はじめに
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このページでは、WordPress コアへの貢献をはじめるために何が必要かを分かりやすく説明します。以下に、注意が必要な項目のリストと、個々のステップに関するより具体的なチュートリアルへのリンクがあります。
ここで説明する内容はすべて、WordPress コアに効率的に貢献するために推奨されます。可能な場合は、一般的なワークフローに対応できる十分な柔軟性を残すために、さまざまな選択肢が強調表示されます。WordPress コアチームのコントリビューターデイに参加する予定がある場合は、事前に次の手順に従うことで、その日の成果を最大限に高めることができます。これは、コントリビューターデイの間は特にインターネット接続が遅いために、そのうちのいくつかは時間がかかることがよくあるためです。
コミュニケーションチャンネルに参加する
WordPress でのコミュニケーションは、プロジェクトで使用されている課題追跡ツールである Trac 上で非同期に行われるか、多くの組織で使用されている一般的なインスタントメッセージングサービスである Slack 上のライブチャットで行われることが一般的です。この2つのツールへアクセスする方法は次のとおりです:
- wordpress.org アカウントにサインアップし、手順を完了します。プロフィール画像を用意したい場合は、同じメールアドレスで gravatar.com にサインアップできます (推奨)。このアカウントは、すべての貢献活動に使用できます。
- 国際的な WordPress Slack チームに参加し、コアチームのミーティングやその他のディスカッションに参加するには、招待を受ける必要があります。wordpress.org アカウントでログインした状態で WordPress + Slack ページにアクセスし、リンクをクリックして招待メールを受け取ります。
- そのメールから Slack チームにログインします。メールアドレスには、
{username}@chat.wordpress.org
を使用します。{username}
は wordpress.org 用に選択したユーザー名です。可能であれば、Slack と同じユーザー名を選択してください。
開発環境のセットアップ
WordPress コアに貢献するには、ローカルの開発環境と WordPress 開発バージョンである trunk のチェックアウトが必要です。これはダウンロード可能な WordPress の最新リリースとは異なることに注意してください。
ローカルサーバーのセットアップ
ローカル開発環境をダウンロードしてマシンにインストールします。ここでいくつかの選択肢があります:
- 推奨される方法は、WordPress 開発専用に調整された Vagrant 構成である Varying Vagrant Vagrants (or VVV) と呼ばれるソフトウェアを使うことです。VVV のインストール方法を参考にしてください。
- PHP、MySQL/MariaDB、SSH アクセスが可能な Web サーバーを含む環境がすでにあり、そのシステムで作業することを好む場合、他の環境を使用することはまったく問題ありません。DesktopServer、MAMP、WampServer、XAMPP などが有名です。ただし、いずれも WordPress コアの開発用には最適化されていないので、その場合はもう少し下準備する必要があります。
バージョン管理システムのセットアップ
WordPress コアに使用するバージョン管理システムをインストールします。ここには2つの選択肢があります:
- WordPress コアは、デフォルトでバージョン管理に Subversion (または SVN) を使用します。これは Git と比較的似た動作をしますが、少し古いものです。ほとんどの人は Git で作業することを好みますが、WordPress コアの開発時に通常使う SVN コマンドは簡単なもので、Git とほとんど同じです。VVV にはすでに SVN がプリインストールされています。他の環境を使用している場合や、コンピューター上で直接 SVN を使用したい場合は、手順をガイドするハンドブックチュートリアルを参照してください。
- あるいは、Git プロジェクトのWeb サイトから Git をインストールできます。VVV などの多くの環境では、すでにプリインストールされています。さらにビジュアルな UI を使いたい場合は、Sourcetree や GitHub Desktop (GitHub と一緒に使うと特に効果的です) のようなクライアントアプリを自由に使ってください。
WordPress 開発リポジトリのセットアップ
開発環境に WordPress の開発バージョンをセットアップします。繰り返しになりますが、VVV を使ってセットアップしている場合、これは非常に簡単な作業です。どのように進めるかは、2番目のステップでバージョン管理に SVN と Git のどちらを使うかによって異なります:
- SVN および VVV を使用している場合は、最初の起動プロセスの後にすべてがすでにセットアップされています。VVV を実行している状態で、http://src.wordpress-develop.test にある WordPress の開発バージョンにアクセスできます。VVV とは別の環境で SVN を使用している場合は、SVN から WordPress をインストールする方法の手順に従ってください。
- Git と VVV を使用している場合は、デフォルトの SVN の代わりに Git を使用するために同梱の WordPress 開発リポジトリを変更する方法に関するオプションの手順に従ってください。VVV 以外の環境で Git を使用している場合は、WordPress/wordpress-develop リポジトリの GitHub フォークを作成します。その後は上記の手順で進めますが、最初の3つのポイントをスキップして、develop.git.wordpress.org をアップストリームリポジトリとして使用する代わりに、GitHub バージョンを使用します。
これで、貢献する準備が整いました !
次に何をしますか ?
コントリビューターデイに参加する予定がある場合は、上記の前提条件を満たしておけば、すぐに実際に貢献する方法を学ぶことに集中できます。コントリビューターデイに参加するためにこのページを訪れていない場合、あるいはすでに深く掘り下げることに興味がある場合は、コアへの貢献が重要である理由と、どのプロセスが関係しているかについて詳しく学ぶことが最善の方法です。もし、すぐにチケットで作業することを望むのであれば、Trac に慣れるためのこの Trac の概要が役に立ちます。
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