオクリップのハイライトをレポートに含めると便利です。

原文 / 日本語訳

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